空き巣や強盗のニュースを見ると、「うちも狙われるのでは…」と心配になります。空き巣のターゲットにされないためにはどうしたらいいでしょうか？
空き巣の多くはターゲットを決める前に必ずその家を下見します。下見する時にチェックするポイントやその痕跡を知ると、被害を未然に防げる可能性が高まります！
空き巣が下見する方法
衝動的な空き巣犯を除くと、多く場合はターゲットを定める前にその家を下見します。
下見の手口はどんどん巧妙になっていて、簡単にはその様子に気がつかないケースも珍しくありません。
まずは空き巣や泥棒がどのように下見するかを知っておきましょう。
インターネット地図を確認する
空き巣や泥棒の中には、事前にインターネットの地図でターゲットを絞るものもいます。 航空写真やストリートビューで植木が茂っていて死角が多そうな家や、敷地が広くて近所からの視線が気にならない家をリストアップするのです。
ご自宅がインターネットの地図上でどのように見えるのか一度確認しておきましょう。それを客観的に見ると、危なそうなポイントが見つかるかもしれません。
セールスマン・宅配業者を装う
セールスマンや宅配業者を装いインターホンを押して不在時間を確かめる方法は空き巣の下見として最も一般的な方法です。 訪問販売や荷物の配達を装えば、近隣の人に下見の様子を見られても不審に思われません。 実際に警察庁の調べでは空き巣が留守を確認する方法として「インターホンで呼ぶ」方法が45.7%と一番多いことが分かっています。
（引用：警察庁｜住まいる防犯110番）
工事業者・メーター確認を装う
工事業者や水道・電気のメーター確認を装って敷地内を下見するケースも珍しくありません。 万が一その様子を近隣の人に見られても、「工事の下見です。メーターの検診です。」と逃げられます。
敷地内に入り下見する場合は、既にその家を空き巣のターゲットに定めている可能性があるので特に注意しましょう。
犬の散歩中を装う
犬の散歩中を装って早朝や夕暮れ時に何度も下見するケースも多いので注意しましょう。 犬の散歩以外にも、まれに「道に迷った人」を装ってスマホを見ながら周りをうかがうケースもあるようです。
空き巣は時間帯や曜日を変えてターゲットの家を何度か下見します。下見する時間帯や曜日は犯罪を実行する時間帯と同じ場合が多いので、前もって傾向を知っておくことが大切です。
空き巣が下見する時間帯・曜日と実行までの期間
空き巣の下見は一度きりでは終わりません。
空き巣犯や泥棒は通常、侵入を実行する前に2〜4回ほど下見を繰り返すと言われています。
ここで、警察庁が調査した侵入犯罪の発生時間帯と発生曜日の傾向を紹介します。
（「警察庁｜令和5年度の犯罪」データをもとに弊社にて作成）
住宅への空き巣犯罪はダントツで日中が多く、特に10〜12時が最も多いことが分かります。
一方、空き巣犯罪がよく起こるよう曜日、やはり不在率の高い平日が多いようです。
（「警察庁｜令和5年度の犯罪」データをもとに弊社にて作成）
空き巣犯が下見してから早くて数日で侵入が実行される可能性があるため、少しでも不審に思う点があれば、速やかに防犯対策をとる必要があります。
空き巣被害が心配な方は、空き巣が下見した痕跡がないか気をつけましょう。こまめに敷地内や家の周りをチェックすると、ご自宅が空き巣に狙われていることが分かる可能性があります。
こんなサインを見つけたら要注意！
空き巣が下見した痕跡は必ずしも残っているとは限りませんが、これから紹介する4つの異変があれば、もしかしたら既にあなたの家は空き巣のターゲットにされているかもしれません。
インターホンに見知らぬ人の訪問が録画されている
防犯対策として最近の住宅には録画機能付きカメラインターホンが付いている家は多く、最新のものはボタンを押さなくても画角内に動きがあれば自動的に録画が開始されます。 家から帰ったら、毎日欠かさず訪問者の顔を録画の画像でチェックしましょう。
いつもと違う配達員の人や全く知らない人が何度か訪問している場合は要注意です。
ポストや門柱などにマーキングされている
ポストや表札、玄関ドアなどに不審なマークが書かれているケースもあるので注意しましょう。 ペンや鉛筆で目立たないように小さく手書きの印が書かれている場合と、色付きのシールが貼られている場合があります。 マークは主に住んでいる人の属性や不在時間・帰宅時間を表すようです。
M=男性暮らし
W＝女性暮らし
S＝一人暮らし
F=ファミリー世帯
赤＝赤ちゃんがいる世帯
SS＝土日休みの世帯
W8-18ル＝平日8〜18時不在の家
◯／白いシール＝比較的侵入しやすい家
×／黒いシール＝侵入しにくい家
マーキングは最近増えている闇バイトによる集団犯罪でも用いられているようなので、見つけたら速やかに消しましょう。
家の周りに見知らぬゴミが落ちている
定期的に家の周りを掃除をしているのに空き缶やタバコの吸い殻が落ちている場合は、夜間など人通りが少ない時間帯に長時間空き巣が住む人の行動を監視している可能性があります。
不審なゴミにすぐ気がつけるように、家の周りを定期的に掃き掃除してきれいに保つことも防犯対策として有効です。
家の周りに見知らぬ車が何度も停まっている
家の前や近くに見知らぬ車が何度も停まっている場合も注意しましょう。 警察庁の調べでは、空き巣が逃走する時の交通手段は「自己所有の車」が徒歩とほぼ同数で多いことが分かっています。（参考：警察庁｜令和5年度の犯罪） そのため、事前に車で下見して逃走経路を確認する空き巣も少なくありません。 また、車の中から家の様子や家族の行動を監視する方が目立ちにくく顔を見られるリスクが少ない点もポイントです。植木鉢などが動いている
敷地内に置いていた植木鉢やお子様の遊具などの位置が動いている場合も要注意です。 玄関ドアや勝手口、窓の周りに置いていたものが動かされている場合は、かなり家に近づいて下見しているかもしれません。 合鍵が隠されていないか探されていたり室内の様子を窓から覗かれていたりする可能性があります。
空き巣は下見する時に決まったポイントをチェックしてターゲットの家を決めます。そのため、事前に空き巣のチェックポイントを知っておき、ターゲットにされないようにしましょう。
空き巣が下見する時のチェックポイント
空き巣が下見する時にチェックするポイントはいくつかに絞られます。
周辺環境
警察庁の調べでは周辺の下見で空き巣が一番気にするのは「人通りや人目が少ないか」という点です。
（引用：警察庁｜住まいる防犯110番）
窓や玄関ドア、勝手口ドアから家族以外の人が侵入するのをご近所に見られるリスクがないかを確認します。
空き巣の多くは近所の人から声をかけられたりジロジロと見られるとが犯行を諦めるとされています。
死角になる場所と侵入経路
空き巣は下見の際に「侵入を誰にも見られない場所がないか」、「侵入しやすい場所はどこか」をチェックします。 勝手口ドアは道路や隣家から見えにくい場所に設置されている家が多く、玄関ドアよりも防犯意識が低くなりがちなので特に注意しましょう。 勝手口ドアの防犯対策はこちらの動画で詳しく解説しています。逃走経路
空き巣は下見の時に敷地内の逃走経路に加えて、敷地外に出てすぐに遠くに逃げられるかを確認します。 そのため、幹線道路にすぐ出られる家や、高速の乗り口もしくは駅が近い家は特に注意しましょう。生活ルーティンと不在時間
空き巣は強盗犯と異なり、住んでいる人との遭遇を最も嫌がります。 そのため、入念な下見で「いつも何時から何時に誰も家にいなくなるのか」を確認するのが通常です。 インターホンを押したり行動を長時間監視したりする方法に加えて、以下のポイントに当てはまる家は注意しましょう。
「夕暮れ時になっても家の中が真っ暗」
「夜まで郵便物がポストに入ったまま」
「夜まで洗濯物が取り込まれていない」
「家の駐車場が長時間空いたまま」
このような家は不在時間を空き巣に見抜かれる可能性があるので注意しましょう。
夜まで誰も帰宅したいご家庭は、道路から見える部屋の照明はタイマーで点灯するようにして、ポストの中をのぞけないタイプにする方法がおすすめです。
車で通勤する方は、駐車場の真ん中に自転車を停めておくと誰かがいるように見えます。
防犯カメラの有無
防犯カメラが設置されているか、また設置されているカメラはダミーかどうか、画角はどの範囲か、どの警備会社と契約しているか、などを下見で確認します。 「防犯カメラがついていれば空き巣に狙われない」と思われがちですが、実際はそうでもありません。 簡単にカメラの角度を変えられたり警備員が出動する場所から遠く15分以上かかったりする場合は空き巣に入られる可能性があるので、防犯カメラの効果を過信しすぎないように注意しましょう。住む人の防犯意識
その家に住んでいる人があまり防犯対策をとっていないと判断されると、空き巣に狙わレる可能性が高まります。
「窓や玄関ドアを開けっぱなしにしていることが多い」
「窓や玄関ドアが古いまま」
「家の周りが片付いていない」
このような家は、「防犯対策についてあまり考えてない」と空き巣に思わせてしまう可能性があるので注意しましょう。
家は古くても窓や玄関ドア、勝手口ドアが新しい物に取り替えられていて、さらにCPマークが付いていると、「空き巣に入りにくい家」と認識されます。
（引用：警察庁｜住まいる110番｜防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議）
CPマークは、5分以上のピッキングや破壊に耐えられると認定されている「防犯性能の高い建物部品」だけに付けられるマークです。
CPマークが窓ガラスやドアについているのが分かると、空き巣からターゲットにされる確率が下がります。
空き巣に狙われやすい家には共通する特徴があります。過去の動画では空き巣のターゲットになる家の特徴と効果的な防犯対策を紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
まずは補助金を使って窓・ドアの防犯対策から
警察庁の調べでは、空き巣や強盗の侵入経路は約90%が「窓・玄関ドア・勝手口ドア」のいずれかです。（参考：警察庁｜住まいる防犯110番）
そのため、空き巣や泥棒に狙われない家にするためには「窓・玄関ドア・勝手口ドア」への防犯対策が欠かせません。
玄関ドアの鍵かけ忘れは、オートロック機能付きスマートキーへの交換で防止できます。
ガラス破りの対策としては防犯ガラスへ取り替える方法がおすすめです。
ただし、玄関ドアや窓サッシが古いと、いくら鍵やガラスを変えても本体を壊されたり外されたりするリスクがあるので注意してください。
玄関ドアや勝手口ドア、窓サッシの耐用年数は20年程度なので、築20年を超えるお宅は本体ごとの交換を検討しましょう。高断熱ドアや高断熱窓へリフォームすると、補助金をもらえるかもしれません！
【毎日更新中】「玄関ドアマイスター」の施工事例はこちらから▶︎▶︎▶︎
まとめ
空き巣がチェックするポイントを事前に知っておけば、ターゲットにされる確率を下げられます。 どんな防犯対策をすればいいか分からないという方は、「玄関ドアマイスター」にご相談ください。 LINEでもお気軽にお問い合わせいただけます。 ホームページではすぐに金額が分かる「簡単見積もりサービス」や毎日更新の施工事例紹介ページもありますので、ぜひチェックしてください。
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