自分で直せるドアノブの種類と不具合の程度
ドアノブには室内ドアと玄関や勝手口など外部との出入りに使うドアがあります。室内ドアは鍵がついていないタイプが多いので、ドアノブの緩みなどは自分で直せることが多いです。
また古くから使っている玄関ドアや勝手口ドアの中には、簡易な鍵が取り付けられていることがあり、そのような場合には自分で直せることがあります。
自分で直せるドアノブの種類
レバーハンドルと玉座のドアノブは台座、またはラッチがグラグラする、ハンドルが下がったまま元に戻らないという程度の不具合なら自分で直せます。
レバーハンドル
勝手口ドアや室内ドアに使われることが多いL字型のハンドルでレバーを押し下げて開閉します。
鍵がついているタイプのドアでも、鍵とハンドルが別になっているので直しやすいです。症状別に修理の方法を見ていきましょう。
レバーハンドルを押し下げる時、座がグラグラする
座とはレバーハンドルの根元に取り付けられている円形や四角形のプレートを指します。
レバーハンドルを操作する際に、座がグラグラする場合はネジを閉めるとグラつきが解決します。
座には正面から見える部分にネジがついているタイプと正面からはネジが見えないタイプがあり、ネジが見えるタイプならプラスドライバーで右に締めるだけです。
ネジが見えるレバーハンドル
ネジを右に締めてもグラグラする場合は、ネジ穴を少しだけ狭める必要があります。いったんネジと座を取り外し、座の下にあるドアの表面につけられたネジ穴を狭める作業をします。
- 穴のサイズに合わせて削った爪楊枝や割り箸などの先端に、木工ボンドを塗って鍵穴に挿し込みます。
- 挿し込んだ爪楊枝や割り箸が取付け穴から飛び出てしまったら、ハサミで切り落としましょう。最後に座を取り付け、ネジを締めて修理完了です。
ネジが見えないレバーハンドル
- レバーハンドルの側面についているネジをプラスドライバーで取り外します。
- マイナスドライバーを穴に差し込み、台座カバーも外すと座が出てきます。
- プラスドライバーでネジを右に締め、もし直らない場合は、ネジ穴を狭くする作業をします。穴のサイズに合わせて削った爪楊枝や割り箸などを先端に木工ボンドを塗って鍵穴に挿し込みます。
レバーハンドルが下がったままになっている
- ドアノブのネジをプラスドライバーで右に締めます。
- 解決しなかった場合は、ドアノブを取り外してから再度取り付け、水平になるように調整しながらネジを閉めます。これで解決しない場合は、ドアノブの交換が必要です。
玉座
握り玉とも呼ばれるドアハンドルです。ドアノブに鍵穴が付いているインテグラル錠と、鍵がついていないチューブラ錠があります。
おもに玄関ドアや勝手口ドアにはインテグラル錠、室内ドアにはチューブラ錠が使われます。
インテグラル錠
- ドアノブを取り外します。ドアノブとドアノブの根元に取り付けられている台座の間を握って左側に回すと取り外せます。
- 台座のネジを閉めます。
チューブラ錠
- ハンドルの根元にある丸座のネジをプラスドライバーで右に回してネジを締めます。
ラッチの緩み
レバーハンドルにも玉座にも座のぐらつき以外に、ラッチがゆるんでしまうことがあります。ラッチとはドアの側面にあるレバーハンドルを動かすと出入りする部分を指します。
ラッチの役割は、風が吹いたり軽く触ったりしただけで開いてしまわないよう、ドアを閉じた状態に固定する働きです。
- ラッチの周りに取り付けられた金属プレートの上下にあるネジをプラスドライバーで右に回して締めます。
- 解決しない場合はネジ穴を狭くする作業をします。穴のサイズに合わせて削った爪楊枝や割り箸などを先端に木工ボンドを塗って鍵穴に挿し込みます。
- ここまでの作業で解決しない場合はドアノブの交換が必要です。
ラッチの動きが悪い
ラッチはハンドルの操作を受けて自動的に出たり入ったりするはずなのですが、動きが鈍くなってしまうことがあります。ホコリが原因であることもあるので、まずラッチを拭いてきれいにしてみます。
これで効果がない場合は、内部にあるラッチを動かす為のバネが壊れている可能性が高いです。この場合は、業者に依頼してドアハンドルごと交換する必要があります。
ラッチの動きが悪くなっているのに放置しておくと、ラッチが出っ張ったまま、又は引っ込んだままになってしまうので、早めの対処が大切です。
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業者に修理や交換を依頼するドアノブの種類
室内ドアには自分で直せるタイプが多いのですが、玄関ドアのドアノブは、防犯性を高める為、複雑な構造になっています。
その為、ほとんどの場合、業者に依頼して修理や交換をしてもらう必要があります。
プッシュプルハンドル
開ける時は軽く引き、閉じるときは軽く押して開閉するドアハンドルです。鍵が上下に2つ内蔵されているタイプと、ハンドルの上下に鍵が取り付けられているタイプがあります。近年の玄関ドアのハンドルはほとんどがどちらかのタイプのプッシュプルハンドルです。
プッシュプルハンドルはリモコンキーと連動できるタイプが多く、内部の構造は複雑です。その為、自分で修理することは難しく、業者に依頼して修理又は交換してもらいます。
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サムラッチハンドル
美しい装飾が施されたドアハンドルです。ラッチを親指で押し下げてからドアを引いて開けます。少し前までは多くの住宅に使われていましたが、近年はプッシュプルハンドルが増えてきたため、既に製造されていない型番も多いです。
交換は同じ製品であっても難しいのですが、さらに同じ製品を入手することが困難なので、ご自宅での交換よりは、専門の業者に依頼する方が安心です。鍵交換の専門業者は代替品や廃番になったサムラッチ錠を在庫として持っていることがあるので、品番によっては同じ鍵に交換してもらえる可能性もあります。
業者に依頼した場合に修理や交換にかかる費用
自分で直す場合は鍵の製品代だけですが、業者に依頼すると製品代に加えて作業費や出張費がかかります。
製品の質の高さによって価格に幅があり、プッシュプルハンドルならおよそ3万円~10万円、サムラッチ錠はおよそ3万円~6万円、レバーハンドルはおよそ2万円~3万円です。
この製品価格に加えて、交換作業費がプッシュプルハンドルでおよそ4万円~6万円、サムラッチ錠でおよそ5万円~7万円、レバーハンドルでおよそ3万円~5万円です。
この他に業者によっては駐車料金や出張費が加算されることがあります。
玄関や勝手口ならドアノブ交換よりドア交換がおすすめ
ドアハンドルがグラグラしたり、ラッチの動きが悪くなったりする原因の多くは経年劣化です。ハンドルやラッチにそれだけの経年劣化が発生しているということは、玄関ドアそのものも劣化している可能性が高いです。
新築から十数年以上経っている住宅では、鍵のかかりが悪い、開閉時に引っかかるなどの問題もいずれおきてくると考えられます。
ドアノブを交換したばかりなのに開閉時に引っかかりを感じるようになってしまった、隙間風が入る、塗装の剥げも気になる、防犯性も心配…というような問題です。
それらの問題を全て解決できる方法が玄関ドア交換です。玄関ドアの交換は製品代も含めて30万円から60万円なので、ドアハンドルだけの交換より費用はかかりますが、確実に玄関の使い勝手が向上します。
不具合が発生しなくなるだけではなく、玄関内の寒さや暑さ、換気の悪さなどが改善して快適になり、防犯性の高い鍵になるので空き巣の不安もなくなります。リモコンキーが使える玄関になることも魅力の一つです。
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ドアハンドルがグラグラしているけれどどうしよう…という時は玄関ドアの見直しが必要なタイミングであることが多いです。詳しく玄関ドア交換について知りたいとお考えの時にはお気軽にご相談ください。
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