窓の断熱性能は何を調べればわかる?
窓の断熱性能は、熱の伝わりを最小限に抑え、外部からの気温の変化が室内に影響を与えないようにする重要な機能です。
これにより、室内の快適な温度を維持しやすくなることで、エアコンや暖房の効率的な使用が可能となり、省エネ効果も期待できます。
ただし、断熱性能(省エネ効果)は交換する窓によって変わります。そこで断熱性能を比較する際は、「サッシの材質」と「熱貫流率」の指標を調べます。
サッシの種類
窓交換リフォームで取り替える窓のサッシには、主に2つの種類があります。
アルミ複合サッシ
アルミ複合サッシは、室外側がアルミサッシで、室内側が樹脂サッシの構造です。アルミの耐久性・軽量性を保ちつつ、樹脂の断熱性能を活かした”ハイブリッド”サッシです。
樹脂サッシ
樹脂サッシは、室外側も室内側も樹脂サッシです。高い断熱性能がありますが、アルミ複合サッシに比べると室外側の耐久性がやや劣ります。
熱貫流率
熱貫流率は、熱を伝える強さを示し、数値が小さいほど、窓の断熱性能が高いことを意味します。
取り付ける窓ガラスの種類によって熱貫流率が異なります。
正確な熱貫流率を算出するには複雑な計算が必要ですが、WEBカタログに記載された数値を参考にすることで、比較検討がしやすくなります。
ですが色々なメーカーのWEBカタログを調べるのは面倒ですよね。そこで、弊社が調べた結果をランキング形式でご紹介します!
【窓交換リフォーム用】窓の断熱性能ランキングTOP3
ご紹介するランキング結果は、窓サッシの二大メーカーであるLIXILの『リプラス』とYKKAP『マドリモ』を対象に調査した結果です。
第1位 LIXIL『リプラス』:アルミ複合サッシ+トリプルガラス
LIXIL『リプラス』は、アルミ複合サッシのみ展開していますが、窓ガラスをトリプルガラスとの組み合わせで、熱貫流率は、わずか0.55 〜0.59 W/㎡Kです。
数値に幅がある理由は、トリプルガラスの中でも日射取得型と日射遮蔽(しゃへい)型があるためです。
第2位 YKKAP 『マドリモ』:樹脂サッシ+トリプルガラス
熱貫流率は、0.59 W/㎡Kです。数値だけでいうと高い断熱性能を有していることには違いありませんが、第1位のLIXIL『リプラス』:アルミ複合サッシ+トリプルガラスに劣ります。
※ただし弊社では取り扱っておりません。
第3位 LIXIL『リプラス』:アルミ複合サッシ+LowE複層ガラス
熱貫流率は、1.1〜1.2W/㎡Kです。第1位のトリプルガラスに比べると約0.5の差が生じていますね。
また第1位と第2位の差を比べると、トリプルガラスとLowE複層ガラスとの断熱性能の違いが大きくなっていることが分かります。
参考:LIXIL『リプラス』WEBカタログ
YKkAP 『マドリモ』WEBカタログ
TOP3しかご紹介していませんが、窓交換用の窓を取り扱っているメーカーはLIXILかYKKAPで、製品を選ぶ際はどちらかになります。
そのため、上記の結果から考えると、 LIXIL『リプラス』が断熱性能で優れていることが分かりますね。
▶︎LIXIL『リプラス』の窓交換費用が気になったら、ぜひ弊社の簡単お見積もりをご利用ください。
窓選びは断熱性能だけで比較しない
交換する窓を選ぶ際、断熱性能(熱貫流率)を優先して検討することは非常に大切ですが、以下の3つのことを合わせて考慮することをおすすめします。
- 交換する窓の位置
- 窓の種類
- 施工業者
交換する窓の位置
北向きの部屋や西日の強い部屋など、環境によって異なる配慮が必要なため、交換する窓の位置を踏まえて窓を選ぶことは大切です。
北向きの部屋の窓の場合は、日が当たりにくい場所ですよね。一方で西日が強くあたる部屋は、まぶしく非常に熱が集まりやすい特性があります。
つまり日射量に合わせて適したガラスを選ぶことも大切なのです。
例えば、LIXIL『リプラス』のトリプルガラス・LowE複層ガラスの場合、断熱性能を高める特殊膜がグリーン×グリーンの組み合わせのタイプが、最も日射を遮り、西日が強くあたる部屋に向いています。
窓の種類
窓を交換する際、既存の窓の種類を変更することができます。
例えば、採光のために設けられたFIX窓の場合、風を通したいときに開けることができず、不便ですよね。
そんなときには、FIX窓から上げ下げ窓など風通しができる窓に変えることができます。
また弊社の工事事例の中で、窓交換とともに内窓を設置した事例があります。
2カ所の窓の断熱化のご相談をいただいたおりに、開け閉めなど普段利用度が高い窓は、『窓交換』を、残り1ヶ所の窓は、利用頻度が少ない窓であったため、予算を抑えるために内窓をご提案し設置しました。
▶︎詳細は事例【上げ下げ窓は風を通すなら外窓交換 開けないなら内窓の使い分けがおすすめです【先進的窓リノベ事業】】からご覧ください。
つまり、予算や窓の利用状況を考慮して、適切な窓を選ぶことで、コスパが良く、満足度の高いリフォーム工事につながります。
窓の位置や利用状況に合わせて、窓リフォームに適した工事をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
施工業者
窓交換の施工には、専門の知識と高い技術力が不可欠です。
現地確認を通じて適切な提案ができ、ご予算内で希望に添ったアドバイスができる施工業者を選ぶことが重要です。
業者選びの際には、専門の知識と高い技術力を持っているかどうかがわかるには、まず窓やドアなど建具専門のリフォーム業者であるかで判断できます。
そこでリフォーム工事をお任せできそうな業者としてリストアップすることができます。
そして、口コミや工事実績数を参考にすることで、確かな実績を持つ信頼できる業者だと判断できるかと思います。
また窓交換では、補助金を利用することが可能ですが、補助金の対応が可能な業者は決まっています。対応可能な場合、各業者のHPなどで確認できます。
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窓の断熱性能だけでなく選択の幅を広げて選ぼう
窓の断熱性能は、快適な暮らしに不可欠であり、窓選びの重要な指標です。
しかし、断熱性能にだけ焦点を当ててしまうと、適切な窓や業者を選ぶのが難しくなります。
窓の利用頻度や、断熱性能以外の効果、予算を考慮した最適な「窓選び」、そして確かな施工技術と実績のある「業者選び」が重要ですので、ぜひご相談ください。
玄関ドアマイスターは東京、茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木で玄関ドアの交換と併せて行う窓のリフォーム(内窓・窓交換)を承っています。玄関ドアや窓のことなら何でもご相談ください。ご自宅の環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
お客様のご自宅に伺う仕事ですので、信頼を何よりも大切にしています。丁寧親切はもちろんのこと、マナーの徹底も行っています。仕事は、最後は人で決まるという部分があります。世界に唯一の商品やサービスを売っている会社なんて一握り。同じような価格、同じようなサービスは、他にもある。それでも「あの人に」と選んでいただける、そんな会社でありたいと思っています。
窓や玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
毎日使う身近なドアと窓が
きれいで快適になると、生活の質を格段に向上させます。