内窓リフォームが家の断熱化に効果的である理由
家を断熱化することは、行政として推進していますね。新築の家はもちろんのこと、リフォームも積極的に行いましょうという意識づけがなされています。
さて、家を断熱化するために、なぜ『内窓リフォーム』が効果的なのか、しっかりと理由を理解しておかなければいけませんよね。2つの理由があります。
窓だから
家を断熱化するということは、熱(空気)の出入りをできるだけ少なくするということです。
壁や天井など建てられる段階で、断熱材を挟み込み、外の熱が室内に伝わらないように、また室内の熱が外に逃げないように、すでに対策が行われていますし、壁を壊してまで断熱化することは、現実的ではありません。
また、熱の出入りは、「窓」であることが分かっています。
下の画像にあるように、夏は74%、冬は50%の熱の出入りがあるため、窓を対策しない限り、他の場所を断熱化しても効果が薄れてしまうのです。
サッシで気密性が高まるから
サッシは、素材にばかり目がいきがちですが、既存の窓にカバーするように取り付けられることによって、隙間がなくなります。
ピタッとすることで、隙間がなくなるため、熱を通す部分もなくなり、より断熱効果を高めます。
内窓リフォームが選ばれる理由
内窓リフォームが断熱化に効果的であることを分かっていただけたかと思いますが、断熱化のために、内窓リフォームが選ばれる理由があります。
既存の窓は壊さない
内窓を取り付けることは、現在の窓を壊すことはありません。カバー工法といって、既存の窓をカバーするように取り付けられるからです。
既存の窓を壊すような工事は、非常に大掛かりになり、費用も高くなってしまいますが、その点、カバー工法のため、費用が抑えられます。
工事が半日で完了
上記でお伝えしたように、既存の窓を壊しません。上からカバーするため、施工が簡単なのです。
2枚建ての窓であれば、1ヶ所につき約1時間から2時間の作業時間で、リフォームを完了することができます。もちろんきちんとした技術で取り付けられますので、状況によっては少し時間が長くなる場合もありますが、最後の片付けまでの時間を考慮しても、半日程度で工事が完了できるかと思います。
工事の間、ご家族のどなたかには在宅していただかないといけませんが、1日ならなんとか都合がつけやすいとスケジュール調整がしやすいかと思います。
防音・防犯対策にも効果的だから
内窓には、断熱化だけでなく、防音・防犯対策にも効果的です。
音が出入りするのも「窓」です。窓に厚みができることによって、外の音が室内に届きにくくなります。もちろん、室内の音も外に漏れにくくなります。
また、内窓によって窓が二重になるため、空き巣の侵入口となる窓を侵入しにくい窓に変えることができます。窓を割って侵入するにしても、割る時間もかかりますし、音で気づかれやすくなるため、敬遠するのです。
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省エネで光熱費削減につながる
家が断熱化されることによって、エアコンが効率的に稼働することができます。
一般的な窓の場合、熱の出入りがあるため、エアコンの設定温度に到達するため、多くのパワーが必要になります。しかし、熱の出入りがなくなるため、効きがよくなり、結果、使用する電力も少なくなり、光熱費を抑えることができるのです。
家族の健康が守られる
家が断熱化されるということは、室内の温度が一定になりやすいです。
エアコンを稼働させていると、稼働させている部屋は設定温度になっていますが、部屋の扉を開けると、廊下やトイレ・脱衣所・お風呂など、気温差が大きいことがありますよね。
気温差が大きいことは、実は身体に大きな負担を与えることになります。近年よく耳にするヒートショックを引き起こす原因です。
だからこそ、断熱化によって、それぞれの部屋の温度差が小さくなれば、身体への負担が少なくなり、健康的に過ごすことができます。
なお、WHO(世界健康機関)が提唱する「住まいと健康に関するガイドライン」では、室内を暖かくすることを強く勧告しています。
補助金がある
WHOで強く勧告されているように、行政としても家の断熱化には力を注いでいます。その一つの政策として、補助金制度が整えられています。
2023年度であれば、先進的窓リノベ事業、こどもエコすまい支援事業がありますし、東京都では独自に都民の方限定ですが、助成金があります。
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内窓リフォームの注意点
内窓リフォームは、家の断熱化には効果的で、選ばれる理由がありますが、念頭にいれておくべきことがあります。
1ヶ所だけでは不十分
家には多くの窓がありますよね。内窓にどれだけの効果があるか分からないし、資金としても工面が大変だからと、とりあえず一部屋だけリフォームをしてみようと考える方もいるかもしれません。
しかし、きちんとした効果をえるなら、せめて、1階部分だけでも、すべての窓・玄関・勝手口と、開口部に該当する部分の断熱化をおすすめします。
内窓が取り付けられない窓もある
室内側に新しく窓を取り付けるということは、既存の窓が室内側に開くタイプの窓(内開き窓)の場合、その窓が開けられなくなってしまいます。
そのため、内窓は取り付けられません。他にも取り付けられない窓があります。メーカーによって少し違いがありますので、参考までに取り付けられる窓と、取り付けられない窓をご紹介します。
【LIXIL インプラスを取り付けられる窓】
- 引き違い窓(2枚建て・4枚建て)
- 浴室仕様 引き違い窓2枚建て(ユニット納まり・タイル納まり)
- FIX窓
- 開き窓
- テラスドア
【YKKAP プラマードUを取り付けられる窓】
- 引き違い窓(2枚建て・4枚建て)
- 浴室仕様 引き違い窓2枚建て(ユニット納まり・タイル納まり)
- FIX窓
- 内開き窓
- 開き窓テラス
【取り付けられない窓】
- 内倒し窓
- 内開き窓
- ルーバー窓(室内に外の羽を動かすハンドルがある)
- トップライト
- 回転窓
- クーラーや換気扇のついている窓
- 棚つき窓
個人の判断では、実際に内窓が取り付けられるのかどうか分からないこともあるでしょう。プロに見てもらうことが一番ですので、確認してもらいましょう。
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