
我が家の玄関引き戸が、ぴったりと閉まらず隙間があいてしまいます。どうすればいいですか?
古い玄関引き戸の隙間をそのままにすると、いくつかのトラブルにつながりますので、見つけたら早めに対策することが重要です。
『玄関ドアマイスター』が、玄関引き戸の隙間を放置するリスクと、ぴったり閉まらない原因・対策、修理にかかる費用目安について詳しく解説します。
2026年に玄関リフォームで使える補助金や、その他多くの方からいただくご質問も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
玄関引き戸の隙間を放置するリスク

古い玄関引き戸で隙間があいていると、ドアそのものの劣化だけではなく、家の防犯性や快適性にも悪影響を及ぼします。
部品の劣化につながる
玄関引き戸と枠の間に隙間があいているということは、扉か枠、建物に歪みが生じているということです。
この状態で無理に施錠し続けると、錠前(鍵)のパーツなどに負荷がかかって、故障の原因につながります。
玄関の防犯性が下がる
玄関引き戸がぴったり閉まらないと、錠前が壊れやすくなるだけではなく、隙間からバールなどの工具を押し込んで壊されてしまう可能性があります。
実際に、古い引き戸は戸先(取っ手がついている側)や、引き違い戸の扉と扉の間に隙間ができやすいため、そこから錠前を壊されるケースは珍しくありません。
古い玄関引き戸は、泥棒や空き巣から「防犯性が低い・簡単に壊せる」と判断されてターゲットにされる場合が多いので、ご注意ください。
家の気密性が下がる(隙間風・虫や汚れの侵入)
玄関引き戸に隙間があると、そこから空気が出入りし、家の気密性が下がる点には注意が必要です。
寒い冬には隙間風が入り、さらに外部からの虫やホコリ・チリの侵入も気になります。
家の断熱性が下がる(暑さ・寒さの原因に)
玄関の気密性が下がると、必然的に家の断熱性能も下がります。
引き戸の隙間から冷気・暖気が室内に侵入すると、そこから廊下などを伝って居室空間にも影響し、空調効果が落ちるので注意しましょう。
▶︎玄関ドアの豆知識:玄関ドアの隙間を埋めて冷気や虫の侵入を解決したい
▶︎玄関ドアの豆知識:「玄関ドアが勝手に閉まって怖い」原因は心霊現象ではない!対策・費用・補助金を解説
古い玄関引き戸は、隙間がない正常な状態でも断熱性が低いため、家の寒さや暑さが気になる方は最新の断熱玄関ドアへの交換をご検討ください。
玄関引き戸がぴったり閉まらない原因と対策、修理費用目安
![]() |
![]() |
| before | after |
>>>施工事例:引き戸の玄関 1日でドアにできます!【LIXILリシェントG12型】土浦市の事例
玄関ドアがぴったり閉まらない原因はいくつかあり、DIYで直せるものから、全体的な修理工事が必要なものまであります。
下枠レールにホコリ・ゴミが溜まっている
下枠レールにホコリやゴミが溜まっていると、建て付けが悪くなり、扉斜めになって、ぴったりと閉まらなくなります。
| 【修理方法】 |
・ホコリなどを掃除機やホウキで取り除く ・ホコリなどが湿気で固くこびりついている場合は、工具などで掻き出す |
| 【費用目安】 | ・ご自身でやれば「無料」 |
レールが腐食して膨張・変形している
玄関引き戸のレールは、古いものでもステンレス製がほとんどで、簡単には腐食(サビ)ることはありません。
なぜなら、ステンレスに含まれるクロムが空気中の酸素と結合して酸化皮膜を形成するためです。
しかし、長期間使用していると、酸化皮膜の自己修復機能が低下し、塩分・酸性もしくはアルカリ性物質・鉄粉など異種金属と接触すると、レールにサビが発生する可能性があります。
レールがサビてしまうと、扉の動きが悪くなったり、レールそのものが変形したりするため、早めの処置が必要です。
| 【修理方法】 |
・下枠(レール)のみを交換する ※ただし、古いアルミ引き戸は純正部品や補修用部品が手に入らず、部分的な修理が困難な場合も(多くのメーカーで部品保有期間は生産終了から5〜10年) |
| 【費用目安】 |
・修理が可能でプロに依頼する場合は「3〜5万円程度(材料費+工事費)」 ・修理が可能でご自身により修理する場合は「1〜2万円程度(材料費)」 |
扉の戸車が摩耗・破損している
扉の下に設置されている戸車は、日々扉を開け閉めする度に摩耗していきます。
また、摩耗した状態で使用し続けると、扉の下がレールに擦れて扉本体も故障しかねません。
これらの問題が発生すると、正しく閉まらず枠との間に隙間ができます。
| 【修理方法】 |
・戸車を交換する(扉が破損していない場合) ※戸車もレールと同様に、純正部品や補修用部品が入手できないと修理不可の場合も(汎用的な部品で代替できる可能性もある) |
| 【費用目安】 |
・修理が可能でプロに依頼する場合は「2〜4万円程度(材料費+工事費)」 ・修理が可能でご自身により修理する場合は「数千円(材料費)」 |
木製引き戸が変形している
古い住宅では、木製の玄関引き戸が設置されている場合も多いですが、雨などの湿気にさらされると、木材の含水率変動によって反り・伸縮・ねじれなどの変形を引き起こします。
引き戸が変形すると、枠との間に隙間ができたり、建て付けが悪くなったりするので、気づいたら早めに修理しましょう。
| 【修理方法】 |
・軽度の場合は戸車調整で修理可能 ・重度の場合は扉の取り替えが必要 |
| 【費用目安】 |
・戸車調整をプロに依頼すると「1〜3万円程度(工事費)」 ・戸車調整をご自身でやれば「無料」 ・扉のみ交換する場合は「10〜30万円(材料費+工事費)」(ただし、枠も劣化している場合は扉のみの交換不可) |
建物が歪んでいる
築年数の古い住宅は、建物自体が歪んでいる可能性があります。
その場合は、玄関引き戸がそれほど劣化していなくても、ピッタリと閉まらなくなります。
| 【修理方法】 |
・枠ごと交換する |
||
| 【費用目安】 |
・「引き戸(2枚引き違い戸)」から「引き戸(2枚引き違い戸)」に交換する
・「引き戸(2枚引き違い戸)」から「開きドア(両袖付きドア)」に交換する
|
※上記は玄関ドアマイスターにご依頼いただいた場合の価格です。(2025年12月時点)
玄関引き戸の戸車や錠前は、設置から5〜10年で摩耗し、扉本体の寿命も20〜30年程度です。そのため、玄関引き戸にまだ隙間がなくても築20年を超える家にお住まいの方は、交換をご検討ください。
▶︎玄関ドアの豆知識:玄関ドアから引き戸と玄関引き戸からドアへの交換 リフォームするならどっち?
▶︎玄関ドアの豆知識:【人気ランキング】戸建住宅のリフォーム玄関ドア|工事費込み価格と補助金について解説
>>>氏名・連絡先入力不要「玄関引き戸」の無料見積もりシミュレーション
>>>氏名・連絡先入力不要「玄関ドア」の無料見積もりシミュレーション
2026年は窓リフォームと同時契約なら補助金を使える
![]() |
![]() |
| before | after |
>>>施工事例:感動!1日で引き戸をドアにしてリモコンキー付きに
※下記内容は2025年12月20日時点の情報です。今後、内容は更新・変更される可能性がありますので、最新情報をご確認ください。
2026年に実施が決定している「先進的窓リノベ2026事業」では、窓の断熱リフォームと同一契約であることを条件に、玄関ドアの断熱リフォームも補助の対象になります。
補助額は、窓・玄関ドアの工事合わせて1世帯につき100万円までとし、開口部のサイズとリフォーム後の断熱性能グレードによって定められる1カ所ごとの補助額の合計が支給される予定です。
詳細はまだ決まっていませんが、以下のスケジュールが公表されています。
| 対象のリフォーム工事期間 | 補正予算案が閣議決定した2025年11月28日〜2026年11月中旬頃(予定) |
| 交付受付期間※1 | 2026年3月下旬〜予算上限に達するまで(遅くとも2026年12月31日まで) |
| 申請予約期間※2 | 令和8年3月下旬〜予算上限に達するまで(遅くとも令和8年11月30日まで)(予定) |
(参考:環境省|先進的窓リノベ2026事業の概要)
※1 原則として工事の完了・引き渡し後
※2 工事契約から着工までに期間があく場合、事前に補助金の枠を予約にて仮押さえできる制度
▶︎玄関ドアの豆知識:「断熱窓リフォームの補助金」2026年度も延長決定|対象の住宅・工事と申請のコツを解説
>>>氏名・連絡先入力不要「玄関引き戸」の無料見積もりシミュレーション
>>>氏名・連絡先入力不要「玄関ドア」の無料見積もりシミュレーション
玄関ドアリフォームに関する「よくあるQ&A」
![]() |
![]() |
| 片引き戸を袖付き親子ドアにリフォームした事例 | |
ここで、『玄関ドアマイスター』のお客様から多くいただく玄関ドアリフォームに関するご質問を紹介します。
Q.玄関リフォームの工事はどうやってやる?期間はどのくらいかかる?
A.カバー工法であれば、1日のうちに既存ドア(引き戸)の撤去から、新規ドアの設置まで完了します。引き戸から開きドアへの変更も可能です。
カバー工法とは、今ついている玄関引き戸(ドア)の枠はそのまま残し、その上から新しい枠を取り付け、扉などを設置する方法です。
本来、玄関引き戸(ドア)の枠は、外壁や土間に埋め込まれるように固定されているため、撤去するためには開口周りの壁・床を壊す必要があります。
そのため、ドアを取り付けた後に解体した部分の復旧工事が必要です。
しかし、カバー工法は壁・床を壊さないため、1日で工事が完了します。
▶︎玄関ドアの豆知識:玄関ドアリフォームの「カバー工法」|メリット・デメリットとメーカー別費用、補助金について解説
※玄関ドアのカバー工法によるリフォームの様子を知りたい方は、下記動画をご覧ください。
Q.玄関引き戸の隙間は、隙間テープでも改善できる?
A.玄関引き戸の周りにあいた隙間は、軽度であれば隙間テープでも改善できますが、根本的な解決にはなりません。
また、隙間テープをつけて一時的に問題を解消できても、戸車や錠前などがダメージを受ける可能性があり、さらに市販の隙間テープはホコリや結露水ですぐに剥がれる場合もあります。
そのため、玄関引き戸の隙間が気になる方は、施工会社に現地調査を依頼しましょう。
>>>東京・千葉・茨城・埼玉・神奈川・栃木対象【無料現場調査】のご依頼
Q.玄関引き戸に電気錠・スマートキーはつけられる?
A.LIXILやYKKapなど国内主要メーカーでは、玄関引き戸用の「後付けできる」電気錠やスマートキーはありません。そのため、設置を希望する方は、ドアごと交換する必要があります。
住宅用玄関引き戸の耐用年数は20〜30年が一般的なので、玄関引き戸の隙間がそれほど大きくなくても、築年数が経っている住宅では、ドア全体のリフォームをご検討ください。
電気錠やスマートキーは、ハンズフリーで施錠・解錠できるだけではなく、ピッキングされにくいため、防犯面での人気も高まっています。
▶︎玄関ドアの豆知識:玄関のスマートキーは引き戸にも取り付けられる?
▶︎玄関ドアの豆知識:玄関ドアはロックの方法と鍵の種類で防犯性と利便性が向上する
『玄関ドアマイスター』は、東京・千葉・茨城・埼玉・神奈川・栃木を中心に、年間500件以上の玄関ドア・窓リフォームを手掛けるプロ集団です。公式LINEでは、補助金の最新情報を発信し、玄関ドア・窓に関するお悩み相談や、相見積もりのご依頼も承っておりますので、ぜひご登録ください。
東京・埼玉・千葉・茨城・神奈川・栃木・群馬にお住まいで、窓のリフォームや玄関ドアの交換を検討されている方は、是非お気軽にお問い合わせください。
インターネットでのお見積りやお問い合わせを不安に思う方も多いと思いますが、玄関ドアマイスターでは、お見積りやお問い合わせをいただいたお客様に勧誘や営業は決していたしません。お気軽にご利用ください。













