お客様のご自宅に伺う仕事ですので、信頼を何よりも大切にしています。丁寧親切はもちろんのこと、マナーの徹底も行っています。仕事は、最後は人で決まるという部分があります。世界に唯一の商品やサービスを売っている会社なんて一握り。同じような価格、同じようなサービスは、他にもある。それでも「あの人に」と選んでいただける、そんな会社でありたいと思っています。
住宅の窓リフォームには、住宅の断熱性能アップや結露防止、風通しを良くするなど、様々な目的があり、目的や状況に応じて必要なリフォーム費用も変わってきます。
このコラムでは、窓リフォームの種類とそれぞれの費用相場について解説します。
窓サッシの交換や内窓設置などのリフォームや、窓の増設・新設、サイズ変更など、様々な窓リフォームでどんな効果が得られるのか、またそれぞれのリフォーム工事の費用目安をチェックして、あなたの家に最適な窓リフォーム方法を検討する際の参考にしてください。
目次
- 窓リフォームの種類と費用相場
- ①窓・サッシの断熱化による省エネリフォーム
- ②窓の新設・増設リフォーム
- ③窓のサイズを変更:大きくするリフォーム
- ④窓のサイズを変更:小さくするリフォーム
- ⑤網戸の設置・交換リフォーム
- 窓(サッシ)リフォームの施工事例
- 窓リフォームによる住宅の高断熱化には補助金や税金の優遇制度があります
- まとめ
窓リフォームの種類と費用相場
①窓・サッシの断熱化による省エネリフォーム
【効果】室内温熱環境改善・省エネ・結露・防音・防犯対策
住宅の省エネリフォームの中でも、開口部(窓・扉)は熱の貫流量が大きいため、開口部の断熱リフォームは省エネが比較的容易に実現できるというメリットがあります。
さらに、リフォームの際にFIX窓を開き窓に変更すれば風通しの良い住まいにできますし、逆に開き窓をFIX窓にすれば防犯性や気密性を高められます。
リビングの4枚建の掃き出し窓など、面積が大きい窓ほど、断熱化の効果は大きくなります。
窓の断熱リフォームは、おもに「窓サッシの交換」「内窓の設置」「窓ガラスの交換」の3種類があります。それぞれの特徴と費用相場をまとめます。
窓サッシ交換リフォーム
今付いている窓から、断熱性の高い窓・サッシに交換するリフォームです。既存サッシを枠ごと取り替える「はつり工法」と、既存枠の上に新規枠をかぶせる「カバー工法」があります。
【メリット】
- 断熱効果、結露対策に有効
- 二重窓にならないので開閉や掃除の手間も増えない
【デメリット】
- はつり工法は開口部周辺の内外装の修復が必要なので工期、コストが高め(費用相場:1か所あたり25~50万円・工事日数:2~3日)
- カバー工法は開口面積が一回り小さくなる
- 既存部分とサッシの取り合い部から漏水しないように防水性確保に十分な注意が必要
窓・サッシの断熱化による省エネリフォームにおすすめなのは、外壁を壊さず、古い窓枠の上に新しい窓枠をカバーする「カバー工法」による窓サッシの交換です。
カバー工法による窓サッシ交換リフォームの費用相場
窓リフォームマイスターで取扱いしているLIXILのカバー工法による窓交換【リプラス】でのリフォーム費用は1か所あたり約20~40万円前後が目安になります。
LIXILリプラス 窓リフォームマイスターの費用目安
(引違い窓2枚建て、W1650×H1800、工事費処分費込み、税別)
【アタッチ枠TW用トリプルガラスLowEアルゴンガス入り樹脂スペーサー 網戸付き】573,800円
・2023年窓リノベ補助額 性能区分S(熱還流率1.5以下) 124,000円
【ブリッジ枠複層ガラスLowEアルゴンガス入り樹脂スペーサー 網戸付き】324,720円
・2023年窓リノベ補助額 性能区分A(熱還流率1.9以下) 102,000円
窓交換か内窓設置で迷ったら、お気軽に玄関ドア・窓リフォームマイスターにご相談ください。
関連コラム
内窓の設置(二重窓リフォーム)
内窓設置リフォームは、既存の窓の内側に窓を新設して二重窓にするリフォームです。
既存の窓を取り外して処分する必要がなく、施工もより容易なため、カバー工法による窓サッシ交換よりも1か所あたりのリフォーム費用が安くなるのがメリットです。
【メリット】
- カバー工法による窓サッシ交換よりも比較的安価
- 施工が簡単で1窓あたり1時間前後で施工可能
- 断熱効果が高い
- 結露対策や防音、防犯効果もある
- 既存のサッシに影響しないのでマンションでも施工できる
【デメリット】
- 二重窓になるため開閉の手間が増える
- 掃除が大変になる
- 既存の額縁サイズに合わせた内窓サッシの製作、隙間のできない施工がポイントとなるので事前調査、採寸が重要
関連コラム
内窓の設置(二重窓リフォーム)の費用相場
二重窓リフォームでは、内窓のサイズとガラスの性能、サッシの素材によって製品価格が変わり、それにともなってリフォーム費用も変わってきます。
内窓の主なメーカーであるLIXILとYKKAPの二重窓リフォームの費用相場(引き違い窓の場合)を紹介します。
LIXIL内窓「インプラス」
(画像引用元)LIXIL|インプラス/インプラス for Renovation/インプラス浴室仕様:インプラス
〈メーカー参考価格〉
- 小窓(サイズ:高さ60~100cm×幅100~150cm)…約7~11万円
- 中窓(サイズ:高さ100~140cm×幅150~200cm)…約8~21万円
- 大窓(サイズ:高さ190~245cm×幅200cm)…約11~29万円
※工事費は現地調査・配送・取付諸経費を含む
(引用元)PATTOリクシル|サイズ別費用の違い
幅160cm×高さ200cm×1箇所+幅160cm×高さ100cm×2箇所の3か所の引き違い窓をインプラスのLow-E複層ガラスで内窓リフォームする場合、
商品代のみの参考価格は360,000円(税抜)となります。
(引用元)LIXIL|商品ラインナップ|インプラス(2022年11月版WEBカタログから抜粋)
〈窓リフォームマイスターの見積価格〉
次に、私たち「窓リフォームマイスター」でインプラスの内窓リフォームをご依頼いただいた場合のお見積価格をご紹介します。
幅160cm×高さ200cm×1箇所+幅160cm×高さ100cm×2箇所の3か所の引き違い窓をインプラスのLow-E複層ガラスで内窓リフォームする場合、
商品代+工事費(税込)の総合計金額は297,000円になり、工事費を合わせてもメーカー参考価格よりも安く設置できます。
※ふかし枠オプションなしの場合の価格です。
YKKAP内窓「プラマードU」
(画像引用元)YKKAP|マドリモ 内窓 プラマード U
〈メーカー参考価格〉
- 小窓(サイズ:高さ90~110cm×幅70~80cm)…約5~11万円
- 中窓(サイズ:高さ90~110cm×幅160~190cm)…約6~12万円
- 大窓(サイズ:高さ190~200cm×幅160~190cm)…約11~18万円
※商品価格に工事費等(現地調査費、配送費、施工費、取付諸経費、消費税(10%)等)を含めた場合の参考価格。商品仕様:複層ガラス入2枚建。ふかし枠等オプション別途。
(引用元)YKKAP株式会社|涼しい夏は樹脂窓で|ヘルスケアマド
※住宅の構造や条件によって、商品代や工事費が異なる場合があります。
仮に、幅160cm×高さ200cm×1箇所+幅160cm×高さ100cm×2箇所の3か所の引き違い窓を内窓リフォームする場合、
上の表で見ると大の窓が1か所、中の窓が2か所になるので、商品代と工事費の合計参考価格は約23~42万円になります。
この価格だと少し金額の範囲が広いので、LIXILのホームページのWEBカタログから、工事費は含みませんが商品代の参考価格を計算してみます。
幅160cm×高さ200cm×1箇所+幅160cm×高さ100cm×2箇所の3か所の引き違い窓を
プラマードUのLow-E複層ガラスで内窓リフォームする場合、
商品代のみの参考価格は355,900円(税抜)となります。
(引用元)YKKAP株式会社|マドリモ 内窓 プラマード U(2023年1月版WEBカタログから抜粋)
〈窓リフォームマイスターの見積価格〉
次に、私たち「窓リフォームマイスター」でプラマードUの内窓リフォームをご依頼いただいた場合のお見積価格をご紹介します。
幅160cm×高さ200cm×1箇所+幅160cm×高さ100cm×2箇所の3か所の引き違い窓をプラマードUのLow-E複層ガラスで内窓リフォームする場合、
商品代+工事費(税込)の総合計金額は293,618円になり、工事費を合わせてもメーカー参考価格よりも安く設置できます。
※ふかし枠オプションなしの場合の価格です。
関連コラム
- 内窓の価格はどのくらい?YKKAPプラマードUとリクシルインプラスの違いは?
- 【窓リフォームの種類で変わる効果と費用】目的別選び方のポイント
- 二重窓なのに効果なし?内窓リフォームで断熱・結露・防音効果がない原因と対策
窓ガラス交換リフォーム(窓リフォームマイスターでは扱い無し)
(画像引用元)YKKAP|アタッチメント付複層ガラス
サッシは既存のままで、ガラスのみを複層ガラスなどの機能性ガラスに交換する方法です。
【メリット】
- 比較的手軽にできる
- 既存サッシが特殊で内窓設置やサッシ交換が難しい場合に有効なリフォーム
【デメリット】
- ガラスの性能だけしか向上しないので効果は限定的
- ガラス交換によって重量やガラスの厚みが増すので網戸の取り付けや開閉動作に支障が生じないか注意が必要
窓ガラス交換リフォームの費用相場
窓ガラス交換リフォームの費用は、窓のサイズとガラスの性能で変わってきます。
【窓ガラス交換リフォームの参考価格(すべて1か所あたりの費用)】
- 縦すべり出し窓(複層ガラス)…約2~4万円
- 縦すべり出し窓(Low-E複層ガラス)…約2~7万円
- 2枚引き違い窓(複層ガラス)…約5~12万円
- 2枚引き違い窓(Low-E複層ガラス)…約5~15万円
- 2枚引き違いテラス窓(複層ガラス)…約9~20万円
- 2枚引き違いテラス窓(Low-E複層ガラス)…約10~30万円
※参考価格は製品代+工事費の合計、既存ガラスの撤去代を含みます(処分費は含まない)。
(参考)積算資料ポケット版リフォーム編2023|一般社団法人経済調査会
※掲載価格は住宅を全体的にリフォームする工事に伴う一定規模かつ計画的な施工を前提とした価格です。窓ガラス交換のみを単独で行うリフォームの場合は価格が多少異なってきますのでご留意ください。
②窓の新設・増設リフォーム(窓リフォームマイスターでは扱い無し)
【効果】風通し、採光性を良くする
元々窓がない場所に窓を新設・増設すれば、住宅の風通しを良くして換気しやすくしたり、暗い部屋に光を入れたりできます。
【費用相場】1箇所あたり10万円~50万円前後
ただし、窓がない外壁部分に新しく窓を設置する場合、外壁を壊す必要があることと、場所によっては大掛かりな足場の設置が必要になるため、リフォーム費用は高めになります。
窓を新設・増設するリフォーム費用はサッシやガラスの性能にもよりますが、1箇所辺り10万円~50万円前後が目安です。
窓を新設・増設する場合の注意点として、建物の耐震性を維持する観点から、希望の場所に窓を設置できない場合もありますので、事前にリフォーム会社に必ず確認しましょう。また、開口部を増やすことによって住宅の断熱性能・気密性能がダウンしてしまわないか、しっかりと事前に検討する必要があります。
窓を増やすリフォームを単独で実施するのはコストや手間がかさみがちで、住宅性能や室内環境に影響することもあります。そのため、住宅の大規模なリフォーム時に検討するケースが多いでしょう。
③窓のサイズを変更:大きくするリフォーム(窓リフォームマイスターでは扱い無し)
【効果】風通し・採光性を良くする、出入りできるようにするなど
小窓を腰高窓に替える、腰高窓を掃き出し窓に替えるなど、窓のサイズを大きくするリフォーム方法もあります。
窓を大きくすることで、より多くの風や光を通して室内の快適性をアップできるケースがあります。また、1階の普通の窓を掃き出し窓に替えれば、そこから外に出入りすることができるようになり、生活利便性が向上するでしょう。
【費用相場】1か所あたり25~50万円程度
窓を大きくするリフォームの費用相場は、1か所あたり25万~50万円程度が目安になります。窓を大きくするにあたって周囲の外壁を一度壊して修復する作業が必要なため、一般的な窓交換リフォームよりは費用は高くなります。
窓を大きくするリフォームの注意点としては、部屋が明るく風通しも良くなる一方で、開口部が大きくなることで外の冷気や熱も入りやすくなり、住宅の断熱性能に影響が出る可能性があります。リフォーム後のサッシやガラスタイプはリフォーム会社と相談の上慎重に検討しましょう。
④窓のサイズを変更:小さくするリフォーム(窓リフォームマイスターでは扱い無し)
【効果】耐震性能アップ、プライバシーを守る
窓を大きくするのとは逆に、今ある窓を小さくするリフォームももちろんあります。よくあるのはリビングの掃き出し窓を出入りできない腰高窓に替えるケースです。
窓を小さくするメリット・効果としては、開口部を小さくすることで住宅の耐震性能をアップさせたり、外から室内を見えにくくしてプライバシーに配慮したりできる点が挙げられます。また、窓が小さくなると掃除も楽になるでしょう。
【費用相場】1か所あたり10~50万円前後
窓を小さくするリフォームは、既存の窓サッシを取り外したあと、新しく壁となる部分を作る工事や、新しい窓と壁を隙間なく施工し綺麗に仕上げる内外装工事が必要になります。
そのため、窓を大きくするリフォームと同様にリフォーム費用は1か所あたり25~50万円前後が目安です。
また、既存の窓枠を取り外さずに、カバー工法で開口部(ガラス部分)を小さくし、残りの部分をはめ殺しのパネルなどで埋めて納めるというリフォーム方法もあります。浴室の窓などでしばしば行われるリフォーム方法で、ユニットバスの窓の場合10~15万円前後が目安になります。
⑤網戸の設置・交換リフォーム(窓リフォームマイスターでは扱い無し)
(画像引用元)LIXIL|リフォーム網戸
【効果】虫・ホコリなどの侵入防止など
窓リフォームの1つとして、網戸を新設したり交換・張替えしたりするリフォームもあります。
今ある網戸の張替えや網戸のない窓に新設するリフォームは、DIYでも行うことができ、網戸1枚あたり3,000円~2万円程度が費用目安です。
網戸は横引きタイプの他にも、開け閉めしない固定式や、横引きタイプ、上げ下げロール式など様々なタイプがあります。また、網戸本体の素材も、防犯やペットによる引っかき傷防止に効果のある丈夫な製品等もあるので、目的に応じて選びましょう。
関連コラム
窓(サッシ)リフォームの施工事例
既存の窓の内側に内窓を設置して二重窓にする窓の断熱化リフォームの施工事例をご紹介します。
BEFORE
リフォーム前の冷気や熱を通しやすいアルミサッシと単板ガラスの窓です。掃き出し窓はサッシとガラスどちらの面積も大きいので、冬の寒さや夏の暑さがダイレクトにお部屋に伝わりやすくなっている状態でした。特に冷気は足元に広がるので、冬は余計に寒く感じてしまいます。
AFTER
窓の内側にもう一枚の窓を設置する内窓リフォームで高断熱化。窓と窓の間の空気層が、外気の伝わりを抑制して室内を快適にし、冷暖房効率もアップします。また、内窓のサッシはアルミ樹脂複合サッシ、ガラスはLow-E複層ガラスで冷たい外気をシャットアウトします。
■施工事例の詳細:暖房を夜止めても朝が寒くないんです。熱は窓から失われるから内窓なんです【LIXILインプラス】
■LIXILインプラスのその他の施工事例
窓リフォームによる住宅の高断熱化には補助金や税金の優遇制度があります
窓やサッシの高断熱化リフォームは、一定の要件を満たすと補助金や税金の優遇を受けられますので、お得に快適な住環境にリフォームできます。
補助金の活用については、2023年度の「こどもエコすまい支援事業」はすでに申請募集は終了しており、「先進的窓リノベ事業」についてはすでに予算の約8割を消化している状況です。
2024年も後続事業として窓の断熱化リフォームの補助金は実施される予定ですので、これから窓リフォームを検討しようという方は、来年2024年度の窓・サッシの断熱化リフォームに対する補助金制度がスタートするまで待った方がお得になるでしょう。
(参考)先進的窓リノベ事業公式HP|※重要※令和5年度補正予算案に「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」が盛り込まれました。
東京都民の方であれば、都の補助金「既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア)」を国の補助金と併せて利用できます。
既存住宅における省エネ改修促進事業では、断熱性能基準を満たす内窓設置に対して1/3の補助金(住戸当たり最高100万円)が出ます。
関連コラム
まとめ
住宅の窓リフォームは、住宅の高断熱・省エネ化、結露防止、通風・採光性アップなど様々な目的があり、目的や状況に応じて必要なリフォーム費用も変わってきます。
住宅の高断熱・省エネ化、結露防止には、短工期で補助金の利用もしやすいカバー工法による窓サッシ交換リフォームや、内窓設置(二重窓)リフォームがおすすめです。
玄関ドアマイスターは東京、茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木で玄関ドア/窓の交換を承っています。玄関ドア/窓のことなら何でもご相談ください。ご自宅の環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
玄関ドア/窓で困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
関連コラム