DWとはドア本体の幅のことです。幅や高さを表すD、Hと違い、DWやDHは見慣れないので分かりにくいのですが、ドア枠を含めた幅がW、高さはHと表示されます。玄関ドア交換の際にはDWもDHもW、Hもすべて採寸します。
玄関ドアの一般的な規格サイズとは違っていても製作可能サイズなら交換できますので、詳しく確認していきましょう。
玄関ドアの一般的な規格サイズ
玄関ドアをカバー工法で交換する際には、現在の玄関ドア枠の内側に入るサイズで玄関ドアを製作する必要があります。新築時には自由に決められますが、リフォーム時には現在の間口の幅と高さに納まるサイズの玄関ドアにしなくてはなりません。
どうしても間口を広くしたい場合には、壁を壊すという方法もありますが、工期が長引き、費用もかさむ上に、耐震性に悪影響が出ることがあります。その為、一般的にはカバー工法という壁を壊さないで交換する工事が行われます。
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ご自宅の玄関ドアのサイズを測る際の目安になるよう、一般的な間口のサイズと開き方別のドアの特徴を確認していきましょう。
間口の幅
戸建て住宅の玄関の出入り口の間口には3尺系と4.5尺系、6尺系があります。1尺とは約30.3cmを表します。間口の幅とは壁に開けられている幅のことです。玄関ドア本体と玄関ドアの枠を収める寸法なので、ドア本体や枠よりも広いです。
玄関ドアのサイズはメートル法で表示されることがほとんどですが、木造住宅の間口は昔から使われている尺貫法が使われています。
90cm以下
狭小住宅で採用されることの多い必要最小限の幅です。片開きドアが取り付けられます。
3尺系(790cm・バリアフリー890cm)
お子さまといっしょにゆったりと通行できる幅です。車椅子やベビーカーでも問題なく出入りができます。片開きドアが取り付けられます。
4.5尺系(1245cm)
親子ドアや袖付きドアが取り付けられるサイズです。
6尺系(1700mm~)
両開きドアや両袖ドア、2枚建て引き戸が取り付けできるサイズです。
玄関ドアの枠別の特徴
同じ間口であっても、間口の幅ごとに複数の枠タイプがあります。
片開きドア(570~810mm)
1枚の扉だけのシンプルな玄関ドアです。同じ片開きドアでも800mm以上になるとゆったり通行できるなど、幅の広さによって使い勝手が変わります。
親子ドア(820~1690mm)
親扉と子扉で構成された玄関ドアです。通常の通行の幅は片開きドアと同じですが、大型荷物の搬入時などには、子扉も開けて通行の幅を拡げられます。
片袖FIXドア(820~1690mm)
親扉と片袖で構成された玄関ドアです。通行の幅は片開きドアと同じです。
袖付き親子ドア(1500~1900mm)
親子ドアと片袖で構成された玄関ドアです。通常の通行の幅は片開きドアと同じですが、大型荷物の搬入時などには、子扉も開けて通行の幅を拡げられます。
両袖ドア(1500~1900mm)
親扉と両側の袖で構成された玄関ドアです。通行の幅は片開きドアと同じです。
両開きドア(1500~1900mm)
左右対称の扉で構成された玄関ドアです。通常の通行の幅は片開きドアと同じですが、大型荷物の搬入時などには、両方とも開けて通行の幅を拡げられます。
玄関引き戸(1400~3800mm)
同じ間口の幅であれば、両袖ドアと両開きドア、袖付き親子ドアからは玄関引き戸に交換できます。逆に玄関引き戸から両袖ドア、または両開きドアや袖付き親子ドアへの交換もできます。
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枠タイプによる通行の幅の拡げ方
玄関ドアの交換時には、ゆったりと通行できるように親扉の幅を拡げられます。
親子ドアと袖付きドア
子扉や袖の幅を狭め、親扉を広くすると通行の幅が広がります。片袖ドアの場合、親子ドアに変更すると、大型荷物の搬入時には子扉も開放できるのでより使い勝手が向上します。
両袖ドア
両袖の幅を狭め、親扉を広くすると通行の幅が広がります。袖付き親子ドアに交換すると、大型荷物の搬入時などには、両方とも開けて通行の幅を拡げられます。
両開きドア
袖付き親子ドアに交換すると、親扉の幅を拡げられるので日常的な通行の幅が広がります。ただし、間口いっぱいの解放はできなくなってしまいます。
玄関ドア交換時に制作可能サイズを確認する測り方
交換する玄関ドアのサイズを知る為には、DW(ドア本体の幅)DH(ドア本体の高さ)W(ドアの幅)H(ドアの高さ)を測ります。ランマがある場合は、ランマも含めた高さです。
ただ、見積もりを依頼する場合には、ご家庭で製作可能サイズを採寸しなくても大丈夫です。施工を依頼した会社が現地調査で綿密に採寸をするので、希望のドアタイプで見積もりを取れます。
築年数が10数年経っている住宅では、玄関ドアや枠の高さが左右同じであるとは限りません。住宅の重みや地震や台風の揺れから受けた影響で、歪みが生じ玄関枠が圧迫されていることがあるからです。
眼には見えないほどの歪みであっても、この部分をきっちりと採寸してピッタリ納まる玄関ドアと枠を取り付けないと、隙間ができてしまいます。隙間ができてしまうと、暖かさや涼しさは逃げ、冷気や暑さが侵入してくる為、玄関内の環境が悪くなってしまいます。
玄関枠に玄関ドアが最適な状態で収まっていないと、開閉がしにくくなったり、鍵の動きが悪くなったりすることもあります。
その為、玄関ドアの交換時の採寸は非常に大切で、リフォームの成功不成功のカギを握るポイントです。
玄関ドアの理想的なサイズ
制作可能サイズ範囲内であれば、ドアの開き方やランマの有無を変えられます。壁に埋め込まれている玄関枠のサイズは変えられないので、玄関枠のサイズ内で理想的なサイズにする為には、親扉の幅とランマの高さで調整します。
片開き以外のドアであれば、親扉の幅は86センチ以上、高さは200センチ程度が理想的です。
玄関ドア本体の高さは変えられる
玄関ドアの高さは変えられませんが、ランマの有無で玄関ドア本体の高さを変えられます。ランマをなくして背の高いドアにすることも、ランマをつけて採光性を高めることもできます。
サーフボードなど背の高いスポーツ用品を玄関内に持ち込むことが多い場合はランマをなくして背の高い玄関にする、より明るい玄関にしたい場合には高さのあるランマにするというような変更です。
また、現在ランマがある場合、玄関ドア全体のバランスを考えてランマの高さを変えることもできます。
片開き以外なら玄関ドアの枠タイプを変えられる
玄関ドア交換を機に通行の幅を拡げてバリアフリーにするケースはとても多くあります。車椅子やベビーカーでの通行はできるけれど、窮屈に感じるという場合には、子扉や袖を狭め、親扉の幅を拡げられるからです。なかでも、片袖枠のドアを親子ドアにリフォームするのはとても多いケースです。
両開きドアは、両方開放すると非常に広い開口部になりますが、普段は片側だけを開放するので片開きドアと通行の幅は同じです。交換の際に袖付き親子ドアや両袖枠に変更すると、日常の通行の幅が広がります。
玄関ドアの高さを変える場合も、親扉の幅を拡げる場合も、大切なことは全体のバランスを考えることです。玄関は家の顔とも言われる場所で、玄関の見栄えが住宅全体の印象に大きく影響します。
通行しやすくはなったが、高さと幅のバランスが悪く不自然な感じがするというような結果にならないよう、使い勝手と見栄えの良さを両方考えながら幅とランマの有無や高さを決めていくことが大切です。
使いやすく見栄えも良い玄関ドアにしたいとお考えの際にはお気軽にご相談ください。
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