
空き巣や泥棒、強盗対策として玄関ドアの鍵を交換したいのですが、「防犯性の高い鍵」にはどんなものがありますか?
「どれが防犯性の高い鍵か分からない」「玄関ドアの鍵を選ぶ時のポイントを知りたい」という方のために、“玄関ドアマイスター”が、空き巣や泥棒の侵入手口と対策、防犯性の高い鍵のランキング、それぞれのメリット・デメリットや価格について詳しく解説します。
玄関ドアの鍵を交換する時の注意点や、防犯リフォームで使える補助金も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
玄関ドアからの泥棒・空き巣による侵入手口と対策方法

>>>施工事例:スマホを鍵にできる便利さを実感してもらえました
鍵の防犯性を比較する前に、まずは空き巣・泥棒・強盗などの侵入手口を確認しましょう。
手口によって、鍵の交換で対策できるものとできないものがあるので注意が必要です。
ピッキング
ピッキングとは、特殊工具を鍵穴に差し込んで、短時間で解錠してしまう手口です。
古いシリンダー錠では、ピッキングによる解錠に1分もかからないケースも珍しくありません。
ピッキングに対抗するためには、鍵を複雑なタイプに変えてさらに複数の錠前で施錠できるようにする方法が有効です。
| 対策 | ポイント |
|---|---|
| 耐ピッキング性能の高い鍵(CPマーク※付き)に変える |
|
| 補助錠を追加し、ツーロックにする |
|
※CPマーク:「防犯性の高い建物部品目録」の記載された部品を指し、「5分間」破壊や侵入に耐えられることが認定基準
(引用:警察庁|住まいる防犯110番)
こじ開け(こじ破り)
こじ開け(こじ破り)とは、ドアと枠の隙間にバールなどの工具を差し込み、テコの原理によって錠前を壊して侵入する手口です。
強引な方法ですが古いドアだとピッキングと同様に短時間で侵入されてしまいます。
| 対策 | ポイント |
|---|---|
| 鎌状デッドボルト※付きのシリンダーに変える |
|
※鎌状付きデッドボルト:先が鎌状になっているデッドボルト(施錠時にドアから飛び出て枠の金具に差し込まれる部材)で、こじ開けに抵抗できる

サムターン回し
サムターン※回しとは、玄関ドア本体にドリルで穴を開けたり明かり取りの窓ガラスを割ったりしてそこから手を入れて、サムターンを回し解錠する手口です。
※サムターン:ドアの室内側につけられたつまみで、鍵を使用せずに施錠解錠できる

| 対策 | ポイント |
|---|---|
| 明かり取りの窓ガラスに防犯ガラスフィルムを貼る |
|
| 明かり取りの窓ガラスを防犯ガラスに変える |
|
| 防犯(セキュリティ)サムターン※に取り替える |
|
※防犯(セキュリティ)サムターン:室内側から脱着可能なサムターン
(引用:LIXIL|高い防犯機能でリスクを回避)
無締まり(鍵のかけ忘れ)
一戸建て住宅・マンションのどちらでも最も多い侵入手口は「無締まり(鍵のかけ忘れ)」のドアや窓から入る方法です。
この場合、多くはゴミ出しなどで鍵をかけずに出かけるかどうかを下見されています。
「鍵のかけ忘れは気をつけるしかない」と思う方も多いですが、鍵を交換することで無締まりのリスクを“ほぼゼロ”に減らすことが可能です。
| 対策 | ポイント |
|---|---|
| オートロック(自動施錠)機能付き電気錠に変える |
|
防犯リフォームとして玄関ドアの鍵を交換する場合は、よくある侵入手口とそれに対する現時点での課題や問題点を確認することから始めましょう。
玄関ドア「防犯性の高い鍵」ランキング|安全性比較、メリット・デメリット、価格

>>>施工事例:玄関ドアを新しくする時に断熱とリモコンキーは必ず選んだ方がいい理由
“玄関ドアマイスター”は、東京・千葉・茨城・埼玉・神奈川・栃木で年間500件を超える窓・玄関ドアのリフォームを手掛ける専門業者です。
そんな弊社がイチ押しする「防犯性の高い鍵」トップ3を紹介します。
第1位【スマートキー(電気錠)】
最も防犯性能が高く人気の鍵がスマートキーです。
スマートキーとは、カバンやポケットに入れたままの状態で取り出さなくても、玄関ドアに近づくだけで解錠できる鍵を指します。
LIXIL・FamiLock(ファミロック)やYKKAP・スマートコントロールキーなど主要メーカーが採用しているシステムは、オートロック(自動施錠)が標準装備されており、スマートフォンのアプリから操作が可能です。
スマートキーが防犯性能に優れている理由は主に5つあります。
- オートロック機能で鍵のかけ忘れを防止できる
- スマートフォンのアプリで外出先からも解錠・施錠履歴を確認できる
- 鍵穴にカバーが付いているため、ピッキングしていると目立つ
- 鍵を鍵穴に差し込む作業が不要なので、速やかに家の中に入れる
- 万が一、スマートフォンやリモコンキー、タグキー、カードキーを落としても、リセットすれば使えなくなり、コピーや悪用のリスクがない
鍵を出し入れする動作が必要ないため、小さいお子様や高齢の方がいるご家庭にもスマートキーはおすすめです。
さらに、LIXILでは専用ドアホン(外でもドアホン)を組み合わせると、外出先でも家の中でもスマートフォンで来客対応が可能になります。
※外でもドアホンの設置には、AC100V配線(電気工事)が必要
また、YKKAPはオプションで顔認証キーを追加できます。
>>>玄関ドア豆知識:玄関ドアに顔認証キー機能追加|利便性を考えるとおすすめはリモコンキー
| メリット |
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| デメリット |
|
| 価格 |
後付けタイプ:¥50,000〜120,000(電池タイプ) ▶︎後付けタイプの方が簡易的で防犯性能は低いので要注意 |
第2位【テンキー(ナンバー)ロック】
テンキーロックとは、事前に登録した暗証番号を押して解錠する鍵で、うっかりスマートフォンや鍵を持たずに外出しても閉め出される心配がありません。
LIXILではスマートキーのオプションとして「テンキー付き屋外リーダー+ワイヤレス屋内ボタン」をセットで追加できます。
| メリット |
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| デメリット |
|
| 価格 |
後付けタイプ:¥20,000〜100,000(電池タイプ) ▶︎後付けタイプの方が簡易的で防犯性能は低いので要注意 |
第3位【ディンプルキー(シリンダー錠)】
LIXILやYKKAPが最新ドアの標準仕様として採用されているのがディンプルキーです。
ディンプルキーとは、鍵の表面に深さ・長さの異なる凹み(ディンプル)が彫られている高性能な鍵を指し、シリンダー内部の構造が複雑で、ピッキングや鍵の複製は簡単にできません。

鍵の種類によってはメーカーでしか合鍵を製作できない点もポイントです。
| メリット |
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| デメリット |
|
| 価格 |
後付けタイプ:¥15,000〜30,000(電池タイプ) |
“玄関ドアマイスター”のホームページでは、玄関ドア・勝手口ドア・外窓・内窓のリフォーム工事費用が分かる「簡単見積もりシミュレーション」をご利用いただけます。30秒で工事費・製品代・補助金額が分かりますので、ぜひご活用ください。
>>>氏名・住所・連絡先の入力不要【玄関ドアの簡単見積もりシミュレーション】
玄関ドアの鍵を交換する際の注意点

>>>施工事例:築30年以上の戸建て住宅で玄関ドアを断熱リフォーム|LIXILリシェント高断熱仕様+Familockリモコンキー
家の防犯対策として玄関ドアの鍵交換を検討している方は、リフォームを後悔しないためにも、これから紹介する注意点をしっかり押さえておきましょう。
「鍵を変えただけでは防犯性能は不十分」
玄関ドアの鍵を防犯性の高いものに交換しただけでは、玄関ドアからの侵入を完全に防ぐことはできません。
なぜなら、ガラス破りによるサムターン回しやドア本体のこじ開けなど、鍵をピッキングしたり壊したりしなくても侵入する方法はあるからです。
実際に、警察庁の調べによると、ドアの錠前を壊す手口は戸建住宅とマンション・アパートのどちらもそれほど多くありません。
むしろ、無締まり(鍵のかけ忘れ)やガラス破りの被害が多く、そちらへの対策が必要になります。
(参考:警察庁|住まいる防犯110番)
「古いドアにはつけられない鍵も」
最新のスマートキーや電気錠は、古いドアに取り付けられない可能性があります。
また、温度や湿度の変化によって反ったり伸縮したりしやすい木製ドアには、頻繁に誤作動を引き起こすため設置できないケースも珍しくありません。
古いドアは鍵をいくら防犯性の高いものに変えても、ガラス破りやこじ開けの被害に合えば簡単に侵入されてしまうリスクがあるため注意が必要です。
「後付けタイプは簡単に外せる可能性も」
スマートキーやテンキーロック、顔認証・指紋認証キーは、安価でDIYでも取り付けられるタイプが多く販売されています。
しかし、これらはあくまでも補助的な鍵であり、簡単に壊されたり取り外されたりする可能性があります。
特に、テープでドア本体に取り付けるタイプは、経年劣化によって粘着力が低下し、知らぬ間にずれたり落脱したりするケースもあるのでご注意ください。
「後付けではツーロック(補助錠の追加)は難しい」
ワンロック(鍵が1ヶ所)のドアに補助錠を追加してツーロックにする方法も防犯面で効果的ですが、ドアの材質や枠の形状、設置位置によっては鍵を後付けで追加できません。
そのため、既存ドアをツーロックにしたい場合は、必ず事前にドアの専門家に相談しましょう。
「窓・勝手口からの侵入にも対策が必要」
戸建住宅の場合は、玄関ドアから不審者が侵入するケースは意外に少なく、窓からの侵入が大半です。
また、表の道路や隣家から見えにくい勝手口ドアが破られる事例は多数報告されています。
(引用:警察庁|住まいる防犯110番)
そのため、玄関ドアだけを防犯リフォームしても、完璧とは言えません。
家の防犯性能を高めたい場合は、玄関ドア・窓・勝手口ドアの性能を確認し、総合的にリフォーム計画を立てることが重要です。
玄関の防犯対策は「ドアごとリフォーム」がおすすめ|費用目安・補助金

>>>施工事例:東京都の助成金をもらって玄関ドアリフォーム!国と違いドアだけでも対象です
玄関ドアの防犯対策を検討中の方には、「ドア丸ごとリフォーム」のプランがおすすめです。
その理由は主に5つあります。
- 玄関ドアの各パーツは「10〜20年」で耐用年数(寿命)を超えるため
- 玄関ドア本体や枠は「20〜30年」で耐用年数(寿命)を超えるため
- 古い玄関ドア(設置から20年以上)には、ほとんど断熱性能はないため
- 最新の玄関ドアは標準仕様でも防犯性能が高いため
- 一定の断熱性能を持つ玄関ドアに交換すれば、防犯目的でも補助金をもらえるため
では、玄関ドアを丸ごと交換した場合の費用目安とおすすめの補助金を紹介します。
交換費用目安
LIXILリシェント(71型)
片開きドア/ランマなし/カラー:標準色/ドアハンドル:標準仕様

(画像引用:LIXIL|リシェント玄関ドア3:71N型)
| 内訳 | 価格 |
|---|---|
| 本体価格 |
¥299,500 (定価¥599,000) |
| 基本工事費 |
¥95,000 (既存ドア処分費含む) |
|
オプション (Familock電池式/タグキー3個+リモコンキー2個) |
¥69,000 (通常価格¥84,000) |
|
オプション (テンキー付屋外リーダー) |
¥0 (2025年12月まで限定) (通常価格¥45,000) |
| 小計 | ¥463,500 |
| 消費税 | ¥46,350 |
| 合計 | ¥509,850 |
※見積もり金額は“玄関ドアマイスター”にご依頼いただいた場合の価格です。(2025年9月時点)
※現地調査によって、上記以外の費用がかかる場合もあります。
>>>玄関ドア豆知識:玄関ドアリフォームカバー工法の工期は1日だけ!メリットとデメリットは?
“玄関ドアマイスター”では、上記費用から最高で「4万円」お値引きする各種キャンペーンを実施していますので、簡単見積もりシミュレーションでぜひご確認ください。
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>>>玄関ドア豆知識:LIXIL玄関ドアで家の防犯対策|製品・ガラスの特徴とリフォームの注意点
補助金
2025年には、玄関ドアを断熱ドアに取り替えるといくつかの補助金を利用できます。
特に注目すべき補助金は、全国対象の「先進的窓リノベ2025事業」と東京都内在住の方限定の「既存住宅における省エネ改修促進事業」です。
“玄関ドアマイスター”の簡単見積もりシミュレーションでは、補助金対象製品と補助金額目安もご覧いただけます。
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全国対象「先進的窓リノベ2025事業」
この事業では玄関ドア・勝手口ドアのリフォームだけでは補助金をもらえず、窓工事と同一契約であることが条件です。
※勝手口ドアはシリンダーレスのタイプを選ぶと窓とみなされ、窓工事をしなくても単独で申請できます。
| 補助額 |
¥58,000〜220,000/ヶ所 ※玄関ドア・カバー工法の場合 ※工事の内容・サイズ・断熱性能グレードによって1カ所ごとの補助額は異なります。 |
|
対象期間 申請締め切り |
2024年11月22日~予算上限に達するまで(遅くとも2025年12月31日まで)で着工していること ※工事完了後、遅くとも2025年12月31日までに交付申請手続きが必要です。 |
窓を断熱リフォームすると、所得税と固定資産税(家屋分)の減税・税控除を受けられます。補助金と併せてぜひご活用ください。
(参考:国土交通省|リフォーム促進税制(所得税・固定資産税)について)
東京都限定「既存住宅における省エネ改修促進事業」
既存住宅における省エネ改修促進事業は、玄関ドア単体のリフォームでも申請可能で、「先進的窓リノベ2025事業」と併用できます。
| 補助額 |
¥52,000〜110,000/ヶ所 ※玄関ドア工事の場合 ※工事の内容・サイズ・断熱性能グレードによって1カ所ごとの補助額は異なります。 |
|
対象期間 申請締め切り |
2026年3月31日までに事前申し込みしていること |
(参考:クールネット・東京|(令和7年度)既存住宅における省エネ改修促進事業)
“玄関ドアマイスター”は、全国から約11,000社が参加するLIXILリフォームコンテストにて、2024年・玄関ドアリシェントの部門で全国1位を獲得し、7年連続継続中です。全物件が自社スタッフによる責任施工なので、玄関ドアリフォームについて詳しく知りたい方はお気軽にお問い合わせください。
お電話からもお問い合わせいただけます。
東京・埼玉・千葉・茨城・神奈川・栃木・群馬にお住まいで、窓のリフォームや玄関ドアの交換を検討されている方は、是非お気軽にお問い合わせください。
インターネットでのお見積りやお問い合わせを不安に思う方も多いと思いますが、玄関ドアマイスターでは、お見積りやお問い合わせをいただいたお客様に勧誘や営業は決していたしません。お気軽にご利用ください。









