和室に内窓を取り付けるメリット
まずは、内窓を和室に取り付けることのメリットをおさらいしておきましょう。
- 寒さ・結露対策
- 障子の役割も果たす
- 障子風の柄で障子の張り替えが不要
- おしゃれな和室を演出
寒さ・結露対策
和室が寒いからという理由で内窓を取り付けることが多いため、当たり前といっていいくらいのメリットですね。
あえてここでお伝えしたいことは、「和室」であることです。そもそも和室は、すきま風の出入りが多い部屋のつくりであり、畳の冷たさもじんわりと足に響いてしまいます。
しかし内窓を取り付けることによって、暖かな部屋にすることができます。
障子の役割も果たす
障子本来の役割とは、寒さ・風避け、部屋との仕切り、吸湿性、外部からの視線を遮る、日光を和らげます。
内窓を取り付けることに、吸湿性を除き、それぞれの役割も果たしますので、障子にとって変わっても問題がありません。
障子風の柄で障子の張り替えが不要
窓ですが、障子のような柄のデザインに内窓があります。内窓に変更することによって、数年に1回は張り替えなければならない障子を張り替える必要もありませんし、障子がピラピラとめくれてくる心配もありません。
手間もストレスも軽減されるでしょう。
おしゃれな和室を演出
和室は、わびさびの空間といわれ、シンプルさが際立ちますが、少し暗いイメージではないでしょうか。
障子が光を和らげているからという理由もありますが、反対にいうと、光を透過させることをせき止めているのです。
しかし、内窓にすることによって、窓から入る光をきちんと室内に届けてくれるため、明るい空間を演出してくれるのです。
モダンさも加わり、今人気上昇中の和モダンテイストにすることができます。
和室に内窓をつけることのデメリット
一方で、和室に内窓をつけることのデメリットは何でしょうか。障子の役割も考えてお伝えします。
- 湿気を吸うことができない
- ガラスである危険性
それぞれ考えてみましょう。
湿気を吸うことができない
和室は、様々な調湿効果があるもので構成されています。
どんな和室でも同じではありませんが、和紙や畳は自然素材のものであり、調湿効果がありますが、窓には開け閉めをして風を通すという役割のため、窓自体に調湿機能はありません。
湿気がこもらないように、適宜窓を開けて、風を通しましょう。
ガラスである危険性
障子である場合、ふとしたことで穴が開いてしまうことがありますね。穴を開けてしまったとき、怪我をすることはほとんどありません。
しかしガラスにバーンと当たってしまったら、破片が飛び散り、怪我をしてしまう可能性があります。
飛散防止機能もあり、滅多に、ぶつかるようなことはないと思いますが、気をつけておくといいでしょう。
内窓のガラスが悪いということではなく、障子と比較してお伝えしています。
障子風の内窓はどんな製品がある?
和室に内窓をつけようと決めたら、次は、どんな製品があるか、気になりますよね。
内窓の大手メーカーといえば、YKKAPとLIXILです。どちらも和室にぴったり合う和紙調ガラスと格子デザインの製品があります。和室の窓で多い引き違い窓(2枚)の場合でご紹介します。
YKKAPのプラマードU
プラマードUの場合、和紙調ガラスは4つの中から選びます。
- 3mmガラス(一枚ガラス)
- 5mmガラス(一枚ガラス)
- 複層ガラス
- LowE複層ガラス
※複層ガラスもLowE複層ガラスもともにすり板ガラスです。
断熱効果を期待する場合、3mm<5mm<複層<LowE複層の順になります。
なお価格も比例して高くなります。
次に枠子のデザインを3つの中から選びます。格子がある方が和室の雰囲気に合うでしょう。
- 格子なし(3mm・5mmの場合)
- 荒間格子(全ガラス対応)
- 横繁吹寄(全ガラス対応)
最後にふかし枠の必要性について考えます。
内窓は、既存の窓枠を利用して取り付けるため、ふかし枠の幅がどのくらいあるかによって、必要性が変わります。
73mm以上あれば、ふかし枠がいりませんが、73mm以下の場合必要になります。
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LIXILインプラスの場合
ガラスは3つのタイプの中から選びます。
- 3mmガラス(一枚ガラス)
- 5mmガラス(一枚ガラス)
- 複層ガラス
格子のデザインは4つから選びます。ただし、ガラスの種類によって選べるデザインが異なります。
- 格子なし(5mm・複層ガラスの場合)
- 組子付き(5mmガラスの場合)
- 荒間格子(3mmの場合)
- 横繁吹寄(3mmの場合)
ふかし枠は68mm以上であれば不要です。
選ぶ基準は?
YKKAPのプラマードUにしようか、LIXILのインプラスにしようか迷った場合、価格を除くとデザインで選ぶことになります。格子デザインがあるタイプを選ぶ場合、複層ガラスであれば、ともにガラスの間に格子が挟まれている状態ですので、お手入れが非常に楽になっています。
というのも、どちらも断熱・遮音(防音)機能は同じだからです。
他機能的な面で異なる部分は、YKKAPの場合は戸先錠(引き違い2枚窓の場合のみ)です。
戸先錠とは、障子の先に鍵が付いており、引き違い窓を閉めると鍵がかかります。うっかり鍵を閉め忘れいたということがありません。
ただし、戸先錠をつけると、断熱性能がワンランクダウンしてしまいますので、ご注意ください。
一方LIXILインプラスでは、ダストバリア機能があります。
ダストバリア機能とは、ホコリがつきにくい機能のことです。
内窓は、樹脂サッシのため、静電気が起こりやすくホコリがつきやすい性質があるのですが、ダストバリア機能のおかげで、解消されています。
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