お風呂が断熱されていないと発生する問題
入浴は1日の疲れを癒す時間であるはずですが、冬は寒く、夏は暑いと快適さが損なわれてしまいます。そればかりか健康被害の原因にもなりかねません。
寒さと暑さ
間取りによってお風呂場の環境は変わってきますが、北向きの窓がついているお風呂場は冬に非常に冷え込みます。窓を通して浴室内の暖かさが逃げていき、冷気が侵入してくるからです。
浴槽に浸かっている時は暖かいけれど、髪を洗っていると寒くなってくるというような状況は快適とは言えません。
西向きの窓がついているお風呂場では夏はとても暑くなってしまいます。太陽の直射熱が浴室内の温度を上昇させるからです。暑くてとうていゆっくり入浴出来ないので、シャワーですませるということにもなりかねません。
ヒートショックのリスクが高くなる
暖房の部屋から寒い脱衣室に行くと血圧が上昇し、その後も下がったり上がったりしてヒートショックのリスクが高くなってしまいます。
浴室内でも浴槽に浸かっている時には血圧が下がり、身体や髪を洗っている時には再度上がるので、体に対して大きな温度変化がおこるからです。
窓の断熱がお風呂の寒さ解決に最適な理由
システムバスにしたのに寒いという場合はとても分かりやすいと思うのですが、浴室内の温度に最も影響する要素は窓からの熱の出入りです。
在来工法の浴室では、タイルが冷えることも浴室がひんやりする一因ではありますが、それでも窓からの熱の出入りがそれ以上に室温に影響を与えます。
冬は浴室内の暖かさが窓から逃げ、隙間から冷気が侵入してくるからです。夏は太陽の直射熱が浴室内を蒸し暑くします。
もし窓や隙間からの熱の出入りや冷気の侵入を抑えられれば、冬は暖かく、夏は涼しく入浴できるお風呂場になるのです。
窓の断熱には、窓ガラスに断熱シートやプチプチを貼る方法と、窓そのものを断熱する方法があります。
この窓ガラスだけを断熱する方法と、窓そのもので断熱する方法の違いは、隙間やサッシからの熱の出入りと耐久性です。
カーテンやシートなどとの隙間やサッシからの熱の出入りの違い
断熱シートやプチプチはガラス面からの熱の出入りは抑えられますが、サッシからの熱の出入りや隙間からの冷気の侵入は抑えられません。一方、窓そのものでの断熱は、ガラス面だけではなく、サッシや隙間からの熱の出入りや冷気の侵入を抑えられます。
DIYの断熱との耐久性の違い
専門の業者に依頼して断熱シートを貼ってもらうと数年間は持ちますが、ホームセンターなどで購入して、DIYで貼り付けるとシーズンごとの貼り替えをしなくてはなりません。一方、窓そのものの断熱は、半永久的に使い続けられます。
システムバスや浴室暖房にも窓の断熱は必須
お風呂場の寒さを解決する方法として、最も多くの人が検討することはシステムバスの交換です。交換を機に浴室暖房をするケースも少なくありません。
確かに最新のシステムバスには、柔らかくて冷えない床、冷めない浴槽など、お風呂を快適にする要素が詰まっています。浴室暖房をつければさらに快適です。
ただし、それだけでは十分な断熱対策ではありません。窓からの熱の出入りを抑えなければ、システムバスや浴室暖房の快適さは半減してしまいます。せっかく床や壁がヒンヤリしなくても浴室内の空気が冷たいからです。
浴室暖房をしても窓からその熱が逃げ、冷気が侵入してくれば、暖房の効果が出るまでに時間がかかってしまいます。
最も良い組み合わせはシステムバス+浴室暖房+窓の断熱です。システムバスで床や壁のヒンヤリをなくし、浴室暖房で空気を暖め、窓断熱で暖めた空気を逃がさないという環境が出来上がります。
在来浴室のままで浴室暖房をつけなくても、窓からの熱の出入りや冷気の侵入を抑えるだけで浴室の環境は大きく変わり、省エネにも繋がります。どちらを先にするかという優先順位から考えれば、窓の断熱化が最も効果的です。
関連コラム 窓を断熱しても結露ができるのはなぜ?理由や効果的な対策方法・注意点を紹介
お風呂の断熱をする窓リフォームの種類
窓のリフォームには、窓交換と内窓設置とガラス交換があります。この3種類の中でお風呂の断熱に最適なリフォームは窓交換、又は内窓設置です。ガラス交換は断熱シートと同じように、ガラス部分の断熱しかできないので十分な効果が期待できません。窓交換と内窓設置について確認していきましょう。
外窓を交換する
サッシごと窓を交換する方法です。以前は窓枠ごと交換していた為、壁を壊す必要があり、工事に数日かかり費用も嵩みました。
現在はカバー工法が開発されたので壁を壊さずひと窓およそ半日で工事が完了します。
窓交換の特徴は窓を断熱化すると同時に、窓のサイズや開き方タイプを変えられることです。
窓を断熱化する
窓のリフォームの断熱効果はガラスやサッシの種類で変わります。外窓交換で使われるサッシは、室外側はアルミ、室内側は樹脂で作られた紫外線や雨風に強いアルミ樹脂複合サッシです。
このサッシに複層ガラス、またはLow-E複層ガラスが組み込まれています。Low-E複層ガラスにはアルゴンガス入りと乾燥空気入りがあり、より断熱性の高いガラスはアルゴンガス入りです。また、遮熱タイプのLow-E複層ガラスは日射による室温上昇を防ぎます。
窓のサイズを小さくする
窓が大きすぎて外からの視線が気になるという場合や、システムバスに交換したいが窓が干渉してしまうという場合には、窓のサイズを小さくできます。
窓の開き方タイプを変える
対面の窓がないと、開けているのに風が入ってこない窓がありますが、すべり出し窓に交換すると、ガラス面にあたった風が室内に入ってくるので風通しが良くなります。
外窓交換にかかる費用
リクシルの公式サイトに掲載されている参考価格をご紹介します。消費税、取付費、運賃は含まれていない価格です。
浴室仕様 引違い窓 2枚建Low-E複層ガラス(W1,650mm×H1,100mm)137,800円
詳しくはこちらからご覧いただけます。
>>>LIXIL株式会社 リプラス:浴室仕様
玄関ドアマイスターでの費用はこちらからご覧いただけます。
関連コラム 窓の断熱ガラスの種類と選び方|メリット・デメリット・注意点も解説
内窓を設置して二重窓にする
今ある外窓はそのまま残し、室内側に新しく内窓を設けて二重窓にするリフォームです。
窓が二重になるので開閉が面倒にはなりますが、外窓交換より費用を抑えられます。
浴室にはシステムバスにも在来工法用にも取り付けができる湿度に強い材質の内窓があり、どちらにも断熱性の高い樹脂サッシが使われています。
外部からの視線が気になる窓には、Low-E複層ガラスの中から型ガラスやフロストガラスなど、視線を遮るガラスを使います。
また、内窓には断熱の他に防音効果もあります。通りに面してお風呂場の窓があっても、二重窓になっていると静かに入浴出来ます。
内窓設置にかかる費用
リクシルの公式サイトに掲載されている参考価格をご紹介します。消費税、取付費、運賃は含まれていない価格です。
浴室仕様 引違い窓、サイズW1,500mm×H900mm、複層ガラス73,000円
詳しくはこちらからご覧いただけます。
>>>LIXIL株式会社 リクシルインプラス
玄関ドアマイスターでの費用はこちらからご覧ただけます。
ゆっくり温まれる快適なお風呂には断熱が大切です。そして暖かいお風呂場に必ず必要なことは、システムバスであっても、在来浴室であっても、窓の断熱です。
暖かいお風呂で快適に入浴したいと思われたらお気軽にご相談ください。
関連コラム 内窓にリクシルインプラスを取り付けて断熱と防音ができる二重窓にリフォーム
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