2026年度も窓・玄関ドアリフォームで補助金がもらえるって本当ですか?
「先進的窓リノベ事業」は、2025年度と2026年度で違いがありますので、これからリフォームする方は注意しましょう。
「費用を最小限に抑えて窓や玄関ドアを交換したい」という方のために、年間500件以上の玄関ドアと窓のリフォームを手がける『玄関ドアマイスター』が、【先進的窓リノベ2026事業】の最新情報を紹介します。
その他の補助金制度や窓リフォームの費用目安についてもお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。
2026年度は「くらしのGX」がキーワード

2025年11月28日に、「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」を含む令和7年度補正予算案が閣議決定されました。
政府が掲げる2026年の大きなテーマは「くらし関連分野のGX」です。
GXとは、Green Transformation(グリーン・トランスフォーメーション)の略称で、これまで社会が依存してきた化石燃料から、太陽光・風力・地熱などのクリーンエネルギーへ社会全体が転換していくための取り組み全般を指します。
「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」は、2050年までの脱炭素化(ネット・ゼロ)実現と、2030年までに温室効果ガス46%削減(2013年度比)を目指すために重要とされている施策のうちの1つです。
(参考:環境省|脱炭素ポータル|トピックス|日本の新たな温室効果ガス削減目標(NDC)とGX推進政策について、環境省|ecojin|ネット・ゼロ)
そんな「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」の軸となる事業が、『先進的窓リノベ事業2026』で、以下の項目を目的としています。
- 高断熱窓の導入を金銭面で支援し、「住宅の脱炭素化」と「ウェルビーイング※」の実現に貢献する
- 先進的な断熱窓の導入を加速させることにより、「価格低減による産業競争力強化・経済成長」と、「温室効果ガス排出量削減」の両方を実現させる
※ウェルビーイング:個人の権利や自己実現、アイデンティティが保障され、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを指し、「高い生活の質」と呼ばれる場合もある。
住宅において「冬に室内から外部に流出する暖房エネルギー」と、「夏の冷房使用時に流入する外部の熱エネルギー」の多くは、窓などを通るため、開口部の高断熱化は、既存住宅の省エネ性アップに欠かせません。
(引用:経済産業省資源エネルギー庁|省エネ住宅)
政府は、「先進的窓リノベ2026事業」により、全住宅の70%程度が採用しているとされている単板ガラスから、高断熱複層ガラスへの交換を促し、住宅の省エネ・省CO2化、ひいては「くらし関連分野のGX」を加速させる必要があるとしています。
(参考:環境省|断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業の概要)
「先進的窓リノベ2026事業」とは|対象要件・補助額

「先進的窓リノベ2026事業」は、窓の高断熱化リフォームを対象とした補助事業です。
(参考:環境省|断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(先進的窓リノベ2026事業)について|住宅省エネキャンペーンにおける3省連携)
下記内容は2025年11月28日時点の情報です。申請の際には、都度、公式HPなどにて最新情報をご確認いただくか、『玄関ドアマイスター』までお問い合わせください。
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対象となるリフォーム工事
2025年度と同様に、「先進的窓リノベ2026事業」も以下のリフォーム工事が補助の対象となります。
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リフォーム内容 |
方法 |
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ガラスの交換 |
(引用:環境省|断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業の概要) 既存窓サッシをそのまま活かし、単板ガラスなどを高断熱複層ガラスへ交換する |
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内窓の設置 |
(引用:環境省|断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業の概要) 既存窓サッシの室内側に、断熱性を高める内窓(インナーサッシ)を設置して二重窓にする |
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外窓の交換 (カバー工法) |
(引用:先進的窓リノベ2025事業) 既存窓サッシの枠は壁にそのまま残し、その上から新しい枠を被せるように設置する |
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外窓の交換 (はつり工法) |
(引用:先進的窓リノベ2025事業) 開口部周りの壁・床を一部解体・撤去して既存窓サッシを枠ごと取り外し、そこに新しい枠を設置してから周囲の壁・床を復旧する |
対象となる工事時期は、補正予算が閣議決定した「2025年11月28日以降に着工したリフォーム」です。
ここで重要なポイントは、リフォーム後の窓が「Uw値が1.9以下」になる必要がある点です。
Uw値とは「窓の熱貫流率」とも呼ばれ、窓をはさんだ屋内外の温度差を1℃(=1K[ケルビン])とした際に、開口面積1㎡で通過する熱量(W[ワット])を「W/㎡K(ワット毎平方メートル・ケルビン)」で表します。
数値が小さいほど熱を通しにくく断熱性能が高いということです。
「先進的窓リノベ2026事業」は、2025年度と同様に、Uw値が1.9以下になると公式に証明されている建築材料を事務局が事前登録し、それを用いて施工することが条件になります。
2025年11月28日時点では、2025年度に含まれていた玄関ドア・勝手口ドアの断熱リフォームに関する記述はありません。
しかし、窓リフォームと同時契約の場合を限りに補助の対象となる可能性がありますので、気になる方は最新情報をチェックしましょう。
対象となる住宅・施工者(代理申請者)
2025年11月28日の発表では、対象となる住宅と申請者に関する詳細な条件は明示されていません。
しかし、2025年度と事業内容がほぼ同じであることから、同様の条件となる可能性が高いと推測できます。
そのため、「先進的窓リノベ2026事業」の利用を予定している方は、以下の項目に全て該当しているかご確認ください。
- 既存住宅(建築から1年経過した住宅・過去に人が居住した住宅・申請時点で人が居住している住宅)であること
- 事務局に事前登録された「窓リノベ事業者」と工事請負契約を締結し、工事を依頼すること
- 「窓リノベ事業者」が申請者に代わり、事務局に代理申請すること
- 申請者が「住宅所有者※」「住宅所有者で賃貸として活用する者※」「賃借人」「集合住宅の管理組合・管理組合法人」のいずれかであること
※個人またはその家族
補助額
2025年11月28日の発表では、2025年度のような「工事内容・開口面積・断熱性能グレード」ごとの補助額は公表されていませんが、100万円/戸を補助上限額としています。
2025年度は補助上限額が200万円/戸と倍額であったため、「先進的窓リノベ2026事業」では、以下のように個別で補助額が設定されると予測できます。
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リフォーム内容 |
補助額 |
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ガラスの交換 |
2,500〜27,500円/ヶ所 (2025年度は、5,000〜55,000円/ヶ所) |
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内窓の設置 |
6,000〜53,000円/ヶ所 (2025年度は、12,000〜106,000円/ヶ所) |
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外窓の交換 (カバー工法) |
29,000〜110,000円/ヶ所 (2025年度は、58,000〜220,000円/ヶ所) |
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外窓の交換 (はつり工法) |
23,000〜183,000円/ヶ所 (2025年度は、46,000〜91,500円/ヶ所) |
※上記補助額の内訳は、あくまでも2025年度からの予測ですので、申請の際には、都度、公式HPなどにて最新情報をご確認いただくか、『玄関ドアマイスター』までお問い合わせください。
工事ごとの補助額は2025年度のままで、補助上限額だけ引き下げられる可能性もありますので、詳しくは『玄関ドアマイスター』までお問い合わせください。
申請時期の目安
2025年11月28日時点では、申請時期についても公式情報は発表されていませんが、2025年度の傾向から、以下のようなスケジュールになると予測されています。
| 対象工事期間 | 2025年11月28日~予算上限に達するまで(遅くとも2026年12月31日まで) |
| 申請時期 | 2026年3月31日〜予算上限に達するまで(遅くとも2026年11月中旬まで) |
| 工事完了報告期限 | 遅くとも2026年12月31日まで |
※上記日程は、あくまでも2025年度からの予測ですので、申請の際には、都度、公式HPなどにて最新情報をご確認いただくか、『玄関ドアマイスター』までお問い合わせください。
『玄関ドアマイスター』の公式LINEでは、補助金の最新情報を発信しております。そのほかにも、実際の費用が分かるお見積もりサービスや、工事日程・補償内容などもお問い合わせいただけますので、ぜひフォローをお願いします。
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窓リフォームで使えるその他の補助金

2026年に実施が決まった事業のうち、先進的窓リノベ2026事業以外の補助金が「みらいエコ住宅2026事業」です。
省エネ住宅の新築・分譲住宅の購入と、既存住宅の省エネリフォームが対象で、リフォームの場合は「必須工事」をすると申請でき、「附帯工事」も併せて行うと補助金額が増えます。
| 必須工事 |
▶︎上記のうち、2種類もしくは3種類の工事を実施することが条件 |
| 付帯工事※ |
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※2025年「子育てグリーン住宅支援事業」から予想される対象工事内容
「みらいエコ住宅2026事業」では、窓などの開口部を断熱リフォームするだけでは申請できず、同一契約で躯体の改修もしくはエコ住宅設備の導入をすることが対象条件です。
「みらいエコ住宅2026事業」を利用する際に重要なキーワードとなるのが、各省エネ基準の内容です。
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種類 |
性能基準 |
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平成4年省エネ基準 |
UA値※が「1.54以下」 |
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平成11年省エネ基準 |
UA値が「0.87以下」 |
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平成28年省エネ基準 |
UA値が「0.87以下」 ηAC値※が「2.8以下」 BEI※が「1.0以下」 |
(上記基準は、「地域区分6(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川の一部)」の場合)
※UA値:「外皮平均熱貫流率」のことで、室内から外皮(屋根・天井・外壁・床・開口部など屋内外の熱的境界)を通過して外部へ漏れる熱エネルギー量の割合
※ηAC(イータ・エーシー)値:「冷房期の平均日射熱取得率」のことで、太陽日射による室内への熱の影響を示す
※BEI:「基準一次エネルギー消費量」を「設計一次エネルギー消費量」で割った数値で、小さいほど省エネ性能が高いことを示す
(引用:国土交通省|省エネ基準の概要)
リフォーム前後それぞれの省エネ性能がどの基準に当てはまるかによって、補助金額が変わります。
| リフォーム前 | リフォーム後 | 補助額 |
|---|---|---|
| 「平成4年省エネ基準」を満たさない住宅 | 「平成28年省エネ基準」相当に達する住宅 | 上限100万円/戸 |
| 「平成4年省エネ基準」を満たさない住宅 | 「平成11年省エネ基準」相当に達する住宅 | 上限50万円/戸 |
| 「平成11年省エネ基準」を満たさない住宅 | 「平成28年省エネ基準」相当に達する住宅 | 上限80万円/戸 |
| 「平成11年省エネ基準」を満たさない住宅 | 「平成11年省エネ基準」相当に達する住宅 | 上限40万円/戸 |
必須工事・付帯工事それぞれの内容ごとに補助額が設定され、その総額が上限以内で支給されます。
窓や玄関ドアなどの開口部だけを断熱リフォームする場合は、対象条件・補助額それぞれの観点から、「みらいエコ住宅2026事業」よりも「先進的窓リノベ2026事業」がおすすめです。
窓リフォームの補助金に関するよくあるQ&A

>施工事例:洗濯物が干しにくい二重窓は嫌!ベランダの窓の寒さ対策に最適な「外窓交換」とは
最後に、窓リフォームの補助金に関して、お客様からよくいただくご質問を紹介します。
Q.「窓リフォームの工事費用目安は?どのくらい」
A.「工事内容と窓サイズ、ガラスの種類によって工事費用は大きく変わります。」
| 工事内容 | 費用目安 |
|---|---|
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内窓設置 |
腰窓(W1800H1000):7〜20万円/ヶ所 掃き出し窓(W1800H2000):17〜33万円/ヶ所 |
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外窓交換 |
腰窓(W1800H1000):20〜30万円/ヶ所 掃き出し窓(W1800H2000):30〜43万円/ヶ所 |
※内窓はLIXILインプラス、外窓はLIXILリプラスで、どちらも引き違い(2枚)の場合(材料費・基本工事費・消費税)
※上記金額は『玄関ドアマイスター』にご依頼いただいた場合(2025年12月時点)
『玄関ドアマイスター』のホームページでは、窓のサイズを入力できてガラスの種類も選べる「無料見積もりシミュレーションサービス」をご利用いただけます。お名前・ご住所・ご連絡先は入力不要ですので、ぜひご活用ください。
Q.「『先進的窓リノベ2026事業』は防犯リフォームでも申請できる?」
A.「防犯目的であっても、対象要件である断熱性能を満たせば、補助金は申請できます。」
おすすめは、バールなどで叩かれても穴が開くまでに時間がかかり、さらに高い断熱性能も発揮する「安全(防犯)合わせ複層ガラス」です。
安全合わせガラスとは、2枚のガラスの間に特殊膜が挟み込まれていて、表面が割れても貫通するまで時間がかかります。
>窓の豆知識:「割れない窓ガラス」はある?防犯対策で知っておくべきガラスの種類と特徴、メリット・デメリット
Q.「補助金は、DIYリフォームでも申請できる?」
A.「『先進的窓リノベ2026事業』も『みらいエコ住宅2026事業』も、原則として事務局に事前登録された施工会社で工事した場合しか補助の対象となりません。」
そのため、建築材料や住宅などそのほかの条件を全て満たしても、DIYリフォームする人が登録事業者である場合を除き、DIYリフォームは対象外です。
また、窓リフォームは費用を抑えるためにDIYで工事しても、逆にコストが高くなる恐れもありますのでご注意ください。
Q.「『先進的窓リノベ2026事業』と『みらいエコ住宅支援事業』は併用できる?」
A.「2025年11月28日時点では、2026年度補助金の併用可否についての情報は公開されていませんが、2025年度までの傾向を見ると、『先進的窓リノベ2026事業』と『みらいエコ住宅支援事業』は併用できない可能性が高いです。」
ちなみに、2025年に実施された「子育てグリーン住宅支援事業」の公式HPには、「当該住宅に対して、重複して国の他の補助制度から補助を受けることはできず、地方公共団体の補助制度については、国費が充当されているものを除き、併用可能」と書かれています。
(参考:子育てグリーン住宅支援事業|対象要件の詳細|注文住宅の新築)
つまり、どちらも環境省・国土交通省・経済産業省が合同で実施する住宅省エネキャンペーン2026に含まれる「先進的窓リノベ2026事業」と「みらいエコ住宅支援事業」は、どちらも国が行う事業であるため、併用できません。
ただし、東京都が実施する既存住宅における省エネ改修促進事業(令和7年度実施)のような自治体による補助金は、1つのリフォーム工事で併用できる可能性があります。
そのため、できるだけコストを抑えて窓リフォームしたい方は、補助金申請のサポート実績が豊富な施工会社にご相談ください。
「どんな窓リフォームが最適な方法か知りたい」「どのくらい補助金がもらえるのか具体的な金額が知りたい」という方は、ぜひ『玄関ドアマイスター』の無料現地調査をご利用ください。知識と経験が豊富な施工スタッフがご自宅にうかがい、現状を細かく調査して、ベストなプランを提案します。
まとめ

2026年も、窓リフォームを対象とした補助金が複数実施されます。
「補助金を使ってどんな窓リフォームをできるか知りたい」という方は、東京・千葉・茨城・埼玉・神奈川・栃木で多数の窓リノベ実績がある昭和5年創業の『玄関ドアマイスター』にご相談ください。
私たち「玄関ドアマイスター」は、“昭和5年の創業”の窓・玄関ドア・勝手口ドア直販会社です。自社スタッフによる高品質な施工と対応・どこにも負けない明瞭価格・安心のアフターサービスの3点が揃っています。











