勝手口とは?勝手口のメリットとデメリット
キッチンからの出入り口が勝手口です。新築時から勝手口ドアのある家にお住まいの方にとって、勝手口ドアの便利さというメリットは当たり前の日常になっていると思います。一方、寒さや暑さなどのデメリットは日々の快適性を損なうので、勝手口をなくした方が良いのでは…?と思ってしまうこともあるかもしれません。
快適に使えるようにするため、改めて勝手口のメリットとデメリットを確認しておきましょう。
勝手口がある家のメリット
勝手口のメリットのひとつは家事動線が増えることです。購入してきた食料品を直接キッチンに搬入出来、リビングや玄関を通らずにゴミだしに行けます。
もうひとつは玄関周りとキッチン内をすっきりさせておけることです。勝手口の周辺にゴミの仮置き場を設置しておけば、キッチン内がすっきりする上に、玄関周りの見栄えの良さが維持できます。
また、家庭菜園で収穫した野菜や、外遊びから帰ったお子さまの泥汚れなども、勝手口を通れば玄関を汚さずにすみます。
このような便利に使える勝手口ですが、キッチンの快適さを損なう原因も作っています。
勝手口が生み出すデメリット
冬のキッチンの寒さや夏の暑さを生み出すことが勝手口のデメリットのひとつです。勝手口ドアが冬は暖房の熱を逃がし、夏は太陽熱を侵入させるからです。
また、防犯性が低下するというデメリットもあります。近年は新築時に防犯性を考え、勝手口を設けない間取りにする家も増えているほどです。
ただし、これらのデメリットは勝手口ドアの機能性や鍵の防犯性によってすべて解決します。
寒さと暑さを解決するリクシルリシェントの勝手口ドア
H型横格子 | K型ヒシクロス格子 | G型井桁格子 | L型縦格子 | N型格子なし |
リクシルリシェントの勝手口ドアは、今お使いの勝手口の便利さはそのままに、快適なキッチンを生み出します。
断熱で暑さ寒さを解決
勝手口ドアには非断熱タイプと断熱タイプがあります。非断熱タイプとはアルミサッシに単板ガラスが組み込まれた勝手口ドアです。築年数の長い住宅ではほとんどこのタイプが使われています。
アルミも単板ガラスも熱を通してしまうので、冬は暖房の熱が逃げ、夏は太陽熱が侵入してくる冬寒く夏暑い環境になってしまうのです。もし熱の出入りを抑えられれば、適切な室温が維持できます。その為、リクシルリシェント勝手口ドアには断熱仕様が用意されています。
断熱仕様
ガラス部分にはLow-E複層ガラス、又は複層ガラスが使われ、サッシにはアルミ樹脂複合が使われています。アルミ樹脂複合サッシとは室内側に熱を通さない素材である樹脂、室外側に対候性と耐久性が高く、優れた強度を備えたアルミが使われたサッシです。
複層ガラスが組み込まれたタイプは比較的温暖な地域、Low-E複層ガラスが組み込まれたタイプは、寒さの厳しい地域に適しています。関東は比較的温暖な地域が多いのですが、周辺の環境やドアの向いている方角によって冷え込む玄関には、Low-E複層ガラスが組み込まれたタイプがおすすめです。
高断熱仕様
2024年6月に発売されたばかりのトリプルガラスが組み込まれた高断熱勝手口ドアです。
この2つの仕様から、お住まいの地域やキッチンの環境に合わせて、最適な断熱仕様を選ぶことで、キッチンを断熱化できます。
キッチンが断熱化されていると、就寝前に暖房をオフにしても、朝までの時間帯に急激に冷え込むことがなくなる為、冬の朝のお弁当作りや食事の準備が楽になります。夏は太陽熱によって冷房の効率が低下することがなくなるので、午後の時間帯も涼しさが維持されます。
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風が通るキッチンにする網戸付き上げ下げ窓
勝手口ドアには通風できるタイプとできないタイプがあります。キッチンに窓がなく風通しの悪さにお困りの場合には、通風デザインの勝手口ドアがおススメです。
勝手口ドアをロックしたまま上げ下げ窓を開放できるので、防犯の不安なく上部と下部から風を採りこめます。さらに上げ下げ窓にもロックがついています。
古いタイプの上げ下げ窓には、外部から動かして開いた部分から腕を差し入れ、開錠されるリスクがありました。最新の勝手口ドアには採風ロックがついていて、外部から窓を動かせないので安心です。
また、上げ下げ窓には網目の細かい網戸が取り付けられているので、虫が入ってくる心配がありません。
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明るいキッチンにする採光デザイン
勝手口ドアには格子付きタイプと格子なしタイプがあります。格子付きタイプも光は通しますが、より多くの光を通したい場合には格子なしタイプが用意されています。
特に洗面所は、視線を遮ることを優先して窓がついていない、ついていたとしても小窓であることが多いのですが、勝手口ドアで十分な明るさを採り入れられます。ただ、この際、外部からの視線を心配されることと思います。
リクシルリシェントの勝手口ドアには、光を採り入れつつ外部からの視線を遮るガラスが3種類用意されているので、状況に合わせて最適なガラスを選べます。
型板ガラス
型模様の入ったガラスで光を採りこみつつ外部からの視線を遮ります。上の画像は昼間の外部からの見え方のイメージ画像です。
フロストガラス
半透明でデザイン性の高いガラスで、光を採りこみつつ外部からの視線を遮ります。上の画像は昼間の外部からの見え方のイメージ画像です。
安全合わせガラス
型板ガラスの間に特殊中間膜が挟み込まれた防犯性の高いガラスです。上の画像は昼間の外部からの見え方のイメージ画像です。
勝手口ドアの防犯性を高める必要性
家の顔とも言われ、通りに面している玄関周りには置きたくない給湯器やエアコンの室外機、ゴミ箱などは、勝手口の周辺に置くことが多いです。
さらに勝手口は通りに面していない間取りで、勝手口周辺の生活感を隠す為に植栽や目隠しフェンスが配置されていることも多く、通りからも近隣の住民からも視線が届きにくい状況です。
視線が届きにくいということは、泥棒にとってはありがたい環境であるにもかかわらず、鍵が一つしかついていない勝手口ドアは少なくありません。
玄関ドアだけの防犯性を高めても、勝手口から侵入されてしまえば住宅の安全は守れません。住宅の安全には窓やドアなど開口部全ての防犯対策をすることが大切です。
リクシルリシェントの勝手口ドアには玄関ドアと同じように、あらゆる侵入窃盗の手口に対する対策が備えられています。
2ロック仕様
上下2つの鍵がついています。鍵自体の防犯性の高さに加え、2つあることによって施錠に時間がかかることから犯罪抑止効果が向上します。また、鍵をかけると出てきてドア枠に扉を固定するデッドボルトは、鎌付きになっています。
外部からバールなどを使って開けようとしても、鎌付きデッドボルトが枠に食い込んで、こじ開けを防ぎます。
シリンダーレス
2階のベランダに面しているなど外から施錠する必要のない勝手口ドアには、シリンダーレス仕様も用意されています。シリンダーレス仕様とは、室内側だけに鍵がついている仕様で、外側には鍵がないので、ピッキングで不正開錠することができません。
セキュリティサムターン
サムターンとは室内側から鍵を操作するツマミのことです。セキュリティサムターンはこのツマミが取り外しできるようになっています。万が一ガラスを割られてしまっても、ツマミがなければ鍵を操作できず、不正開錠ができません。
また、小さなお子様が目を離したすきに鍵を開けて外に出てしまう事故も防げます。
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カバー工法での勝手口交換リフォームにかかる費用
勝手口交換をカバー工法で行う場合、工事費込み取り付け価格は断熱仕様と格子のデザイン、鍵の仕様などの違いで変わります。
カバー工法とは壁を壊さずに今ある勝手口ドアの枠に新しい枠を被せる工法です。壁を壊さないので工事費を抑えられる為、勝手口の交換にかかる全体費用も抑えられます。
断熱仕様の工事費込み交換費用
デザインの違いとオプション料金 | 工事費・処分費コミコミ価格(税込) |
格子付き | 25万4,595円 |
格子なし | 25万2,945円 |
シリンダーレス | -9,850円 |
セキュリティサムターン | +1,250円 |
ハイメッシュ(網戸の網目がより細かい) | +1,000円 |
※ この他にガラスの種類を選べます。