内窓とは?期待できる効果
まずは、「内窓ってどんな窓?」「何がいいの?」を再確認しましょう。
内窓とは
『内窓』とは、別名「二重窓」「二重サッシ」とも言われています。
今ある窓を「外窓」、新しく室内側に取り付ける窓を「内窓」といいます。一箇所につき、外窓と内窓の二重構造になるため、「二重窓」「二重サッシ」とも呼ばれています。
今ある窓を取り壊すことなく、後付けする窓のため、リフォームの中では手軽に、かつ施工時間が短時間で済むだけでなく、期待できる効果いくつもあるため、今、注目を集めています。
内窓の効果
次に内窓の気になる効果についてご紹介します。
ネット上で色々と、効果について伝えられていますが、内窓を設置することで、生活がどう変化するのか、具体的に以下に示します。
【内窓の効果】
●断熱性の向上:暑さ・寒さ対策、結露の抑制、電気代削減
●防音効果:外の騒音が抑制される
●防犯対策:侵入に時間がかかるため、空き巣が嫌がる
内窓を設置するだけで、いくつもの効果が得られるのであれば、すぐにでも設置したくなりますよね。
ペアガラスとの違い
さらに『内窓』について調べていくと、「ペアガラス」という言葉にも触れることがあるでしょう。
『内窓』と「ペアガラス」は混同されやすいのですが、「ペアガラス」とは、複層ガラスのこと指し、ガラスの種類の一つです。
実は『内窓』にも使われるガラスであるため、混同しやすいのです。
『内窓』は、窓の商品の一つであるのに対し、「ペアガラス」はガラスの一つであると二つの違いが明確になりましたよね。
内窓の種類【メーカーと特徴】
『内窓』の効果、ペアガラスとの違いを把握したら、次は、どこのメーカーが『内窓』を取り扱っているのか、各社の違いなどが気になるでしょう。
以下の5社が『内窓』を取り扱っています。各社の特徴も合わせてご紹介します。
LIXIL
内窓の商品名『インプラス』です。
樹脂製のサッシ(カラーは6色展開)で、ガラスの種類も多くの種類から選ぶことができます。
何より、「ダストバリア」という特許の機能を有し、樹脂の静電気が帯びやすく、ほこりを集めやすいという欠点を補った機能であり、汚れにくいため人気があります。
次にご紹介するYKKAPと比較されることが多いのですが、本体費用はYKKAPに比べやや高く設定されています。
YKKAP
内窓の商品名は『プラマードU』です。
LIXILの『インプラス』と比較すると、内窓の性能(断熱性など)に大きな違いはありません。
ただし、YKKAPは「戸先錠」という機能で特許を持っています。
引き違い窓だけに有する機能ですが、窓を閉めるだけで、ロックがかかる機能であり、閉め忘れ防止に役に立ちます。
なお弊社玄関・窓マイスターで取り扱っている内窓は、LIXILの『インプラス』とYKKAPの『プラマードU』ですので、予めご了承ください。
関連コラム
大信工業
内窓の商品名は『プラスト』です。
元々樹脂の会社であり、樹脂の特性をいかした製品づくりをしています。本体価格は高めであることがネックですが、内窓の防音性能に関して、この5社の中で最も優れていると業者の中でも知られています。
AGC株式会社
内窓の商品名は『まどまど』です。
上記の3社、LIXIL、YKKAP、大信工業と大きく異なっている点は、サッシがアルミ複合サッシであることです。
サッシのみの断熱性を考えると樹脂製のみ比べ劣ってしまいますが、AGCがガラスの会社であるため、ガラスの性能・品質は優れています。価格の高さや内窓の重量が重いことが、少しネックです。
アクリサンデー株式会社
内窓の商品名は『エコな簡易内窓キット』です。
オールプラスチック製のため軽量で、5社の中で安価ですが、DIYをしなければいけませんし、耐久性など性能の脆弱さがあります。
内窓を取り扱うメーカーを5社、ご紹介しました。
住まい全体で内窓の効果を実感できるように設置するためには、製品性能と価格帯で費用対効果を検討すると、多くの場合、LIXILかYKKAPが選択肢になるでしょう。
内窓リフォームにかかる費用相場
候補となるメーカーを絞りこんだら、費用のことが気になりますよね。
内窓のリフォーム費用の相場は、窓1ヶ所あたり約4万円〜約25万円です。(弊社簡単お見積もりより)
ただし、内窓を設置する際、複数箇所を同時に設置しないと、内窓の効果を実感しにくいため、家全体もしくは1階部分のみ、2階部分のみと家を囲むように設置することをおすすめしています。
例えば、腰高窓(中サイズ窓)を3ヶ所、テラス窓(掃き出し窓/大サイズ窓)を2箇所、全て引き違い窓2枚建ての内窓を設置する場合、インプラス、LowE複層ガラスで計算すると、約53万円かかることになります。
ですが、補助金利用を申請することで、大幅に費用を抑えることができますので、詳細なお見積もりはお問い合わせください。
またご自身で計算していただくことも可能ですので、弊社の簡単お見積もりをご利用ください。
内窓に使うガラスの種類
内窓の費用を調べていくと、ガラスの種類が選べることに気づくと思います。どのガラスを選ぶかによって、期待できる効果に違いが生じますし、リフォーム費用も変わります。
ガラスの種類とそれぞれの特徴を知っておきましょう。
単板ガラス
ガラスの中では、最も手頃な価格です。3mm、4mm、5mmとメーカーによって異なりますが、ガラスの厚さを選ぶことができます。
断熱性の向上など目的がある場合は、最も厚みがあるガラスを選びましょう。
複層ガラス
2枚のガラスが使われています。単板ガラス+空気層+単版ガラスと重ねられています。
また、間の空気層の幅が選ぶことができます。
価格は単板ガラスより高くなりますが、断熱性能など単板ガラスのみの内窓より性能が優れています。
LowE複層ガラス
ガラスにLowEという特殊な金属膜が覆われているガラスです。LowE膜があることで、より熱を反射させ、断熱性能が高くなります。
また、ガラスの間の層が空気層か、アルゴンガスというガスが注入された層か選ぶことができます。
アルゴンガスが注入されることで、空気層よりも、より性能がアップしています。
安全合わせガラス
単板ガラス・複層ガラス・LowE複層ガラスのいずれのタイプでも選ぶことができます。
この安全合わせガラスは、ガラスに衝撃が加わったとしても、粉々に散らないように加工されたガラスです。
防犯対策を強化したい場合におすすめのガラスです。
和紙調ガラス
ガラスが和紙のような雰囲気を持つガラスです。
障子の代用にすることができ、和室の雰囲気を損なうことがありませんので、和室に設置する場合におすすめするガラスです。
浴室仕様
浴室の窓専用のガラスです。外から見えにくいように、ブラインドがガラスの間に挟まれているタイプもあります。
ガラス以外で知っておくべき窓の種類
窓は、開き方によっていくつかの種類に分けることができます。
【内窓の窓の種類】
●引き違い窓:2枚建て、4枚建てがあり、クレセントが中央にある
●FIX窓:開閉できない窓(採光のための窓)
●開き窓:左右どちらか一方に開閉するタイプの窓
●テラスドア:ベランダやバルコニー、中庭などに出入りするためのドア
いずれも取り付ける内窓の種類ですので、これまでお話したメーカーと合わせて選ぶ時の参考になると思います。
内窓を設置する前に知っておくべき注意点
内窓の種類を知っておくだけで、どんな内窓にしようか選びやすくなりますが、注意点も知っておきましょう。
内窓が設置できない窓がある
一般的な住宅の窓には内窓を取り付けることができますが、一部取り付けられない窓もあります。
内窓は今ある窓の室内側に取り付けるため、今ある窓が開けられなくなってしまうなど不具合が生じてしまう窓に取り付けることができません。
【内窓が取り付けられない窓の種類】
またカーテンレールやカーテンレールボックスが干渉してしまう場合もレールの位置変更や取り外さなければいけない場合もあります。
なお、内窓が設置できない場合、今ある窓を別の高性能窓に交換する方法があります。
ご自宅の状況に合わせて、プロがアドバイス致しますので、お気軽にお問い合わせください。
結露発生や熱割れのリスク
結露対策として内窓を取り付ける場合もありますが、結露の発生をゼロにすることができません。「抑制」されるということを知っておいてください。
また今ある窓が断熱性能が高い窓や網入りガラスである場合、さらに断熱性能などの機能を向上させようと内窓を設置すると、ガラスに熱が籠もってしまい、ガラスにひびが入る「熱割れ」現象が起こる場合があります。
どちらの場合も自然現象が原因ですので、完全に防ぐことができません。
参考:LIXILインプラス WEBカタログ 知っていただきたい現象とその対策
関連コラム
補助金の利用
ここ数年、窓のリフォーム、内窓の設置においても補助金が利用できる場合が増えています。
ただし、補助金の対応ができる業者にリフォームの依頼しなければなりませんし、費用を支払った後に補助金が還付されることが一般的ですので、一旦は全費用を負担しなければいけません。
またどの補助金を利用する場合でも、補助金対象の商品でなければならないなどの様々な条件が課されていますので、どんな制度か、ご自身でも確認されることをお勧めします。
弊社玄関・窓マイスターは、2023年11月時点では、東京都民限定の既存住宅における省エネ改修促進事業のみです。
ですが、補助金額をさし引いてご請求致しますので、一度大きな額を負担していただくことはありません。
▶︎東京都民限定の既存住宅における省エネ改修促進事業についてはこちらをご確認ください。
内窓を選ぶ際には、メーカーごとの特徴や各種ガラスの性能を考慮することがポイントです。
ただし、窓の種類やサイズによっては、内窓が設置できない場合もあるため、プロに相談してください。
合わせて読みたい関連コラム
玄関ドアマイスターは東京、茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木で玄関ドア/窓の交換を承っています。玄関ドア/窓のことなら何でもご相談ください。ご自宅の環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
お客様のご自宅に伺う仕事ですので、信頼を何よりも大切にしています。丁寧親切はもちろんのこと、マナーの徹底も行っています。仕事は、最後は人で決まるという部分があります。世界に唯一の商品やサービスを売っている会社なんて一握り。同じような価格、同じようなサービスは、他にもある。それでも「あの人に」と選んでいただける、そんな会社でありたいと思っています。
玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
家族にとっては、必ず毎日通る場所です。
きれいで快適な玄関は、生活の質を格段に向上させます。
新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。