玄関ドアに隙間ができる原因は住宅の歪み
玄関ドアから冷気や虫が侵入したり、暖かさや涼しさが逃げていったりする原因は、玄関ドアと玄関ドアの枠の間にある隙間です。この隙間は、木造住宅では避けられない問題です。
木造住宅は経年で住宅の重みや地震の揺れから受けた負担の蓄積、建材に使われている木の膨張や収縮などによって、歪みが生じてしまいます。
その結果、窓やドアの枠が圧迫され、左右対称ではなくなってしまい、窓やドアとの間に隙間ができてしまうのです。また、紫外線によって玄関ドア自体に歪みが発生しているケースもあります。
隙間ができると、いわゆる建付けが悪いという現象が起き、窓やドアが重くて開け閉めしにくくなると共に、冷気、熱、虫が隙間を通って出入りするようになってしまいます。
玄関ドアだけではなく、室内にも重くて開閉しにくいドアや窓がある場合には、それらの個所からも冷気や熱が出入りしているはずです。
まだ新築して間もないのに隙間が発生している場合には、新築時の施工に問題があったことが考えられます。新築してすぐに隙間による問題が発生している場合には、施工を依頼した建築会社に相談してみましょう。
玄関ドアの隙間が広がると発生する問題
玄関ドアの隙間を放置しておくと、建付けの悪さが進行し、冷気や熱の出入りする量が増えるばかりではなく、虫も侵入してきます。その結果発生する問題を見ていきましょう。
冷暖房の効率が低下する
夏は隙間からエアコンの涼しさが逃げ、太陽熱が侵入してきます。冬は隙間から冷気が侵入し、暖房の熱が逃げていきます。その結果、冷暖房の効率が低下し、快適さが損なわれるだけではなく無駄に電気料金が上がってしまいます。
雨や埃が玄関内を汚れやすくする
強風が続く季節や台風の際には玄関ドアの隙間から埃が玄関内に入って来る為、埃っぽく汚れやすい玄関になってしまいます。
吹き降りの雨や台風の際には、雨水も入って来ます。雨水が入ってくると玄関内の湿度が上がりジメジメして、カビが生えやすい玄関になってしまいます。
空き巣に弱い玄関になる
空き巣の手口で有名な方法はピッキングですが、その他にこじ開けという原始的な方法もあります。
ドア錠こじ破り
ドアと壁の隙間にバールなどの工具を押し込み、てこの原理でドア錠を破壊して侵入する手口。強引な方法ですが、通常のドアや錠では短時間で侵入されてしまいます。
引用:住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威【主な侵入手口】
隙間があると、この手口が使われるリスクが高まります。
近隣の騒音が気になる
玄関に隙間があると、通りからの車のエンジン音やペットの吠える声などが家の中に聞こえてきやすくなったり、自宅の生活音が近隣に響きやすくなってしまいます。
玄関ドアに隙間以外の不具合が発生する
この問題は、今はなくても隙間を放置しているといずれ発生します。ドアが重くて開け閉めしにくい、鍵のかかりが悪いといった不具合です。
隙間テープを貼って隙間を埋める対処法
寒さや虫を何とかしたい、又は台風が近づいているなどの理由で今すぐに対処したい場合には、隙間テープを貼って隙間を塞ぐ方法を試してみましょう。
隙間テープとは弾力性のある隙間を埋める為に使う専用のテープのことで、ホームセンターや通販で購入できます。
スポンジや起毛といった弾力性のある素材に粘着テープがついているので、手軽に貼れ、貼るだけで隙間を埋められます。
注意点としては、隙間に対して厚すぎる隙間テープを選ぶと、ドアが閉じられなくなってしまうことと、玄関ドア、又は玄関ドアの枠の色に合わせないと見た目が悪くなってしまうことが挙げられます。
また、隙間テープを貼る部分に埃や水分がついていると、しっかりと粘着できないので、貼る前には汚れを取っておきましょう。
また隙間テープ以外に、ドアの調整やゴムパッキン交換が役立つこともあります。
大工さんや建具屋さんに依頼すると、玄関ドアの状態によっては蝶番のネジを調整して建付けの悪さを改善できることがあります。その際に玄関ドアに取り付けられているゴムパッキンが劣化している場合には、交換してもらえます。
効果が持続する根本的な玄関ドアの隙間解決法
隙間テープを使ったり、建付けの調整をしたりする解決法は一時的な対処でしかありません。隙間テープは度々貼り直しをする必要があり、建付けの悪さはネジを調整してもしばらくするとまた同じような状態になってしまいます。
台風が明日にも直撃するというような場合や、賃貸住宅なので玄関ドアの交換は個人ではできないというような場合には有効な対処法ではあります。
ただ、自己所有の戸建て住宅の場合には、効果を持続させる根本的な隙間の解決をすることが望ましいです。対処法としては玄関ドアの交換が役立ちます。玄関ドアの交換で隙間を無くすメリットを考えてみましょう。
長期間に渡り隙間ができない
隙間テープはシーズンごとに交換しなくてはなりませんが、新しい玄関ドアなら10数年隙間がない状態が維持されます。
省エネになる
隙間からの熱の出入りがなくなるので冷暖房の効率が向上し電気やガスの料金を節約できます。
快適になる
玄関内の寒さが解決します。玄関からの冷気がリビングまで侵入していた場合はリビングの冷えも改善されます。
虫が入って来なくなる
家の中でゴキブリなど隙間から侵入してくる虫に驚かされることがなくなります。
見栄えが良い
隙間テープを貼るとどうしても見栄えが悪くなってしまいますが、新しい玄関ドアにはその心配がありません。もし、玄関ドアが塗装の剥げや紫外線による褪色で見栄えが悪くなっていたとしたら、玄関ドア交換で見栄えの良い玄関に変わります。
隙間テープだけでは足りず、玄関ドアの前にカーテンを吊るなどもしていた場合には、玄関内部の見栄えも良くなり通行もしやすくなります。
出費と工事が1回で済む
大工さんや建具屋さんに依頼してネジの調整や部品交換をしてもらったとしても、しばらくすると同じような不具合が発生します。隙間を放置しておくとさらなる不具合も発生します。隙間テープの貼り替え時にも毎回隙間テープ代がかかります。
それらの出費は定期的に必要になりますが、玄関ドア交換なら1回の出費だけで繰り返し必要になることはありません。しかも工事の手配や工事の立ち合いも何度もせずにすみます。さらにカバー工法なので工事は1日で完了します。
玄関ドア交換にかかる費用は、開き方タイプやドアの機能性のよって幅がありますが20~40万円です。修理や部品交換なら数万円ですから、1回にかかる費用は玄関ドア交換の方が高額です。
ただ、今後何年にもわたって光熱費を抑えられることと、出費が繰り返されないこと、隙間テープより確実に断熱効果が上がり快適になることなどを比較すると、玄関ドア交換にはメリットが多くあることがわかります。
プラスα効果が得られる
玄関ドア交換には隙間を埋める以外にたくさんのプラスα効果があります。
通風機能をつけられる
玄関ドアの中には風を通すタイプの玄関ドアがあります。このタイプの玄関ドアを選ぶと、玄関ドアをロックしたまま、安全に玄関内を換気できます。
玄関内が明るくなる
昼間でも照明が必要な玄関には採光デザインの玄関ドアを選ぶと、玄関内を照明なしで明るくできます。その結果、エアコン以外に照明にかかる電気量も抑えられます。
防犯性の高い玄関になる
最新の鍵に変わるので、こじ開けだけではなくピッキングやサムターン回しなどの手口にも強い玄関に変わります。
今なら補助金を使える
国が省エネ住宅への断熱改修を支援する先進的窓リノベ事業の補助金は、窓のリフォームが対象ですが、小窓ひとつを加えれば、玄関ドアも補助金の対象になります。
5万円以上が対象となる要件の一つですので、小窓と玄関ドアなら補助金の対象要件を満たせます。
新しい玄関ドアに交換すると隙間風がなくなると同時に快適性が向上します。隙間風で玄関が寒いなどのお悩みがある場合にはお気軽にご相談ください。補助金のお手伝いも致します。
玄関ドアの具体的な価格を知りたいと思われたら「簡単お見積もり」ページをご覧ください。
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玄関ドアマイスターは東京、茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木で玄関ドアの交換と併せて行う窓のリフォーム(内窓・窓交換)を承っています。玄関ドアや窓のことなら何でもご相談ください。ご自宅の環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
お客様のご自宅に伺う仕事ですので、信頼を何よりも大切にしています。丁寧親切はもちろんのこと、マナーの徹底も行っています。仕事は、最後は人で決まるという部分があります。世界に唯一の商品やサービスを売っている会社なんて一握り。同じような価格、同じようなサービスは、他にもある。それでも「あの人に」と選んでいただける、そんな会社でありたいと思っています。
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