なぜ防音対策に「内窓」が選ばれるのか
防音対策には、いくつかの方法がありますが、なぜ近年「内窓」を取り付けることが選ばれるのでしょうか。やはり選ばれるだけの理由があるのです!
理由1:音が出入りするのは窓だから
音がどこから聞こえてくるのでしょうか。いわゆる騒音と感じる音は、外の音であり、窓が音の空気の振動を受けて室内に聞こえてきます。
音の振動を受け取るのは、窓だけではなく、壁も受け取りますが、室内まで届くことは少ないです。
というのも、壁は厚みがあるからです。一般的な戸建の場合、外壁と断熱材と室内の壁と少なくとも約155mmあります。一方で窓は、一枚ガラスの場合2mm〜3mm程度ですので、差は歴然です。
音の振動は厚みがあればあるほど、伝わりにくくなりますので、外の音が室内に聞こえるのは、窓からなのです!
つまり、窓に厚みをプラスする「内窓」を取り付けることは、防音対策として非常に効果的であることが分かります。
理由2:多機能
内窓を取り付けると、防音対策だけでなく、寒さ対策・結露対策・防犯対策と他の面でも効果をえることができます。
たった1つの行為(内窓を取り付けること)で、防音以外の他のことにも役に立ち、しかも家で抱える問題をいくつも解決できるのであれば、おトクだと考えるからだと思います。
理由3:DIYで手軽にできる
内窓を取り付けたいと思ったら、簡易的にポリカーボネートでもできるとされており、ホームセンターでも入手できる材料ですので、試してみやすいという理由があります。
また、内窓キットも販売されており入手しやすく、なおかつDIYでできるとなれば、「内窓」が選ばれることは、もはや当たり前かもしれません。
防音の要は本体性能と施工技術
現時点でお伝えすることは、ズバリ、「内窓」をDIYで取り付けることはおすすめしません。
確かな防音効果を得られるには、「内窓」本体の機能性とその機能を支える施工技術が不可欠だからです。
メーカーの性能
内窓の防音性能(遮音性能)は、JIS規格で定められた基準をクリアしています。
JIS規格で定められた基準では、遮音性能は、T1〜T4までの4段階あり、T4が最上位のランクです。
内窓メーカーで有名なYKKAPのプラマードUも、LIXILのインプラスもともにT4ランクで認定されています。
その性能は、図書館並みの静かさになるといわれています。
確かな性能が裏付けられているため、防音対策が失敗するリスクは少なくなります。
隙間をゼロにする技術
内窓本体の防音(遮音)性能の高さも大切ですが、隙間があると、音はその隙間から入ってきてしまいます。
実はサッシ部分が防音対策には非常に重要な役割を果たしています。
サッシ部がきちんと取り付けられることによって、気密性がぐっと高まり、外から伝わる音の振動を遮ってくれる働きがあります。
さて、建物は年月を経るごとに劣化が起こってしまいますが、窓も同様です。鍵かかけにくい、滑りが悪いなどの問題が生じるように、少しずつ窓の建具部分にもズレが生じている場合があります。
そのズレから隙間ができ音が入ってくる可能性があります。だからこそ、ピタっと取り付ける精密さが欠かせません。
計測は細かくする必要がある
内窓のキットを購入する際には、横と縦、サッシの奥行きとメジャーで測り、キットの規定内かどうかだけで判断するかと思います。
しかし、同じ高さだと判断し、真ん中部分だけ計測してしまう場合があります。実はズレによってmm単位で右端・真ん中・左端と高さが異なる可能性があるのです。横幅も同じです。少なくとも3つの部分で計測する必要があります。
mm単位の細かな修正をした上で、「内窓」を取り付けることができるでしょうか。職人だからこそ、確かな技術で取り付けることができるのです!
丈夫さ
「内窓」に限ったことではありませんが、確かな技術でつくられたもの、取り付けられたものは、長くその状態を維持することができます。
いくら本体のモノがいいものであっても、ネジ一つ噛み合ってなかったら、劣化がしやすく、モノのよさを損ねてしまいます。
だからこそ、DIYではなくプロに取り付けを依頼すべきなのです。
内窓の防音性能の注意点
確かな本体性能と施工技術によって取り付けられた「内窓」には、どのくらいの防音性能があるのか、知っておきましょう。
防音性能=遮音性能である
内窓の防音性能とは、音を遮る性能のことであり、すべての音をかき消すわけではありません。ゼロにはできないことはまず頭に入れておきましょう。
また音にも種類があり、遮ることができる音と遮ることができない音と大きく2つあります。
遮ることができる音は、外から聞こえてくる車の音や電車の音、話し声などが該当します。一方で遮ることができない音とは、低音・重低音の音で、上の階などから響いてくるドタバタとした足音が該当します。
もし上の階の子ども部屋から聞こえる音が気になる場合は、床に足音マットを敷いてあげることで、下の階に響く音は軽減されるでしょう。
室内の音は響く可能性がある
内窓を取り付けると、外から聞こえてくる音に対しては、大きな効果を得ることができますが、一方で室内の音が小さくなるわけではありません。
室内の音が外に聞こえにくくなる効果はありますので、違いに注意してください。
内窓を取り付けることによって、室内の気密性が高まりますが、気密性が高まることによって、音の逃げ道がないため、室内で音が響いてしまう可能性があります。
もしあまりにも室内の音の響きが気になったら、吸音材(壁に貼るタイプからパーテーションのようなタイプまで幅広いラインナップがありますので検討してみましょう。
対策を知っているのと知らないのとでは、ストレスが変わってくると思いますので、注意点としてお伝えします。
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