環境と内窓から考える断熱化の重要性
2023年の夏は猛暑の日が続き、エアコンをつけないわけにはいきません。しかし、日本の住宅は、断熱性が乏しいため、エアコンをつけても、無駄にエネルギーを使ってしまっています。
家の断熱がしっかりしていれば、エアコンの効きがよくなりますし、最低限の電力だけで稼働してくれます。
つまり家庭にとっては、生活費の大打撃になっている電気代の削減になります。
さて、使用する電気量を抑えることは、環境にもいいことは何となくご存じかと思います。国の取り組みとしても、環境の改善に努めなければなりませんから、【断熱化】には非常に力を入れています。
カーボンニュートラルの社会を実現
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることです。
様々なエネルギーを使う以上、排出される温室効果ガスをゼロにすることができないのですが、森林などが排出したガスを吸収する力があります。
吸収する力を借りながら、実質温室効果ガスの排出をゼロにしていくことが、カーボンニュートラルなのです。
CO2削減がキモ
カーボンニュートラルな社会への取り組みにおいて、何より、CO2を削減することが何より大切です。
電気を使うことによって、CO2が排出されています。つまり夏を中心に、使用する電力量を少なくしなければなりません。
しかしこの猛暑では、エアコンを使わないわけにはいきませんよね。
今後もっと気温が上がる
このままCO2の排出が増加の一途を辿ると、もっと気温が上がることが予想されています。猛暑だけではありません。豪雨が頻発している原因もCO2の排出ガスです。
だからこそ、家の断熱化は、電気代を削減するだけでなく、環境からみても急務だと考えられています。
国として補助金制度を整えることで、断熱化を促進させようとしているのです。
家の断熱性能を高める大切さと念頭に置いた上で、次に内窓の断熱性についてみていきましょう。
内窓の仕組みと断熱性能
家を断熱化するにあたって、壁・床・天井に断熱材を挟み込まなければならないような大きな工事は必要ありません。
実は、夏の暑さや冬の寒さが室内に影響するのは、閉め切っていても、開口部である窓や玄関から熱(気温)が伝わってしまうからです。特に窓は、家の中に何箇所もありますよね。
一般的な住宅の窓や玄関は、断熱性能がありませんから、熱が室内に伝わってしまうことは、どうしようもありません。
ですが、窓に新しく窓(内窓)を取り付けるだけで、住宅の断熱性能をぐっと上げることができます。断熱性能が加われば、外からの熱が入らないだけでなく、室内の熱が逃げません。
内窓の要はガラス
内窓を取り付けるだけで、熱が伝わる量が少なくなりますが、断熱性能は窓ガラスで変わるのでガラス選びが大切です。
選択すべき窓ガラスは、複層ガラスやLowE複層ガラスです。2つのガラスの違いは、ガラスにLowEという熱を遮断する金属膜がコーティングされているかどうかです。
空気層の中は空気かガスかがある
複層ガラスもLowE複層ガラスも、ガラスが2枚使用されています。そしてガラスとガラスの間は、空気の層がありますが空気の場合とガスが充填されている場合があります。
断熱性能に関しては空気よりもガス入りの方が良くなります。
2つのガラスの間の空気層の中にアルゴンガスが注入されていることによって、より断熱効果が高まります。ガスとは言っても爆発の恐れなどはありません。
サッシが樹脂製である
内窓のサッシは、樹脂です。一般的な窓のサッシは軽くて頑丈なアルミ製ですが、アルミが熱を伝える力は強く、断熱とはかけ離れています。
一方で樹脂は、アルミの1400分の1しか熱を伝えませんので、断熱性能が非常に高いです。
つまりガラスと樹脂サッシの組み合わせである内窓は、断熱性が高いことが明白ですね。
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内窓設置で利用できる補助金紹介【2023年7月時点】
家の断熱性能を高めるなら、工事が簡単で1箇所あたり1時間程度で完了し、なおかつ性能も確かである『内窓の設置』です。
『内窓の設置』の設置において、1箇所では断熱効果は不十分です。せめて1階部分のみなど、極力家全体を囲うように設置しなければ、十分な効果が得られません。
となると、費用が、かさんでしまいますが、2023年度は、『内窓の設置』で利用できる補助金制度がいくつかあります。そのうち【2023年7月時点】で申請が可能な補助金制度を2つご紹介します。
先進窓リノベ事業
名前の通り、窓のリフォームに利用できる国の補助金制度です。
断熱化を目的とした事業であるため、窓ガラスの性能が、断熱性能の高い製品を使用しないと補助の対象とはなりませんので、注意してください。
またどの業者でも、補助金を申請できるわけではないため、補助金を利用して『内窓の設置』を検討しているなら、業者選びに気をつけましょう。
【補助内容】
窓の大きさや性能(断熱性能の目安となる熱伝導率が基準値より小さいどうか)で補助額が異なります。
参考までに、窓の大きさと熱伝導率の違いで異なる補助額をお伝えします。
2.8㎡以上の窓<大> | 1.6㎡以上2.8㎡未満<中> | 0.2㎡以上1.6㎡未満<小> | 0.2㎡未満<極小> | |
熱貫流率1.1以下 SSグレード |
124,000円 |
84,000円 |
53,000円 |
53,000円 |
熱貫流率1.5以下 Sグレード |
84,000円 |
57,000円 |
36,000円 |
36,000円 |
熱貫流率1.9以下 Aグレード |
69,000円 |
47,000円 |
30,000円 |
30,000円 |
※熱貫流率2.3以下の場合は、補助額はありません。
引用:窓リノベ事業 内窓
また窓の大きさの例もお伝えします。
大・・・リビングに設置されていることが多い窓(引き違い窓/高さが足元まである)
高さ 1900 〜 2400 mm × 横幅 2000mm
中・・・リビングや寝室などに多い窓(引き違い窓/高さが腰程度)
高さ 1000 ~ 1400mm × 横幅1500mm
小・・・キッチンやトイレ・階段などに多い窓(引き違い窓/小窓)
高さ 600〜1000mm × 横幅 1000 〜 1500mm
【注意点】
業者や窓ガラスの性能以外の注意点として、内窓の設置費用が5万円以上かかっていることも条件となっています。
また、申請期限は2023年12月末日となっていますが、予算が上限に達したらこの事業は終了となります。すでに予算の半分以上が使用されており、いつ申請が打ち切られてもおかしくありません。
『内窓の設置』を少しでも検討している今、すぐにでも業者を探し、見積もりを算出してもらい、事を進めるべきかと思います。
東京都民限定!既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア)
東京都民のみが申請・利用できる、東京都の補助金制度です。東京都民限定ですし、2027年までとなっています。
今のところ、申請の受付が終了となる予定は発表されていませんので、先進窓リノベ事業よりも、申請が認められる可能性が高いです。
【補助内容】
条件として、高性能の内窓(複層ガラスもしくはLowE複層ガラスの内窓)を、最低1つの部屋はすべての窓に取り付けることと定められています。
補助金額は最大100万円としてリフォーム費用の3分の1の金額です。
2つの補助金の注意点
2つの補助金は、併用することは可能と認められていますが、都の補助金は国の補助金を控除後に計算しますので計算が複雑です。
正確にはお問い合わせが必要となります。
また、『内窓の設置』にかかる費用については、一旦全額負担していただき、あとから補助金が戻ってくるという業者が多いのですが、
弊社玄関ドアマイスターは違います!!
工事完了、ご請求の際にすでに、国の補助金額を直接お値引きいたします。補助金の入金を待つ必要がなく、ご負担額も少なくなります。
なお、都の補助金は、一旦ご負担が必要な制度となっております。後日補助金分が都からお客様に直接振り込まれます。
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