窓枠にカビが発生する原因
窓まわりの掃除を怠けているわけではないのに、いつの間にか拭いてもとれない黒っぽい汚れがついている…このような状態になってしまう原因は結露が発生させたカビです。
結露は冬に外気温が下がると、暖房をしている窓の室内側と、外気で冷えている室外側の温度差が大きくなる為に発生する現象です。お住まいの地域の気候と室内環境によって結露の発生量が変わります。
比較的温暖な地域では結露が発生しにくいのですが、寒さの厳しい地域や窓の向いている方角によって冷え込む窓には発生しやすいです。また、室内の湿度が高くなるほど、結露の量は増えていきます。冷え込みやすい窓と湿度の高さが結露を発生させる原因です。
ガラスの結露は目につきやすいので拭き取れますが、ゴムパッキンとガラスの間や、木製枠の継ぎ目などに入り込んだ水分は拭きとれないことが多いです。その結果、その部分からカビが生え始めてしまいます。
また、暖房の熱を逃がさない為に厚手のカーテンを閉めていると、窓の結露がいつまでも乾燥しないこともカビを増殖させる原因です。カビをそのままにしておくと、室内の印象が低下するだけではなく、アレルギーを発症させるリスクも出てきてしまいます。
また、木の窓枠などは腐蝕してしまうこともありますので、早めにカビを除去し、結露が発生しない窓にすることが大切です。
窓枠のゴムパッキンとアルミサッシのカビの除去方法
窓枠のゴムパッキンとアルミサッシの継ぎ目部分は、拭き掃除だけでは結露を取り切れない為、カビが発生しやすい場所です。この部分には綿棒などを使い、汚れを拭き取っておきます。
次に住宅用の中性洗剤をサッシのゴムパッキンとガラスの間のカビが発生している部分に吹きかけ、5~6分後に拭きとります。ガラス部分やアルミサッシのカビはこれだけできれいになりますが、ゴムパッキンのカビは進行して深くまで根を貼っていると取り切れないことがあります。
この場合には、液ダレしないようジェル状になっているゴムパッキン専用のカビ取り剤を使います。取り扱い説明書に書かれている分数を守って放置した後、カビ取り剤を拭きとり、再度濡れ雑巾→乾いた雑巾の順で拭き掃除をします。
お子さまやペットがいるご家庭では、刺激が強い製品は使わないようにしていらっしゃることと思います。その場合にはカビ取り剤ほど手軽ではありませんが、重曹を使ったペーストを使う方法もあります。重曹と粉状の酸素系漂白剤を混ぜ、ぬるま湯で溶いてペースト状にする方法です。
酸素系漂白剤の主成分は過炭酸ナトリウムで、漂白効果が高い塩素系と比較すると刺激臭がありません。10分程度待って材料が馴染んだら、ゴムパッキンに塗りその上からラップをかけて、数時間放置します。その後重曹ペーストを拭き取り、スポンジや歯ブラシで残った汚れを取り除きます。
ガラス部分はスポンジや歯ブラシで表面に傷がつく心配はないのですが、ゴムパッキンは強くこすると傷がつく恐れがあり、傷がつくとカビが繁殖しやすくなってしまいます。傷がつかないよう、硬いスポンジやブラシは使わないことと、強くこすり過ぎないように注意しましょう。その後濡れ雑巾で拭き取った後、乾拭きします。
木の窓枠のカビの除去方法
壁に埋め込まれている窓枠には、木が使われていることが多いのですが、この部分にカビが生えてしまった場合、漂白剤は塩素系であっても酸素系であっても使えません。カビが除去できても変色したり傷んでしまったりするからです。
その為、木の窓枠のカビ取りには消毒用エタノール、または亜塩素酸水が向いています。どちらも人体への影響はほとんどなく、洗い流しをする必要もありません。
カビの根が進行していない段階であれば、市販の消毒用エタノールをつけた雑巾で拭き取るだけできれいになります。
カビが進行していて拭き取ってもクロズミが取れない場合には、木材用塩素系カビ取り剤を使います。木材用なので、一般的な塩素系カビ取り剤のようにひどく変色するわけではありませんが、変色がまったくない訳ではありません。一気に広範囲に使わず、最小範囲で試して変色の度合いを確認してから使うようにしましょう。
窓枠のカビに効果的な予防対策
発生してしまったカビは掃除をして除去するしかありませんが、再度カビが生えないように予防対策をすることが大切です。
結露はまめに拭き取る
結露が発生したままにしておくと、水滴が流れ落ちて窓枠や下部のゴムパッキンに入り込んでしまいます。流れ落ちないように早めに拭き取ること、また拭き取る際には窓枠の下部に水滴が落ちていかないよう、下から上に向かって拭き取っていくことに注意します。
レールやゴムパッキンの周辺に汚れを溜めない
レールやゴムパッキンとガラスの間部分は埃が溜まりやすい場所です。ホコリが溜まった状態で結露が発生すると、カビの栄養源になってしまうので溜めないようにすることもカビ予防に役立ちます。
換気をする
冬は換気をすると寒いので窓の開け閉めを怠ってしまいやすいです。また、暖房器具によって室内の水蒸気が増えていたり、暖房の熱を逃がさない為に厚手のカーテンを閉めっぱなしにしていたりすることもあります。
これらのことはすべて結露を発生させやすい環境を作り出してしまっています。床や壁が暖まっていれば、窓を開けて換気をしても急激に部屋の温度が下がることはありません。
また、部屋を冷やさない為には窓を開ける時間を調整することも大切です。夏場には1時間に5分の換気を2回することが理想的ですが、冬場の換気は2~3分程度の換気を2回程度でも大丈夫です。暖まった空気は冷えているエリアへと移動する性質がある為、夏よりも短時間で空気の入れ替えができるからです。
窓の断熱性を上げる
窓に結露を発生させないことが、窓枠のカビの予防対策として最も効果をあげます。結露が発生しない窓とは、窓の室内側と室外側の温度差が抑えられる窓です。
暖房の熱は窓の室内側の温度を上げますが、この温度が室外側に伝わらなければ、結露の発生は抑えられます。この熱を伝えない働きが断熱です。熱を伝えないガラスと熱を伝えないサッシが組み合わされた窓は断熱性がある窓です。
断熱性の高い窓にする方法にはサッシごと窓を交換する方法と、内窓を設置して二重窓にする方法があります。
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窓の断熱性を高めるサッシとガラス
窓のサッシにはアルミサッシとアルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシがあります。このうちアルミサッシには熱の伝わりを抑える働きはありません。その為、窓のサッシの中で最も結露が発生しやすいサッシです。アルミ樹脂複合サッシや樹脂サッシを使った窓は、サッシの結露発生が抑えられます。
スタッフブログ 外窓交換で樹脂窓ではなくアルミ樹脂複合窓をおすすめする理由
窓のガラスには、複層ガラスやLow-E複層ガラス、真空ガラスなどの断熱ガラスと、単板ガラスがあります。結露が発生するガラスは単板ガラス、結露が発生しにくいガラスは断熱ガラスです。
断熱ガラスには断熱性の高さが異なる複数の種類があり、断熱性が高まるほど結露の発生量も抑えられます。断熱性の高い窓は快適な室温を生み出す働きをすることに加え、結露の発生を抑えるのでカビの予防対策としても役立ちます。
カビの生えにくい窓にしたいとお考えの際にはお気軽にご相談ください。窓の断熱で結露が発生しにくいすっきりした窓にしましょう。
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