FIX窓は、開閉できない固定式の窓で、デザイン性や省エネ効果などのメリットがある一方で、換気やメンテナンスの面でデメリットもあります。
FIX窓を検討する際はデメリットを理解し、適切な対策を講じることが大切です。
この記事では、FIX窓の主なデメリットとその対策方法を詳しく解説します。
FIX窓のメリット・デメリットを把握して最適な窓を選ぶことが、快適な住まいづくりになるのでぜひ参考にしてください。
FIX窓(はめ殺し窓)とは?特徴とメリット
FIX窓とは、開閉機能のない固定された窓のことで「はめ殺し窓」とも呼ばれます。
FIX窓の特徴とメリットは、主に以下の5つです。
FIX窓の特徴とメリット
- 形状やサイズの自由度が高い
- 冷暖房の効率が上がり省エネにつながる
- 防犯対策になる
- 同サイズであればFIX窓の方が安価
- ホコリや虫の侵入を防げる
順番に解説します。
形状やサイズの自由度が高い
FIX窓は開閉機能がないため、さまざまな形状やサイズの窓をご自宅に取り入れられます。
円形や三角形など独特な形状の窓で、ご自宅の外観にアクセントを加えたり、室内に開放感の演出が可能です。
FIX窓を利用することで、他にはないオリジナリティあふれる住空間を作り上げられます。
また、大きなガラスを採用すると、より多くの自然光を室内に取り込めるので、ご家族で気持ち良くお過ごしいただけます。
冷暖房の効率が上がり省エネにつながる
FIX窓は気密性が高いため、冷暖房の効率を上げられます。
隙間風の影響を受けにくく室内の温度を一定に保ちやすいので、エネルギー消費量を抑えられ、光熱費の節約にもつながります。
FIX窓は、換気の必要がない場所や、採光を優先したい空間への採用が有効です。
居室には、開閉可能な窓と組み合わせるのが効果的です。
防犯対策になる
FIX窓は開閉できないため、侵入経路になりにくいです。
窓ガラスを割られない限り、不正な侵入を防げます。
とはいえ、FIX窓は完全な防犯対策とはいえません。
防犯ガラスを採用したり、センサーライトや防犯カメラを併用したりするなど、多角的な対策が必要です。
また、火災時の避難経路として使用できないため、開閉可能な窓などの脱出口を確保しましょう。
関連コラム
同サイズであればFIX窓の方が安価
FIX窓は開閉機能を持たないため、一般的に開閉可能な窓よりも安価な傾向があります。
開閉部分の部材や加工が不要なため、コストを抑えられます。
同じサイズの窓であれば、FIX窓の方が手頃な価格で設置できるので、コストを抑えたい方におすすめです。
メンテナンス性なども考慮して、適材適所で使い分けてください。
ホコリや虫の侵入を防げる
FIX窓は開閉部分がないため、隙間からのホコリや虫の侵入を防げます。
窓を開けっ放しにする必要がないので、外からの異物の進入を最小限に抑えられます。
アレルギー体質の方や、清浄な室内環境を保ちたい方にとって、FIX窓のメリットがあります。
ただし、ガラス面は静電気によってホコリを吸着しやすいので、定期的な清掃は欠かせません。
なお弊社では、窓(サッシ)交換や内窓(二重窓)の設置のリフォーム工事を承っております。
FIX窓を「上げ下げ窓」「すべり出し窓」など、開閉できる窓への交換も可能です。
内窓(二重窓)設置の際に、FIX窓を換気ができる窓に変更されたい方はお気軽にご相談ください。
窓リフォームは「どのくらい費用がかかるのか」ご希望の窓の大きさに合わせて簡単にシミュレーションできます。
補助金の額もご案内しますので、以下からチェックしてみてください。
FIX窓の機能面でのデメリットとその対策
FIX窓の機能面でのデメリットと対策方法について解説していきます。
- 換気ができない
- 窓拭きなどのメンテナンスが大変
- 災害時の脱出経路として使えない
順番に解説します。
換気ができない
FIX窓は開閉できないため、空気の入れ替えができません。
そのため、FIX窓だけでは室内の空気がこもりやすく、湿気やニオイがたまりやすいです。
FIX窓を設置する際は、換気や掃除のしやすさを考慮した配置にすることが重要です。
たとえば、リビングや寝室などの居室には、開閉可能な窓との併用が適しています。
トイレや浴室、キッチンなどの水まわりには、24時間換気機能のある換気扇を設けると室内の空気環境を改善できます。
窓拭きなどのメンテナンスが大変
FIX窓は、外側の掃除が室内からできないため、メンテナンスに時間がかかります。
室内側であっても、吹き抜けなどの高所に設けたFIX窓は、脚立に登って掃除する必要があります。
対策として、お手入れしやすい位置や形状の窓の選定や、高所用の掃除道具を用意すると日常のお手入れが楽になるのでおすすめです。
たとえば、室内側は高所用のモップを使用すればホコリを掃除でき、外側の窓は5mほどまで伸びる伸縮ワイパーで拭くと楽にお手入れできます。
災害時の脱出経路として使えない
FIX窓は開閉できないため、火災などの緊急時に窓からの避難は困難です。
FIX窓は採光や防犯性を高める用途で導入し、多くの時間を過ごすリビングや寝室には必ず開閉可能な窓を設けてください。
そして、避難経路を確保し、いざというときに速やかに行動できるようにしておくことも大切です。
FIX窓にする、FAX窓を換気できる窓に交換するコツ
ここからは、FIX窓を上手に活用するためのコツを紹介します。
- お手入れしやすい位置や形状の窓を選ぶ
- 開閉可能な窓と組み合わせて、効果的な換気動線を確保する
- 業者選び
順番に解説します。
お手入れしやすい位置や形状の窓を選ぶ
FIX窓は開閉できないため、お手入れの容易さを考慮して設置位置や形状を選ぶことが重要です。
高所などの手の届きにくい場所に大型のFIX窓を設けると、掃除が難しくなります。
届きやすい高さと位置にFIX窓を設置するか、室内側から掃除しやすい形状の窓を選ぶことで、メンテナンス性を高められます。
たとえば、縦長のFIX窓などはお手入れがしやすい形状です。
開閉可能な窓と組み合わせて、効果的な換気動線を確保する
FIX窓は換気ができないので、開閉可能な窓と組み合わせて設置することが重要です。
部屋の対角線上や、風の流れを考慮した位置に開閉窓を配置すると、効果的に換気を行えます。
たとえば、リビングにFIX窓を設け、隣接する和室に開閉窓を設置するレイアウトなどが考えられます。
また、換気扇や24時間換気システムを併用して、室内の空気を排出するのも有効です。
業者選び
窓の交換は、製品選びだけでなく、確かな施工技術も必要なので信頼できる業者選びが欠かせません。
クチコミや過去の工事実績の確認が重要で、とくに窓やドアの交換を専門的に行っているかどうかは大切なポイントです。
実績豊富な専門業者であれば、適切な提案やアドバイス、高品質な施工が期待できるでしょう。
また、アフターサービスの充実度も見逃せません。
万が一の不具合や修理に迅速に対応してくれる体制があるかどうかを確認してください。
信頼できる業者選びが、長く快適に使い続けることにつながります。
既存の窓や玄関ドアの断熱性能を上げて省エネに貢献する製品に交換すると、国や自治体の補助金を利用できます。
FIX窓のメリット・デメリットを把握して最適な窓を選ぼう
FIX窓にはデメリットを理解したうえで適材適所への活用が重要です。
換気や掃除のしづらさといったデメリットを把握し、対策を講じることで、FIX窓のメリットを最大限に活かせます。
開放感や採光性の高さ、デザイン性の自由度といったFIX窓の長所を生かしつつ、デメリットをカバーする工夫を施すことで、快適で魅力的な住空間を実現できます。
FIX窓に不便を感じたら、窓交換で開閉できる窓に交換することも可能です。
窓のリフォームをお考えの方は、まずはお気軽にご相談ください。
玄関ドアマイスターは東京、茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木で玄関ドアの交換と併せて行う窓のリフォーム(内窓・窓交換)を承っています。玄関ドアや窓のことなら何でもご相談ください。ご自宅の環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
お客様のご自宅に伺う仕事ですので、信頼を何よりも大切にしています。丁寧親切はもちろんのこと、マナーの徹底も行っています。仕事は、最後は人で決まるという部分があります。世界に唯一の商品やサービスを売っている会社なんて一握り。同じような価格、同じようなサービスは、他にもある。それでも「あの人に」と選んでいただける、そんな会社でありたいと思っています。
窓や玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
毎日使う身近なドアと窓がきれいで快適になると、生活の質を格段に向上させます。