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引き戸は玄関前のスペースが有効活用できるなど、使い勝手の良い出入り口であることから引き戸への交換を検討されることがあると思います。ただ、玄関ドアから玄関引き戸に交換すると、防犯性や断熱性が心配…引き戸だとスマートキーが使えないのでは?などの思いから、引き戸へのリフォームを思い留まることがあるのではないでしょうか?
確かに十数年前の引き戸には、防犯性、断熱性が不十分な引き戸があり、スマートキーも使えませんでした。ただ、現在では防犯性や断熱を備えた引き戸、スマートキーが使える引き戸があります。
引き戸に交換することで変わる玄関の使い勝手、玄関ドアから引き戸に交換する為の条件、引き戸にするより玄関ドアのままにしておいた方が良いケースについて確認していきましょう。
目次
玄関引き戸に交換することで変わる玄関の使い勝手と交換する為の条件
玄関ドアにも玄関引き戸にもそれぞれ良さがありますが、玄関周辺の状況や使い方によっては、引き戸に交換すると玄関ドアより使いやすくなることがあります。
通行がしやすい
同じ間口であっても、玄関ドアと玄関引き戸を比較した場合、玄関引き戸には通行しやすいという良さがあります。玄関ドアの場合、帰宅の際に自分に向かって扉が開いてくるので、その分通行の幅が狭められてしまいます。
玄関ドアであっても、自分一人が通行するだけであれば十分な通行の幅です。ただ、子どもを抱いている、ベビーカーを押している、両手に荷物を抱えている、車椅子に乗っているというような場合には、通行の幅が狭められる上に、扉を引いて留めておくという動作がし難くなってしまいます。一方、玄関引き戸の場合、通行の幅が狭められない上に、開放した状態を維持できるので、引き戸を手で押さえている必要がありません。
参考サイト 住宅金融支援機構 バリアフリー性に関する基準(高齢者等配慮対策等級3)の概要
参考サイト 電動車いす安全普及協会 電動車いすの規格
通風ができる
玄関ドアは少し開けた状態で留めるということができません。全開放、又は閉めるという2択です。通風の為に網戸をつけたとしても、全開放しておく必要があります。一方、玄関引き戸はその日の天候や風量に応じて、開けておく幅を調整できます。
玄関ドアの前のスペースが活用できる
玄関ドアは前方に扉を開けるだけのスペースを開けておかなくてはなりません。鉢植えを置きたい、雨の日には傘立てを置きたいなどが難しい場合もあります。引き戸なら通行の邪魔にならない程度のサイズなら前方のスペースを使えます。
玄関ドアから引き戸に交換する為の条件
両開きドア、両袖ドア、袖付き親子ドアだけが玄関ドアから玄関引き戸への交換ができます。
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引き戸にするより玄関ドアのままにしておいた方が良いケース
通風だけが目的であり、玄関周りの環境から防犯性をより高める必要がある場合と、通行の幅を2分の1以上にしたい場合には、必要な機能を備えた玄関ドアにする方が、より良い結果を得られるケースもあります。
風通しを良くしたい
玄関への視線を遮る為、門から玄関までの間に植栽やフェンスがあり、通りや隣家からの視線が届かないという玄関周りの環境であったり、地域的に治安に不安がある環境であったりする場合には、網戸で通風は危険です。
網戸にもロックはついていますが、網戸のロックに防犯性はありません。その為、採風だけが目的で引き戸を検討する場合には、通風機能の付いた玄関ドアも選択肢に入れると良いのではないでしょうか?通風機能の付いた玄関ドアは、ロックしたまま風を採り入れられる防犯性の高い玄関ドアです。
玄関が常に視界に入る場所にリビングがあるというような間取りであれば、網戸にしておいてもそれほどのリスクはありません。しかし、玄関が視界に入る場所に家族が誰もいないという状況では、網戸は危険です。これは引き戸だけではなく、玄関ドアの網戸も同じです。
どちらの場合も網戸にはロックがついていますが、防犯性を確実にするという目的で付けられているわけではありません。強風などで網戸が開いてしまい、虫が入ったりすることを防ぐことが目的のロックなので脆弱です。地域的に網戸で通風は不安だ…という場合には、引き戸への交換は取りやめ、通風機能の付いた玄関ドアにする方が防犯に関しては安心です。
通行の幅を2分の1以上にしたい
引き戸は同じ間口であれば、扉に邪魔されない分玄関ドアよりも通行がしやすいという良さがあります。ただ、間口の半分よりも広い通行の幅を得たいという場合には、袖付き親子ドアに交換するという方法も考えられます。
普段は親扉だけを開閉するのですが、袖や子扉との幅を調整し、ドアの幅を拡げることができる上に、大型の家具や家電を搬入する際には、子扉も開放すると、間口の半分以上の通行の幅が得られます。ただ、もっと大型の荷物を搬入する場合、引き戸なら両方を一時的に取り外すという方法もとれます。
玄関前の環境などと考えあわせた上で、扉に前方を阻まれない2分の1の通行の幅と、扉を押さえたり引いたりしておかなくてはならない手間のある3分の2の通行の幅のどちらが通行しやすいか、十分に検討されることをお勧めします。迷われている場合には、現地調査に際にご相談に応じます。
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最新の玄関引き戸の防犯性・断熱性・スマートキーについて
現在玄関ドアで、「使い勝手を良くするという目的で玄関引き戸に交換する」ことを検討する際に、気にかかることは断熱性・防犯性・スマートキーではないでしょうか?厳密に考えると、確かに最新の玄関ドアと最新の玄関引き戸を比較した場合には、玄関引き戸より玄関ドアの方が防犯性と断熱性が高く、スマートキーの選択肢も豊富です。
ただ、現在の玄関ドアが十数年前の非断熱の玄関ドアであった場合には、新しい引き戸に交換するだけで、防犯性も断熱性も確実に向上します。
断熱性
玄関引き戸が玄関ドアに比べて断熱性が低いと言われる理由の一つはガラス部分が多いからです。このガラス部分に単板ガラスが使われている玄関引き戸は、ガラス面から熱を逃がしてしまうので冬は寒く、夏は太陽の熱を通してしまうので玄関内の温度を上昇させます。
また、ガラスと引き戸の枠、引き戸の枠と玄関枠、引き戸の枠とレールなどの間の隙間からも、冷気が侵入したり、暖房の熱が逃げたりします。
ガラス部分に複層ガラスが使われている最新の玄関引き戸にはそのようなことがありません。また複層ガラスは枠とガラスが溶接されているので、格子と単板ガラスが組み立られている引き戸とは違い、隙間からの熱の出入りがありません。従って冬寒く夏暑い玄関になることはありません。断熱玄関ドアほどではありませんが、快適な環境を作れます。
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防犯性
玄関からの侵入強盗の手口は年々進化している為、十数年前の鍵がついた玄関は、十分な防犯性能を備えているとは言えません。最新の玄関ドアにはピッキングに強いデインプルキーが採用されている上に、2ロック仕様になっています。また、こじ破りに強い抵抗力を持つ鎌錠がつけられています。
さらに室内側は、万が一ガラス部分を破壊されてしまっても、内部のツマミを操作できないよう、取り外しのできるツマミのセキュリティサムターンが使われています。また、帰宅時の鍵のかけ忘れを防げるよう、セキュリティサムターンには、目で確認しやすい施解錠表示がされています。ガラス部分は、オプションで破壊されにくい安全合わせガラスにすることもできます。
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スマートキー
玄関引き戸にはスマートキーはつけられないと思っている方もいらっしゃいますが、リクシルの玄関引き戸ならスマートキーをつけられます。リモコンタイプとカードタイプがあります。どちらも玄関の鍵の施解錠の煩雑さがなくなるだけではなく、防犯性も向上します。
玄関ドアにも玄関引き戸にも、玄関周りの環境や玄関の使い方によって良い面と使い難い面が出てくることがあります。リフォームの際には、玄関引き戸、玄関ドアと決めつけず、自宅の玄関周りの環境や家族の玄関の使い方に合わせて最適な方を選ぶことが大切です。最適な玄関ドア、玄関引き戸選びのお手伝いもさせていただきますので、ぜひご相談ください。
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コラム 引き戸の玄関ドアリフォーム
玄関ドアや玄関引き戸は玄関の使い勝手や、住宅全体の風通しや室温に影響があります。玄関ドアのことなら何でもご相談ください。玄関の向きや玄関周りの環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
家族にとっては、必ず毎日通る場所です。
きれいで快適な玄関は、生活の質を格段に向上させます。
新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。