内窓のメーカーといえば
内窓を商品として取り扱っているメーカーは、国内では多くありません。
二強といわれている2社のメーカーと、防音効果が高いとされる2社の計4社です。
各社の内窓の製品名と特徴をまとめました。
二強のうちの一つYKKAP
住宅の窓と玄関で、圧倒的なシェアを誇るYKKAP。内窓の商品名は、「プラマードU」です。
「プラマードU」は、オール樹脂製のサッシとガラスで構成され、断熱性能、遮音性能(防音効果を期待する性能)、気密性が高く、JIS基準の項目でも高い等級が認められています。なお取り付けるガラスによって性能が変わります。
二強のうちのもう一つLIXIL
トイレやお風呂など、水回り関連のものを中心に、知名度が高いLIXIL。内窓の製品名は「インプラス」です。
YKKAPの「プラマードU」と同等の性能があり、サッシのカラーやふかし枠の有無で違いがあり、「プラマードU」と比較検討することが多いです。
防音効果で最強と言われる大信工業
樹脂メーカーである大信工業の内窓「プラスト」。気密性が高く、防音効果において、内窓の中では「プラマードU」や「インプラス」を超えているとも言われています。
しかし、価格の高さや独自のセミナーを受講した業者のみが取り扱えることから、選ばれることが少ないです。
旭硝子株式会社
企業名の通り、ガラスの会社である旭硝子株式会社。内窓の製品名は、「まどまど」です。防音効果に高い評価がされていますが、サッシ部がアルミ複合サッシであることが他社との大きな違いです。
また「プラスト」同様に価格の高さや、内窓の重みが気になり、「プラマードU」や「インプラス」より選ばれにくいです。
部屋をおしゃれにする内窓を比較
内窓のメーカーが分かったところで、次は本体の比較をしなければ、選ぶことができませんね。
今回は、内窓のメジャーである「プラマードU」と「インプラス」で、『部屋をおしゃれにする』というポイントに的を当てて、比較しましょう。
ポイントはサッシのカラー
部屋の印象を決めるのは、建具のカラーです。内窓においては、サッシのカラーが大きなポイントとなります。
カラーを決める場合、室内の家具や壁・建具との調和がとれるかを考えて決めることがポイントです。
【プラマードU】
カラーバリエーションは、「木目クリア」「木目ナチュラル」「ミディアムオーク」「ダークブラウン」「グレイ」「ホワイト」の6種類です。ただし、浴室に取り付ける場合は「ホワイト」のみです。
木目系にすると、ナチュラルテイスト感が強く、「ダークブラウイン」のような濃い色味の場合、落ち着いた雰囲気、「ホワイト」の場合なら明るい雰囲気を演出してくれます。
【インプラス】
カラーバリエーションは、「ショコラコーデG(濃いこげ茶)」「キャラメルウッドG(赤みのある木目)」「ニュートラルウッドG(明るい木目)」「ライトウッド(より明るい木目)」「ホワイト」「ライトグレーG」の6種類で、浴室は、「ホワイト」と「プレシャスホワイトP」の2種類があります。
なお、「ホワイト」においては、真っ白というよりも、「アイボリー」に近い色になります。
カラーネームからカラーイメージが直結しにくいことが、やや難ですが、カタログには施工事例集が掲載されていますので、参考にしてください。
参考:インプラス WEBカタログ インプラス施工事例集(カタログ目次)
ガラスの模様も考えてみる
ガラス=透明というイメージが強いかもしれませんが、外から丸見えになってしまうことが気になる場合や、和室で障子風にする場合、透明以外のガラスを選ぶことが可能です。
ガラスの模様も、部屋の印象を変えますので、一考してみましょう。
ガラスは、単板ガラス(3mm〜5mm厚)、複層ガラス、LowE複層ガラスの3種類が基本となっており、各ガラスに模様がついていると考えてください。
【プラマードU】
●型ガラス:ガラスの片面に凹凸の模様がついたガラスです。透明ガラスより、ぼかしがかかっているように見えます。
※単板ガラス・複層ガラス・LowE複層ガラスで対応可能ですが、5mm厚の単板ガラスでは、型ガラスはありません。
●和紙調ガラス:和紙柄の模様など、和紙の風合いを表現したガラスです。室内のものがほとんど見えない状態になります。(浴室は不可)
※単板ガラスのみ
●格子入り:透明ガラスに格子が入るタイプ、和紙調の単板ガラスに格子(組子)が入るタイプ、和室用の複層ガラスで、ガラスの間に格子があるタイプがあります。
●すり板ガラス:和室用です。また透明ガラスの片面にサンドブラスト加工し、不透明なガラスです。ものの見えにくさという観点からすると、型ガラスより見えず、和紙調ガラスより見えるといった感じです。
【インプラス】
「プラマードU」に比べ、選択の幅が広くなります。
●型ガラス:ガラスの表面に凹凸があり、ぼかしがかかっているように見えます。
LowE複層ガラスにおいては、クリアとグリーンがありますが、グリーンの方が高断熱仕様となっています。
※単板4mm厚、複層ガラス、LowE複層ガラスで対応しています。
●和紙調ガラス:障子紙を思わせる和の趣が漂うガラスです。
※単板ガラス、複層ガラスで対応しています。
●格子入り:和紙調のガラスを選ぶ場合のみ対応しています。和障子の雰囲気がいっそう濃くなります。
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内窓の2強メーカーの共通する性能と違いを比較
最後に、「内窓」の性能についての理解も深めておきましょう。「プラマードU」
においても「インプラス」においても、共通する性能もあれば、違いもあります。
共通のする性能
■断熱性能 : H-5等級(最も高い等級)
■遮音性能 : A-4等級(最も高い等級)
■気密性能 : T-4等級(最も高い等級)
内窓の基本的な性能です。JIS基準で定められた基準(等級)をいずれも最高ランク満たしています。
ただし、ガラスの組み合わせによって、各性能に違いが生まれます。
例えば、単板ガラスの場合、断熱性能の目安となる熱貫流率は、2.82W/ m2 ・Kのため、JIS基準ではH-4等級に該当します。H-5等級に該当するには、複層ガラスもしくはLowE複層ガラスを選ばなければいけません。
違いは戸先錠とダストバリア機能
プラマードUとインプラスの違いに触れていきましょう。
【戸先錠】
「プラマードU」の独自の機能です。日本特許を取得しており、窓を閉めるだけで、鍵がかかる仕様になっています。
鍵(クレセント)を回す部分がないため、すっきりとした見た目であり、室内側の鍵がどこにあるのか、外から見えないという点で防犯にも一役、役立ちます。
なお、全ての窓に対応しているのではなく、引き違い窓2枚建にのみ対応しています。
【ダストバリア機能】
「インプラス」の独自機能です。ほこりがつきにくい機能です。フレーム部は樹脂製でしたね。
樹脂というのは、静電気を帯びやすく、ほこりを集めやすいのですが、ダストバリア機能によって、汚れにくくなっています。
先進的窓リノベ事業とこどもエコすまい支援事業は、同じ窓で併用することはできませんが、別の窓やドアであれば併用可能です。東京都の方は国の補助金と都の補助金の併用も可能です。
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