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断熱窓の補助金として注目の「先進的窓リノベ事業(住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業)」。2023年の国土交通省・経済産業省・環境省「住宅の省エネ化支援強化策補助制度」の中で最も高額です。
11月1日現在、まだ申請できますが期限延長はありません。今回は、締め切り間近の2023年先進的窓リノベ事業と、東京都の断熱リフォーム補助金を解説します。
2023年注目の断熱窓の補助金「先進的窓リノベ事業」とは?
住宅の断熱化を進め、家庭での省エネを広める為に、国が行っている「住宅の省エネ化支援強化策補助制度」の中のひとつが先進的窓リノベ事業です。
窓の断熱化に限定されている補助金で、こどもエコすまい支援事業より窓への補助額が大きいことが特徴です。
補助額
窓の断熱改修(リフォーム)をすると、1戸あたり最大200万円まで補助金を受けられます。
費用と補助金の額は、窓の選び方(窓の熱貫流率とサイズ)、工事の方法(リフォーム方法と数)によって変わります。
本章では、まず窓の選び方の参考になるように、内窓設置と窓交換の場合に分けて「窓の性能とサイズ別の補助額」をご紹介します。
※窓のリフォーム方法の種類別特徴については次の章でご説明します。
【内窓】熱貫流率(断熱性能)とサイズ別補助額
窓の断熱性能区分 | 大(L) | 中(M) | 小(S) | 極小(X) |
P(SS) | 124,000円 | 84,000円 | 53,000円 | 53,000円 |
S | 84,000円 | 57,000円 | 36,000円 | 36,000円 |
A | 69,000円 | 47,000円 | 30,000円 | 30,000円 |
B | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
※窓の断熱性能区分(熱貫流率:P・SS・S・A・B)はこちら
※窓のサイズ区分(大・中・小・極小)はこちら
断熱性能が高く、サイズが大きい内窓ほど補助額が高く、断熱性能が低い内窓は補助額が低くなります。
断熱性能の高さは、P(SS)>S>A>Bの順です。
【窓交換】外窓の熱貫流率(断熱性能)とサイズ別補助額
窓の断熱性能区分 | 大(L) | 中(M) | 小(S) | 極小(X) |
P(SS) | 183,000円 | 136,000円 | 91,000円 | 91,000円 |
S | 124,000円 | 92,000円 | 62,000円 | 62,000円 |
A | 102,000円 | 76,000円 | 51,000円 | 51,000円 |
B | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
※窓の断熱性能区分(熱貫流率:P・SS・S・A・B)はこちら
※窓のサイズ区分(大・中・小・極小)はこちら
こちらも断熱性能が高くサイズが大きい窓への交換ほど補助額が高く、断熱性能が低い窓交換は補助額が低くなります。
窓交換の方法にはカバー工法とはつり工法がありますが、どちらの場合であっても補助額は同じです。
熱貫流率(U値)で決まる窓の断熱性能区分
窓の性能区分 | 窓の熱貫流率 |
P(SS) | UW 1.1以下 |
S | UW 1.5以下 |
A | UW 1.9以下 |
B | UW 2.3以下 |
UW値とは、窓の熱貫流率を表す指標です。数値が0に近いほど熱を伝えにくく断熱性に優れています。
次に、具体的にどのような性能の製品を選べばよいのか、YKK APの製品を例に解説します。なお、地域による断熱性能区分は全国共通です。
窓の断熱性能区分別ガラスの種類(YKK AP製品の例)
マドリモ内窓 プラマードUの場合
窓の断熱性能区分 | ガラスの種類 |
S | Low-E複層ガラスガス入り |
A | Low-E複層ガラス |
マドリモ内窓 プラマードUの場合、S(UW1.5以下)グレードはLow-E複層ガラスガス入り、A(UW1.9以下)はLow-E複層ガラスが補助対象に該当します。
※ 窓交換には樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシの窓がありますが、内窓にはすべて樹脂サッシの窓(樹脂窓)が使われます。
ガラスの種類とサイズ別補助金の例
Low-E複層ガラスガス入りでMサイズの内窓は 57,000円です。
マドリモ断熱窓
窓の性能区分 | ガラスの種類 |
P(SS) | ・トリプルガラス樹脂窓(ダブルLow-E複層ガラスガス入り)
・樹脂窓真空トリプルガラス入り(日射遮蔽型の引き違い窓) ・樹脂窓真空トリプルガラス入り(※プロジェクト窓) |
S | ・樹脂窓真空トリプルガラス入り(日射取得型の引き違い窓)
・樹脂窓真空トリプルガラス入り(引き違いテラス戸) |
A | ・樹脂窓Low-E複層ガラスガス入り
・アルミ樹脂複合窓真空トリプルガラス入り |
マドリモ断熱窓の場合、P(SS、UW1.1以下)の、トリプルガラス樹脂窓のダブルLow-E複層ガラスガス入りや、樹脂窓真空トリプルガラスガス入りのプロジェクト窓および日射遮蔽型の引違い窓も補助対象に該当します。
※ 断熱リフォームでのプロジェクト窓には縦すべり出し窓・上げ下げ窓・FIX窓が挙げられます。いずれも引き違い窓より気密性が高い窓です。
※ 樹脂窓は樹脂サッシの窓 アルミ樹脂複合窓は室外側アルミ、室内側に樹脂のサッシが使われた窓です。
補助金が多い窓の性能はP(SS)>S>A>Bの順です。
ガラスの種類とサイズ別補助金の例
樹脂窓真空トリプルガラス入り(日射取得型の引き違い窓)Mサイズへの窓交換は92,000円です。
リフォームの種類で変わる窓のサイズ
窓交換・内窓とガラス交換ではガラスのサイズの分け方が異なります。
窓交換用窓・内窓のサイズの分け方
窓のサイズの分け方 | サイズ |
大(L) | 2.8㎡以上 |
中(M) | 1.6㎡以上2.8㎡未満 |
小(S) | 0.2㎡以上1.6㎡未満 |
極小(X) | 0.2㎡未満 |
ガラス交換
窓のサイズの分け方 | サイズ |
大(L) | 1.4㎡以上 |
中(M) | 0.8㎡以上1.4㎡未満 |
小(S) | 0.1㎡以上0.8㎡未満 |
極小(X) | 0.1㎡未満 |
申請できる期間
こどもエコすまい支援事業は9月28日に予算上限に達したため、交付申請の受付が締め切られましたが、先進的窓リノベ事業はまだ継続しています。
ただ、戸建て住宅では75%、集合住宅では83パーセントまで補助金の申請額が上限に近づいてきていますので、12月31日まで申請ができるかどうかは確実ではありません。
申請の状況はこちらからご確認いただけます。
>>>先進的窓リノベ事業事務局 予算に対する補助金申請額の割合
補助金の申請方法
補助金の申請は断熱リフォームの施工を依頼した窓リノベ事業者が行います。
窓リノベ事業者とは、「住宅省エネ2023キャンペーンの住宅省エネ支援事業者」に登録している事業者を指します。
従って、申請手続きは施工をする事業者が行いますので、事業者に必要書類を提出するだけです。
玄関ドアマイスターは窓リノベ事業者です。既に窓リノベ事業の補助金を利用した数多くのリフォームをしております。詳しくはこちらからご覧いただけます。
>>>【もうすぐ終了】内窓に過去最大の補助金 先進的窓リノベ事業を利用した事例集
事業者に提出する必要書類
- (1)本人確認書類
- (2)30万円以上の補助金を申請する場合 建築から1年を経過した住宅であることが確認できる書類
補助金の申請額は5万円から200万円の間ですが、30万円以上の補助金を申請する場合には、事業者に工事請負契約日時点で(2)を提出します。
- ①建築確認における検査済証の写し
- ②建物の不動産登記事項証明書の写し(不動産登記の「全部事項証明書」または「一部事項証明書」の いずれかを提出)
- ③固定資産税の納税通知または証明書の写し
①~③のうちの1つだけ提出すれば大丈夫です。
申請条件
- 住宅の所有者であること
- 住宅を所有する個人またはその家族
- 住宅を所有し、賃貸に供する個人または法人
- 賃借人
- 集合住宅の管理組合・管理組合法人
※ 住宅には戸建て住宅とマンション、自己所有と賃借が含まれます。
補助の対象になる工事
- 補助事業に要する経費が補助額に満たない工事が5万円以上の工事
- 窓、又は窓ガラス交換と内窓設置
- 店舗併用住宅等の住宅部分の窓
- 登録事業者が登録製品を使ってする工事
補助の対象にならない工事
- 補助事業に要する経費が補助額に満たない工事(5万円以下)
- ドアを交換する工事・ドアの一部およびドアに付随する欄間に取り付けられたガラスを交換する工事
- 店舗併用住宅等の住宅以外の部分の窓
- ガラスの工事・住宅の所有者等が住宅設備を購入し、その取付けを住宅事業者に依頼する工事(いわゆる施主支給や材工分離による工事)
- リース設備の設置工事・中古品を用いた工事
先進的窓リノベ事業の補助金が使える窓の断熱リフォームの種類
窓の断熱リフォームには4つの方法があります。どの方法も断熱効果がありますが、リフォームの種類によっては断熱以外の効果が得られます。
内窓
今ある窓はそのまま残し、室内側に新しい窓を設けて二重窓にするリフォームです。
断熱性の高さは窓交換と同じだけあるにもかかわらず、費用を抑えられることが大きな特徴です。
窓断熱での住宅の断熱化の理想は、全ての開口部を断熱化することです。内窓設置の場合、一般的な4人家族の住む規模の住宅であれば、100万円程度で家中の窓を二重窓にできることが多いです。
またひと窓1時間程度で工事できるので、家中の窓に内窓を設置しても1日で工事が完了します。
その為、屋根や壁、床などで住宅全体の断熱する方法に比べても、費用を抑えられます。
加えて、内窓には防音効果もあります。
はつり工法での窓交換
壁を壊して窓枠ごと交換する方法です。多数の業者がかかわるので、工期が1週間程度かかることがあります。
費用は窓のサイズとガラスの種類とサッシによって変わり、ひと窓10万円~50万円程度かかります。
カバー工法での窓交換
今ある窓枠は残し新しい窓枠を被せて、新しい窓を取り付けるリフォームの方法です。壁を壊さないのでひと窓1時間から半日で工事が完了します。
費用は窓のサイズとガラスの種類とサッシによって変わり、ひと窓5万円~20万円程度かかります。はつり工法より費用を抑えられますが、内窓より嵩みます。
ガラス交換
今あるサッシのまま、ガラスだけ交換する方法です。
サッシがアルミサッシである場合には、ガラスの結露は軽減しますが、サッシの結露は解決できません。
また、内窓、窓交換には、樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシが使われる為、気密性が向上し、隙間からの熱の出入りや冷気の侵入がなくなりますが、ガラス交換では解決できません。
費用はガラスのサイズと種類によって変わりますが、ひと窓8,000円~5万円程度かかります。
窓のリフォームの違い早見表
リフォーム方法 | 工期 | 費用 | 結露 |
内窓設置 | ひと窓1時間程度 | 抑えられる | 解決する |
カバー工法窓交換 | ひと窓1時間~半日 | やや高額 | 解決する |
はつり工法窓交換 | 5~1週間 | 非常に高額 | 解決する |
ガラス交換 | 一窓30分~1時間 | 非常に抑えられる | 解決しない |
「家中の窓を断熱化したいが、風通しが悪い部屋もある」という住宅では、風を通したい部屋の窓だけ窓交換ですべり出し窓にし、その他の部屋は内窓にするという方法がとれます。
すべり出し窓に交換しても、断熱ガラスと断熱サッシが使われていれば、断熱リフォームの補助金を申請できます。
ここまで先進的窓リノベ事業について解説してきましたが、東京都の場合は、次の補助金も活用できます。
東京都の断熱リフォームへの補助金【2023年版】
「既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア)」は、東京都民の方限定ではあるのですが、窓と玄関ドアリフォームへの補助金で、国の補助金と併用できます。
玄関ドアへの補助金額 助成対象経費の1/3 1住戸当たり最高16万円
先進的窓リノベ事業では玄関ドアの断熱リフォームは対象外ですが、東京都の補助金を併用して受けると、玄関ドアも費用を抑えて断熱化できます。
クール・ネット東京「既存住宅における省エネ改修促進事業」公式サイト
内窓と玄関ドアで補助金を申請した場合の詳しいシミュレーションをご覧いただけます。
>>>【東京都民の方限定】玄関ドアリフォームに1/3の補助金、最大16万円がでます。国の補助金と併用可!(既存住宅における省エネ改修促進事業)
2023年度の補助金申請はまだ間に合います!補助金申請のお手伝いも致しますのでお気軽にお問い合わせください。
夏涼しく夏暖かい家にする窓の断熱リフォームの理想は、家中の開口部を断熱化することです。窓と玄関ドアを全部となると費用が嵩む…と迷うことも多いと思いますが、2023年度の補助金は今までにない高額な補助金です。
都の補助金と合わせると玄関ドアの交換も費用を抑えられます。まだ間に合いますので、このチャンスを利用して快適で省エネ性の高い家にしませんか?
玄関ドアマイスターは東京、茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木で玄関ドアの交換と併せて行う窓のリフォーム(内窓・窓交換)を承っています。玄関ドアや窓のことなら何でもご相談ください。ご自宅の環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
家族にとっては、必ず毎日通る場所です。
きれいで快適な玄関は、生活の質を格段に向上させます。
新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。
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