
内窓をつけるか迷っているのですが、色々調べると「二重窓は効果がない」という情報を見かけました。これって本当ですか?

なるほど!二重窓は窓の断熱性・防犯性・遮音性をアップさせるためのリフォームですが、方法によっては確かに効果がない可能性もあります。
これまで4,000件以上の玄関ドアのリフォーム工事をしてきた”玄関ドアマイスター”が、「二重窓は効果なし」と言われる10個の原因とその解決方法、お得な補助金情報について詳しく解説します。
二重窓のメリット
内窓をつけて二重窓にする方法は、家の断熱性を高め上で効果的ですが、メリットはそれだけではありません。
・室内の寒さや暑さを軽減できる
・エアコンやストーブが効きやすくなり光熱費削減になる
・窓のセキュリティが二重になって防犯性が高まる
・遮音性能が高まる
・室内から見える窓が新しくきれいになる
二重窓にすると単純に屋外と室内の隔たりが通常の2倍になるので、熱の出入りや音の伝わりをブロックする効果が増えるということです。
ただし、単に今ついている窓の内側にもうワンセット窓を付ければ、結露や寒さ、騒音などの問題を一気に解決できる訳ではありません。
「二重窓は効果なし」と言われる原因と解決方法
SNSやブログで窓リフォームについて調べると、「二重窓にしたけどあまり断熱効果を実感できない」「内窓を付けたが元の状態からあまり変化がない」という口コミを見かけます。
そのように感じられるケースには共通点があり、理由は明らかです。
今回は寒さや結露、騒音にフォーカスして、に受湯窓の効果が落ちる原因を紹介します。
①部屋にある全ての窓を二重にしていない
ガラスの面積が大きいほど多くの熱が出入りするので、「とりあえず大きな窓にだけ内窓をつけよう」と思うかもしれませんが、この方法はあまりおすすめできません。
同じ部屋にある小さな窓に内窓を付けないと、そこに熱の出入りが集中して、結露がひどくなる可能性があります。
結露が発生しなくても部屋の中に内窓を付けていない窓があれば、エアコンやストーブの効きはあまり良くなりません。

二重窓にするなら、部屋単位でまとめてリフォームしましょう。内窓の効果を100%活かすためには「家にある全ての窓へ一斉に内窓をつける」方法がベストです。
②外窓が隙間だらけ
いくら内窓をつけて窓を二重にしても、外窓の気密性が低いと窓が一重の状態とあまり変わりません。
戸建住宅用の窓サッシは15〜20年くらいでパッキンなどのパーツが劣化し始めて、家そのものの歪みによってサッシの建て付けが悪くなり隙間ができる可能性もあります。
築年数が20年以上の家は、内窓の設置に加えて外窓を交換するプランも選択肢に入れてみましょう。

家の断熱性や遮音性は外窓を交換して気密性を高めることによっても向上します。窓リフォームは「そのままの状態で内窓をつける方法・外窓を修理して内窓をつける方法・外窓を交換する方法」と、その家にとってベストの解決策を提案してくれる施工会社に相談することがおすすめです。
③内窓の設置場所が正しくない
二重窓は内窓と外窓の間に大きな空気層ができることで、断熱性が上がります。
ここでポイントになるのが、この空気層は薄すぎても厚すぎても断熱効果が落ちるという点です。
内窓と外窓の距離が遠くて空気層が厚いほど断熱性が高まると思うかもしれませんが、空気層が大きくなるとコールドドラフトという現象が起きやすくなります。
コールドドラフトとは、暖房で温められた暖かい室内の空気が冷たい窓ガラスに当たって床面に向かい下降する現象で、足元が冷えるだけではなくて室温ムラが広がって空調効率も下げてしまいます。
(引用:YKK AP株式会社)

空気層が狭すぎても断熱効果が落ちるので、窓の寒さを二重窓で抑えるためには、メーカーの推奨する中間空気層厚さで設置しなくてはいけません。
ちなみに、遮音効果は中間空気層が厚いほど高くなるので、騒音対策として二重窓にする場合は窓枠にふかし枠をつけ、敢えて外窓との距離を取る場合もあります。
④内窓のサイズと施工が正しくない
内窓の採寸は一見簡単そうですし、ホームセンターやオンラインでも購入できるので、DIYで取り付けてみようと思う人は多いかもしれません。
しかし、古い家の窓は上下左右で1cm以上窓枠が歪んでいるケースは珍しくありません。
そのため、細かく採寸しないと内窓がうまくつかなかったり、隙間が空いてしまったりする可能性があります。
「DIYで内窓をつけたけど、二重窓の効果がない」という場合は、採寸が不十分で正しく施工できていないかもしれません。
大きな内窓をつけようとして周りの壁や床を傷つけたなんて失敗談もよく聞きます。

内窓をDIYで取り付けると工事費を抑えられますが、いざつけた後に不具合が見つかってもどうにもなりません。それに比べて、プロに施工を依頼すると製品選びのアドバイスをもらえるだけじゃなくて、設置後のフォローサービスも受けられます。
⑤ガラス選びを間違っている
内窓を設置すると窓の断熱性・遮音性・防犯性がアップしますが、ガラスの種類によってはその効果が小さいものもあります。
設置する目的に応じて適切なガラスを選びましょう。
「窓の断熱性を高めたい」▶︎熱を伝えにくい真空タイプの複層ガラス・特殊金属膜が貼られているLowE複層ガラスなど
「窓の防犯性を高めたい」▶︎ガラスとガラスの間に特殊膜が挟み込まれていて打撃への抵抗力が高い安全合わせガラス
「窓の断熱性と防犯性の両方を高めたい」▶︎安全合わせガラスを組み込んだ複層ガラス
「窓の防音性・遮音性を高めたい」▶︎厚さの異なるガラスを組み合わせた複層ガラス・特殊膜で振動を抑える安全合わせガラスなど

「断熱性・防音性・遮音性どれもアップさせたい」という方は、安全合わせ複層ガラスを選びましょう。
「防犯性能の高い建物部品」として認定を受けているCPマーク付きのガラスなら、何度もバールなどで叩かれても5分以上侵入を防げます。
(引用:警察庁|住まいる防犯110番)
⑥室内が換気不足
窓の結露が発生する原因は、外と中の温度差だけではなく部屋の湿度も大きく関係します。
室内の湿度が高いといくら断熱性の高い内窓をつけても少しの温度差でガラスに結露は発生してしまうためです。
そのため、二重窓にしても結露する場合は、こまめに換気したり除湿したりして、室内の湿度を下げましょう。
⑦玄関ドアや勝手口ドアから外気が入り込む
部屋の出入り口につける内装ドアは、換気の目的でドアの下に敢えて隙間(アンダーカット)が設けられています。
つまり、部屋にある全ての窓を二重にしても部屋の外から冷気が流れ込んでくるということです。
古い玄関ドアや勝手口ドアにはほとんど断熱性はないので、寒さ対策として二重窓にする場合は、玄関ドアや勝手口ドアの交換も併せて検討しましょう。
最新の玄関ドアや勝手口ドアは、断熱性能に何グレードかあって、最高グレードは北海道などの極寒地域でも外から伝わる冷気をシャットアウトできます。

玄関ホールや廊下の寒さで悩んでいる人は、窓と併せて玄関や勝手口のリフォームも検討してみましょう。
⑧換気口から空気や音が入る
2003年に建築基準法が改正されて一般住宅にも24時間換気が義務化されました。
そのため、2003年以降に建てられた家には壁などに給排気グリルがどこかについているはずです。
換気口は室内の湿度を下げたり空気がこもったりするのを防ぐ上では効果的ですが、冬には寒い空気、夏には暑い空気が室内に流れ込みます。
また、換気口から外の音が聞こえたり、室内の音が漏れたりすることも十分考えられます。
そのため、寒さや音の出入りが気になる方は、換気グリルに防音カバーをつけるか、換気量を調節できる換気ファンに取り替える方法も併せて検討しましょう。
⑨外窓のペアガラスが劣化している
2000年頃から一般的な住宅にも断熱性能アップを目的に複層ガラスが採用され始めました。
そこへさらに断熱性をプラスするために内窓をつけるケースもありますが、外窓に入っている複層ガラスが劣化していると、思ったより効果を感じられない可能性があります。
例えば、複層ガラスに細いヒビが入っていたりガラスを固定しているスペーサーが劣化して隙間ができて、ガラスとガラスの間に湿気が入り込んでいたりすると、本来の断熱性能を発揮できません。
⑩騒音の原因を確認しなかった
騒音には主に空気を伝わって聞こえてくる「空気伝搬音」と、固体が振動することで伝わる「固体伝搬音」に分かれます。
- 【空気伝搬音】:楽器の音や人の話し声など
- 【固体伝搬音】:目の前の道路を走る車の走行音や工事の音、上の階の足音など
重要なのは、二重窓にして軽減できるのは、あくまでも空気伝搬音に限られるという点です。

床や壁が振動して室内に伝わる固体伝搬音は窓を二重にしただけでは軽減できないので注意しましょう。
ただし、内窓をつけると空気伝搬音に対しては大きな遮音効果があります。
交通量の多い道路並みの騒音も、二重窓にすることで図書館くらい静かにできる可能性も期待できるほどです。

二重窓は“効果がない”訳ではありません。内窓を取り付ける目的に合う製品選びと正しい施工をクリアすれば、古い家の窓でも断熱性や防犯性・遮音性をプラスできます。

玄関ドアマイスターでは、ホームページから窓リフォームのトータル費用がわかる「見積シミュレーション」をご利用いただけます。お名前やご連絡先を入力せず、今ついている窓のサイズを入力するだけでその場で材料費と工事費のトータル費用がわかるので、予算を検討する際に是非ご活用ください。
二重窓リフォームで使えるお得な補助金情報
2025年は二重窓にしたい人に耳よりの超お得な補助金制度がいくつか実施される予定です。
例えば、「先進的窓リノベ2025事業」は全国の既存住宅を対象に、内窓の設置や外窓と玄関ドアの交換工事をすると、最高200万円がもらえます。
東京都が実施する「既存住宅における省エネ改修促進事業」では、窓の断熱リフォームに対して最高100万円、玄関ドアの断熱リフォームには最高16万円が支給されます。
ただし、制度ごとに申請要件があるため注意が必要です。
例えば、先進窓リノベ2025事業は、事務局に事前登録した会社でないと申請できず、DIYでの窓リフォームは対象外になってしまいます。

補助金ごとに対象になる製品の性能グレードが決められているので、補助金を使って窓をリフォームしたい人は、申請サポートの実績が豊富な施工会社へ相談しましょう。
【毎日更新中】「玄関ドアマイスター」の施工事例はこちらから▶︎▶︎▶︎
まとめ
「二重窓は効果がない」と言われる理由は、製品選びや施工の失敗にあります。
窓リフォームを後悔したくない方は、施工実績の豊富な専門会社へご相談ください。
2025年は「先進的窓リノベ事業」や東京都の「既存住宅における省エネ改修促進事業」など断熱窓に関連するお得な補助金が実施されるので、窓リフォームを検討している人にとっては大チャンスです!
私たち「玄関ドアマイスター」は、昭和5年の創業以来建具一筋!窓・玄関ドアリフォームの施工件数全国1位をこれまで何度も獲得している直販会社です。どこにも負けない明瞭価格に、高品質な施工と対応、安心のアフターサービスの3点が揃っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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“玄関ドアマイスター”は、LIXIL主催コンテストで全国1位を6回、YKKap主催コンテストで全国1位を2回受賞しています。
工事は下請け会社に任せず、全て自社で行うことにこだわり、工事品質を高めてきました。
併せて、初めてのリフォームでもご安心いただけるホスピタリティも徹底重視し、多くの皆様にご相談いただいています。
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