雨が降ったり外気と室内の温度差が出やすい冬の時期になると室内の湿気が結露として窓に発生します。結露を放置しておくと窓のサッシやゴムパッキンにカビが発生してしまうのでこまめに除去する必要があります。しかし結露が発生するたびに逐一除去していてはキリがありません。窓の結露を効率良く除去するには結露対策グッズを使用するのが良いでしょう。しかし現在は結露を防止するためのグッズがたくさん売られており、形状や使用方法も変わってきます。そこで今回は様々な種類の結露防止グッズをご紹介します。結露防止グッズは大きく分けて「断熱」と「吸収」の2種類に分けることが出来ます。今回はそれぞれの性能や使用方法についてご紹介します。
結露防止の断熱フィルム
まずは断熱フィルムについてご紹介します。断熱フィルムは透明あるいは半透明の色で窓全体に張り付ける様な形で使用します。断熱フィルムを窓に貼ることで「二重窓構造」を作ることが出来、外の温度が室内に伝わるのを抑えることが出来る文字通り断熱効果が期待できます。これにより室外へ温度が流れなくなるので暖房を効率良く使用することも出来ます。
断熱フィルムは厚さ0.0025mmのものもあり透明のタイプや半透明・ミラータイプもありますのでプライベート保護にも利用できます。ただしあまりフィルムが薄すぎるとその分断熱効果も落ちてしまいますので注意して下さい。
断熱フィルムの使用方法
断熱フィルムの貼り付け方は両端に両面テープを張るタイプや窓全体を霧吹きで濡らして張るタイプなど様々です。断熱フィルムを貼る際にシワが出来てしまったとしてもドライヤーで温めれば簡単に治すことが出来ます。断熱フィルムを剥がす際は勢いよく剥がすと窓に跡が残ってしまう可能性がありますので剥がす際は十分注意して下さい。
断熱フィルムの注意点
断熱フィルムの注意点は全ての窓に使用できるわけではないということです。断熱フィルムの中にはケースに「網入りガラスや二重ガラスには使用不可」と書かれている場合があります。理由としては網入りなどの特殊な窓に断熱フィルムを貼ると外と室内で激しい温度差が生じた際に「熱割れ現象」でガラスが割れてしまう事があるからです。ただし中には特殊な窓にも使用できる断熱フィルムもありますので、特殊な窓に使用する際はケースの注意書きをよく読んで適切なグッズを選んで下さい。
サッシ用結露防止テープ
次にサッシを断熱するタイプのサッシ用結露防止テープをご紹介します。こちらは窓ガラスではなくサッシ使用するための結露防止テープです。窓はガラス面だけでなく当然サッシにも結露が発生します。特に下の部分は結露が上から垂れて来るので水が溜まりやすくカビが生えやすい部分です。サッシ用結露防止テープはポリエチレンなどの断熱効果の高い素材で出来ています。断熱素材なので、貼ることで断熱フィルム同様暖房を効率よく使用できます。
結露吸水テープ
続いて結露の水分を吸水するためのグッズをご紹介します。結露吸水テープは幅3~5cmほどで、窓ガラスの下部に貼ると流れて来た結露をそのまま吸水・蒸発させることが出来ます。結露吸水テープの持続力はタイプにもよりますが約6か月程は効果が期待できますので結露の出やすい冬の時期はずっと使い続けることが出来ます。給水量は当然結露吸水テープの幅が広い物の方が期待できます。使用方法は窓の下部にそのまま貼るだけなので簡単です。
結露吸水テープは従来の物であればセロハンテープの様なただ単に長細い形状の物ばかりでしたが、最近は100円ショップでおしゃれなデザインの結露吸水テープがたくさん売られています。冬に使われるグッズというだけあって雪だるまやクリスマス系のデザインの結露吸水テープがたくさん売られていますので、結露吸水だけでなくインテリアとしても楽しむことが出来るでしょう。
結露給水シート
結露吸水テープが窓の下部に貼るのに対して結露吸水シートは断熱シートの様に窓全体に張り付けます。こちらは窓全体を覆うように貼り付けますので当然結露吸水テープよりも吸水性が期待できます。結露吸水シートは結露を吸水した後約1時間で乾燥しますのでそのまま使用でき、約6か月程の持続力が期待できます。また最近ではUVカット効果付きの結露吸水シートが人気で、これならそのまま夏場にも使用することが出来ると言われています。
結露吸水シートの使用方法は霧吹きで窓全体を濡らしてその上から貼り付けるだけです。シワが出来てもすぐに剥がせば張り直すことが出来ます。結露吸水シートの弱点は吸水性の低い安物だと酷い結露は吸水しきれない場合があるという事です。そのためもし結露吸水シートの上から結露が発生していた場合、その結露を拭き取る必要があります。
「断熱」と「吸水」の結露防止グッズ:まとめ
いかがでしたでしょうか。結露防止グッズは窓全体やサッシに張り付けて温度差を和らげる断熱タイプと、窓全体や下部に張り付けて結露を吸水するタイプの2種類があります。どちらも100円ショップやホームセンターなどどこでも手に入れることが出来ます。ただし安物だと期待以上の効果を発揮できないこともありますので注意して下さい。