コラム
公開日：2023年12月27日
/ 最終更新日:2024年01月07日
2024年（令和6年）は、新築・リフォーム工事を対象に「子育てエコホーム支援事業」が実施されます。
本記事は、子育てエコホーム支援事業の中で、リフォーム分野について詳しく解説します。
窓や玄関ドアの断熱改修から設備の交換まで、幅広い分野のリフォームで補助を受けられる本制度。活用して、お得に快適な住環境を手に入れましょう。
＞東京・茨城・千葉・埼玉・神奈川・栃木で補助金を利用して玄関ドア/窓のリフォームを検討中の方は、お気軽にご相談ください
目次
はじめに、子育てエコホーム支援事業（リフォーム）とは、どういった制度なのか確認しましょう。
本事業は、現在住宅を保有している人や、これから中古住宅を購入する予定の人がリフォームを施す際に、該当する工種があれば補助金の交付を受けられる制度です。
子育てエコホーム支援事業の新築分野には子育て世帯や年齢などの適用条件がありますが、リフォーム分野においては条件がない点が特徴です。
窓やドアの断熱改修にも使えますので、幅広く活用できます。
ここからは本事業を利用する場合に対象となる工事、および交付される補助金額について詳しく確認します。
事前に認識しておきたいことは、本事業は「必須工事」と「任意工事」の2種類に分かれることです。
任意工事だけを行いたい場合でも、①～③の工事のいずれかを同時に行う必要があります。
ただし、例外として以下の補助金を利用している場合は必須工事を行っているものとして取り扱います。
気になることは、どの程度の補助金を受け取れるのか、ということです。
子育てエコホーム支援事業は、申請を行う世帯の属性、および既存住宅の購入の有無などの条件によって上限金額が変わります。
最も上限額が高くなるケースは、子育て世帯または若者夫婦世帯で既存住宅を購入しリフォームを行う場合で、1戸あたりの上限補助額は60万円になります。
一方で、その他の世帯で既存住宅の購入なども伴わない場合は、1戸あたりの上限補助額は20万円です。
どのケースに該当するのか、リフォーム工事を依頼する前に確認しておきましょう。
世帯の属性によって20万円～60万円の中で金額が変わるのは「上限」補助額です。
実際に受け取ることのできる補助金額は工事の内容に応じて積み上げて算定します。
以下、どういった工事が対象となり、どの程度の金額の補助金を得られるのか解説します。
はじめに紹介するのは、開口部の断熱改修です。
開口部とは、玄関ドアや窓を指しており、窓や玄関ドアを丸ごと交換する場合のほか、ガラスだけを交換する場合や新たに内窓を設置する場合も補助の対象となります。
確認しておきたい点は、交換する窓やドアの性能によって補助金額が異なる点です。
上の表は省エネ基準レベルの窓リフォームでの補助金額を、下の表はZEH基準レベルの窓リフォームの補助金額を表しています。
同じ部位・面積でも性能の高いほうが補助金額も大きくなっています。
交換する予定の窓・玄関ドアがどちらに該当するのか、確認する必要があります。
＞関連コラム：【窓の断熱リフォームの方法と効果】費用と補助金についても解説します！
外壁や屋根、天井といった部位に入っている断熱材の撤去・交換を行う場合や新たに断熱材を施工する場合も補助金の対象となります。
こちらは断熱材の最低使用量が基準をを超える場合に補助の対象となり、一戸あたりで補助金額を算定します。
エコ住宅設備は、上図に記載されている各種エコ設備を導入する場合に補助金の対象となります。
いずれも事務局に登録されたエコ性能の高い製品を使用する必要がありますので、対象となる商品なのか確認が必要です。
なお、エコ住宅設備は一戸あたりで算定する設備と、1台当たりで算定する設備とがあります。
子育て対応改修は、子育て世代の家事負担を軽減する設備を導入する場合や防犯性・防音性に優れた窓への交換リフォームが補助の対象となります。
こちらも事務局に認定された製品を利用する場合に限られますので、対象製品の確認が必要です。
子育て対応改修の補助金は、家事負担の軽減に資する設備を導入する場合は共同住宅の場合を除いて一戸ごとに補助金を算定し、開口部の改修については1箇所ごとに補助金を算定します。
防災性向上改修は、防災安全合わせガラスを利用したガラス・外窓交換が対象です。
防災安全合わせガラスは板ガラスの間に膜を挟んだガラスで、貫通性に優れるとともに破損時に破片が飛び散りにくい構造のガラスです。
地震や台風などの災害や防犯、防音性能にも優れています。
バリアフリー改修は手すりの設置や段差の解消といった工事が対象です。
工事の内容は下表のとおり詳しく記載されています。
補助額は箇所数によらず、一戸ごとに算定します。
エアコンを設置する場合に、空気清浄機能や換気機能がついたエアコンを選択すると対象になります。
冷房能力によって補助額が異なり、1台ごとに補助額を算定します。
リフォーム瑕疵保険は、リフォーム工事を行った後に欠陥が見つかった場合に保険金が下りる制度で、1契約あたり7,000円の補助金が交付されます。
子育てエコホーム支援事業（リフォーム）は、こうした各工種ごとの補助金を積み上げて補助金額を算定します。
算定した結果、20～60万円の補助上限金額に達した場合は上限金額が補助金額となります。
こうして算定される子育てエコホーム支援事業（リフォーム）は、どのようなスケジュールで実施されるのでしょうか。
本事業は令和5年11月2日以降に工事に着手して、令和6年12月31日までに工事を完了させ交付申請を行うものが対象となります。
なお、2024年度分の予算が上限に達した場合は、その時点で申請を締め切られる点には注意が必要です。
本事業は、補助金の交付申請はリフォームを請け負う業者が行います。
リフォームを依頼する施主は、工事請負契約を結ぶとき、交付申請を行うとき、必要書類の準備や申請書への記入といった手続きを行います。
記事の終わりに、子育てエコホーム支援事業（リフォーム）を利用する場合の注意点を紹介します。
本制度は、上表のとおり請負工事契約が別の工事であれば、各種補助金との併用は可能です。
また、一部補助金は補助の対象が重複しない場合は併用可能です。
併用の可否について不明な点があれば、事務局に相談してみましょう。
2024年は窓リフォームを対象とする補助制度として、先進的窓リノベ事業が行われます。
子育てエコホーム支援事業との違いは上表のとおりです。
窓リフォームに絞る場合は先進的窓リノベ事業の方が補助金額が高めに設定されていますので、窓単体でリフォームする場合は、先進的窓リノベ事業の活用を先に検討しましょう。
＞関連コラム：2024年（令和6年）先進的窓リノベ事業│補助金額は？申請方法は？
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2024年（令和6年）に実施される、子育てエコホーム支援事業（リフォーム）について、どういった事業なのか、対象となる工種や具体的な補助金額についても解説しました。
本事業は幅広い工種が補助金の対象となっている点が特徴的です。
窓リフォームに加えて、設備や断熱材などのリフォームも検討している方は、積極的に利用してお得に快適な生活を手に入れましょう。
東京都・茨城県・千葉県・埼玉県・栃木県・神奈川県で浴室の窓のリフォームを検討している方は、窓リフォームマイスターまでお気軽にご相談ください。
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著者情報
中村 貴
玄関ドアマイスター社長
二級建築士
株式会社中村建硝（昭和5年創立）の三代目
建具のプロとして、当店のスタッフの知識と技術はどこにも負けないという自負があります。お客様の暮らしを快適にし、お悩みを解決することで社会に貢献したいと思っています。
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