引き戸玄関の種類と機能について
玄関ドアには、横にスライドさせて開閉する引き戸と、前後に開閉させるドア(開き戸)の2タイプのドアがあります。
さらに今回焦点を当てる引き戸には、3つの種類があります。3つの種類といっても、単純に何枚の扉で構成されているのかという違いで分けることができます。
2枚建
引き戸ではデザインも多く主流のタイプで、2つの扉(障子)で構成されています。左右どちらか1枚をスライドさせて、1枚は常に固定させたまま開閉します。
新築用の引き戸ではスマートキーにも対応しているタイプがありますが、リフォーム用の引き戸では、リクシルのみオプションで取り付けることができます。
4枚建
名前の通り、4枚の扉(障子)で構成されており、伝統的な和風建築の住宅に採用されることが多いです。日常的には真ん中で扉を開閉して使用されますが、すべての扉が左右に開閉することができるため、状況に合わせて開閉できることが魅力です。
また4枚もの扉を使うため、非常に大きな間口(幅)が必要です。
残念ながら、YKKAPでもリクシルでもスマートキーには対応していません。
袖付き2枚(3枚建)
あまり一般的には見られないタイプですが、2枚建の引き戸に袖付き(端に固定された一枚の扉)があり、2枚建より間口が広くなるメリットがあります。
ただし、デザインが少ないことやYKKAPと三協アルミでは取り扱われていてもリクシルでは取り扱いがないタイプですので、選択肢が非常に少なくなることが懸念されます。(※リクシルも新築用では取り扱いがあります。)
三協アルミ 玄関リフォーム ノバリス玄関引戸(※弊社では取扱っていません)
引き込み戸
2枚連動するタイプと、1枚の扉が片側にのみスライドさせて開閉することができるタイプの引き戸です。
現代的なデザインのため、シンプルながらもおしゃれに見えますが、選択肢が非常に少ないです。YKKAPのみリフォームで対応できます。
昔の引き戸より性能がよくデザインもおしゃれ
引き戸の種類をお伝えしてきましたが、昔の引き戸と異なっている点がいくつかありますので、ここでご紹介します。
まず【デザイン】では、伝統的な和風のデザインだけではなく、モダンや洋風などどんな雰囲気の家にも合うデザインが増えています。
次に【機能性】です。
断熱性能が向上し、寒さ・暑さに負けることなく快適な空間をつくってくれますし、開口部である玄関の断熱性が向上することで、エアコン代の削減にもつながります。
そのほか、防犯対策として、ピッキング対策が講じれ、こじ開けられにくい構造になっています。
そして【ハンドル】です。現在のデザインでも残っていますが、引手といって、長方形のくぼみに指をかけて開けるタイプの他に、持ち手(縦長のハンドル)タイプのものがあり、開閉しやすいデザインも登場しています。
玄関を素敵にリフォームできる選択肢がある
玄関ドアをリフォームしようとすると、多くの方が、既存のドアタイプが同じでないとできないのではとイメージされがちです。
しかし、同じタイプも、異なるタイプにもドアをたった1日の工事で変えることができます。
現在のリフォーム用の玄関ドアのラインナップもデザインがおしゃれなものが増えていますので、既存のドアと同じにしないと!と考えずに幅広く検討しましょう。
では実際にどんな選択肢があるのか考えてみましょう。
引き戸から引き戸
既存のドアが引き戸である場合、もちろん、引き戸にリフォームすることができます。
なお断熱仕様のものをおすすめしますが、断熱仕様ではないタイプもあります。
参考までに各社のカタログでは、
YKKAPでは、複層ガラス(断熱性能あり)と単板ガラスという表記
リクシルでは、PG仕様が断熱性能あり、SG仕様が断熱性能なしという表記がされています。
引き戸から開き戸ドア
既存のドアが引き戸でも開き戸ドアにリフォームすることができます。
開き戸ドアは、引き戸に比べて断熱性能や防音性能、防犯性能と性能的には優れている点が多いため、機能性を重視したい方は、開き戸ドアに変更することを検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、既存の引き戸の幅によっては開き戸に変更できない場合があります。特に4枚建は横幅が広すぎるため、開き戸では対応できません。
ドアから引き戸も
既存のドアが開き戸の場合、引き戸にもリフォームすることが可能です。
特にバリアフリーをしたいという方にはピッタリです。
引き戸特有の玄関スペースが広く使えること、開閉時には、開閉の幅が自由に動かし固定できることなど、安全にご自身のペースで出入りすることができます。
ですが、既存のドアの幅に注意が必要です。扉(障子)をスライドさせるスペースがないと引き戸を設置することができないからです。既存のドアが親子ドアや袖付きなど大きなドアであれば、十分は幅があるため、問題なく引き戸に変えることができるでしょう。
ですが、まずはプロの目で現地確認をし、引き戸にも変えられるかどうか確認してください。
引き戸の玄関リフォームの注意点
玄関リフォームを考える中で、選択肢が多い、増えることはいいことかと思いますが、引き戸玄関特有の注意点があります。
その注意点もぜひ頭の片隅にでも置いておいてください。
リフォーム用のドアから選択
ネット検索をする際、リフォームと打ち込んで検索すると思いますが、必ず、「リフォーム用」かどうか確認してください。
YKKAPやリクシルなど企業名から検索すると、新築分も見ることができるため、誤解を招きやすくなります。
袖付き2枚建(3枚建)のように、新築では取り扱っていても、リフォームでは取り扱っていない場合もありますし、スマートキーのように、既存のドアからのリフォームでは対応できない部分もあるためです。
断熱・防音・防犯に関する性能
上記でもお伝えしていますが、断熱性能や防音性能・防犯性能をとにかく重視したいという方は、引き戸より開き戸の方が向いています。
特に防音性能に関しては、構造上、引き戸は開き戸に比べ劣ります。
既存の引き戸より、現代の引き戸の方が、はるかに性能は上回っていますので、引き戸から引き戸にリフォームでも性能は向上しますので、リフォームすることは前向きに検討してくださいね。
関連コラム
バリアフリー化を目的とする場合
バリアフリー化を目的として玄関リフォームをする場合、使える補助金はないかぜひ聞いてほしいのですが、想定より費用がかさむ場合があります。
バリアフリーでは段差の解消だけでなく、スロープの設置が望ましい場合もあり、ドアのみのリフォームでは完全なバリアフリー化が難しい場合があるためです。
バリアフリーに合わせて、スマートキーも取り入れると非常に便利ではありますが、スマートキーはオプションです。
だからこそ、積極的に補助金に対応している、バリアフリーの施工実績など信頼できる業者選びも大きなポイントになります。
デザインの選び方
引き戸もデザインのラインナップな豊富で、リクシルもYKKAPも調べると、迷いに迷いうことでしょう。
玄関は、家の印象を支える顔ですから、全体の外観デザインとかけ離れすぎると違和感が生まれて、せっかくのリフォームが残念なことになりかねません。
十分に家全体のバランスを見ながら、引き戸のデザインを選んでください。
玄関ドアマイスターは東京、茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木で玄関ドアの交換を承っています。玄関ドアのことなら何でもご相談ください。ご自宅の環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
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玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
家族にとっては、必ず毎日通る場所です。
きれいで快適な玄関は、生活の質を格段に向上させます。
新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。