木製玄関ドアと木目調玄関ドアの価格の違い
木目調玄関ドアは大手メーカーが販売しているので流通量多く、手頃な価格でリフォームができます。断熱性や、ドアの幅による違いはありますが、おおむね20万円から40万円で、工事費も含めてリフォームができます。一方、木製玄関ドアの価格には大きな幅があります。無垢材の樹種によって、価格が大きく変わるからです。加えて、多くの場合工事費と製品代は別です。
参考サイト 木材の性質および価格帯チャート
参考サイト 人気の樹種
衝撃に強い、耐候性がある、耐久性が高い、見た目が美しいなど、玄関ドアに必要な条件を備えた樹種で作製されるため、ウォールナット、マホガニー、ピーラーなどの高級な樹種が使われます。グレードの低い無垢材で玄関ドアを作ってしまうと、一つ一つ手作りで手間暇をかけて制作したにもかかわらず、長く美しい状態を維持できないからです。
国内で制作している木製玄関ドアのメーカーのカタログを見ると、マホガニー材の片開きドアは、55万円~、国産桧材の片開きドアは46万円~となっています。この価格はドア本体の価格で、工事費は含まれていません。木目調玄関ドアの場合は、建具店やリフォーム会社、ホームセンターに施工を依頼してから、製品を決めていきます。その為、工事費と製品代が込みになった価格が提示されますが、玄関ドアはメーカーから取り寄せ、工事は別に依頼するケースが多いです。施主支給でリフォームをするという方法なので、玄関ドアの製品代、工事費、取り外したドアなどの廃材処分料がそれぞれかかります。
加えて、価格の例に挙げた片開きドアは、玄関ドアの中で最も幅が狭いため、価格の低いドアです。一般的な親子ドアでは、さらに価格が高額になると考えられます。中にはドアと枠だけで200万円以上の木製玄関ドアもあります。
木製玄関ドアの魅力
交換前の木製玄関ドア | LIXILLリシェントM83型 |
希望にあったオリジナルの玄関ドアが手に入る
高額ではありますが、木製玄関ドアには多くの魅力があります。木製玄関ドアには、オーダーメイドの製品が多くあり、既製品では叶えられない自宅の外観と、好みに合わせた唯一の玄関ドアがつけられます。デザインだけではなく、使い勝手の良さ、気密性や水密性などの機能の確実さなどに留意して制作が進められます。玄関枠に関しても、見えない枠にしたい、枠を広めにしたいなど、玄関枠への希望と、実際に壁に収まった時の印象を並行して考えていく必要があります。
その為、玄関ドア交換の計画は、始めてから完成までに何度も打ち合わせをし、丁寧に進められていきます。玄関ドアに日常的な生活に支障をきたすような不具合が出てしまい、急いで交換したいというようなケースでは、オーダーメイドの木製玄関ドアには交換できません。
無垢材の美しさが活きる玄関周りになる
天然の木から作られた無垢材の美しさは、木製玄関ドアの魅力そのものです。ウォールナットであれば重厚感、米松なら明るくナチュラルな雰囲気、マホガニーなら高級感というように、樹種によってテイストが変わります。外観デザインや玄関周りの雰囲気に合わせて、最適で最高の玄関ドアをつけられます。
木製玄関ドアは断熱性能が高い
無垢材には、熱を伝えにくいという性質があります。断熱基準に厳しい北欧では、木製の窓枠や玄関ドアの普及率が95パーセント以上です。加えて、ドアの内部に断熱材を入れる、ガラス部分にはLow-E複層ガラスを使うなどの方法で断熱性が高められている木製玄関ドアも少なくありません。
加えて、無垢材には調湿性があり、水分を吸収したり放出したりして玄関内の湿度を調整します。断熱性と気密性の組み合わせに調湿性が加わることによって、外気の冷たさや熱さを玄関内に採り入れない、結露やカビを防止する快適で省エネ性の高い環境が生まれます。
木製玄関ドアは耐火性能が高い
焚火や暖炉のイメージから、木は燃えやすいのでは?と思われている方は多いのではないでしょうか?しかし、木には、燃えた時に表面に炭化層ができて内部の酸素がなくなるため、燃えにくくなるという性質があります。加えて、燃えても有毒なガスを発生しないという良さがあります。木製玄関ドアのほとんどは、20分間の耐火性能を持ち、防火設備の大臣認定を受けています。
参考サイト 木材に関する誤解
木製玄関ドアの塗装について 再塗装でDIYはNG?
交換前の木製玄関ドア | LIXILLリシェントM17型 |
木製玄関ドアには塗装が必要です。製品を購入するタイミングの玄関ドアには、表面に汚れ防止の下地オイルが塗布されているだけのタイプと、塗装されているタイプがあります。表面に汚れ防止の下地オイルが塗布されているだけのタイプは、取り付けの前に、外部用塗料で仕上げを行う必要があります。塗装されているタイプは、木の高級家具と同じように、経年劣化を防ぐ為、無垢材の美しさを損なわない塗料を使って仕上げられています。
しかし、玄関は常に風雨や紫外線にさらされているので、塗装がされていても、経年劣化による退色は避けられません。その為、玄関の向いている方角や、地域の気候にもよりますが、数年ごとに再塗装が必要です。理想的な方法は、製品購入の半年後に再塗装し、その度は2~3年を目安に再塗装を繰り返すことです。そして再塗装の際には専門の業者に依頼する必要があります。
木製玄関ドアの再塗装にはDIYがNGな理由
木製高級家具の塗装に専門的な知識がある場合には、DIYで再塗装しても問題はないと思われます。しかし、一般的には、木製玄関ドアの再塗装のDIYは失敗します。塗装によって、無垢材の美しさが損なわれべったりした見た目になってしまうからです。例えば、ラップサイデイングのアメリカンテイストの外観デザインで、敢えてペンキを塗った風合いを出したいといった場合には良いかもしれません。
しかし、高級感や重厚感、または自然な風合いを好む故に木製玄関ドアを選んだという人にとっては、無垢材の魅力を台無しにしてしまう結果になってしまいます。元の風合いを再現する為には、専門の業者に依頼する必要があります。木製玄関ドア専門の塗装業者に依頼する方法と、玄関ドアを購入したメーカーに依頼する方法があります。
ここで注意しなくてはならないことは、塗装業者の選び方です。木製玄関ドアの塗装は、高級木製家具と同じ技術が求められます。したがって、一般的な塗装に比べて、費用も高額です。料金の安さにつられて、その技術を持たない塗装業者に依頼してしまうと、DIYの塗装と同じような結果になってしまいます。
■ 自分で挑戦してみたい!という方は参考になさってください。
玄関ドアの修理辞典 ニスやペンキが剥げた木製ドアの再塗装(準備編)
玄関ドアの修理辞典 ニスやペンキが剥げた木製ドアの再塗装(塗装編)
専門の業者に依頼した場合の手順
専門家に依頼した場合、木製玄関ドアの持つ風合いを壊さずに高級感のある仕上がりに塗装してもらえますが、作業は1日では完了しません。1日目は扉を外して、扉の表面と枠の表面の汚れと塗装を剥がします。2日目からは、下塗り→塗装→仕上げと作業が進められます。ドアのサイズや鍵の取り外しの要不要にもよりますが、3日から5日程度の日数がかかります。
一方、カバー工法で木目調玄関ドアに交換する場合は、1日で工事が完了します。
玄関ドアの修理辞典 玄関ドアの再塗装をプロに頼んだ場合の費用
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木製玄関ドアは高級品
交換前の木製玄関ドア | LIXILLリシェントD77 |
木製玄関ドアは製品代が高額であることに加え、2週間に1回程度の拭き掃除、2~3年ごとに再塗装が必要です。再塗装を業者に依頼する場合には、その度に5~10万円程度の費用がかかります。もし何年も塗装をせず、腐食してしまうと30万円~60万円程度の費用が発生することもあります。
「そこまで玄関ドアに費用はかけられないけれど、木の風合いの玄関ドアにしたい」
と思われる方も多いのではないでしょうか?そのような場合には、LIXILやYKKの木目調リフォーム用玄関ドアと交換するということを計画されてはいかがでしょうか?
コラム 玄関ドアのリフォーム例 不具合をなくすだけ?暖かさや風通し、玄関周りの雰囲気も改善できます
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