スマートキー付きの玄関ドアには施解錠が楽にできる良さがあります。後付けのスマートキーもありますが、リクシルやYKK APのスマートキー付き玄関ドアなら便利さだけではなく防犯性も向上します。
さらにリクシルは引き戸にもスマートキーがつけられます。玄関にスマートキーをつける方法と、メリットデメリットをご一緒に確認していきましょう。
目次
玄関ドアにスマートキーをつけるメリット
スマートキーにはリモコンキーやカードキー、タグキーなどがあり、共通して鍵を鍵穴に差し込んで回さなくても施解錠できる利便性を備えています。玄関ドアに取り付けできるスマートキーの種類ごとの利便性を見ていきましょう。
玄関ドアに取り付けできるスマートキーの種類
リクシルやYKK APの玄関ドアに取り付けられる電池式スマートキーはおもに3種類あります。
リモコンキー
リモコンキーは、バッグやポケットに入れておくだけで、取り出すことなく玄関ドアの施解錠ができます。およそ3メートル以内であれば、車の鍵のように離れた場所からの遠隔操作もできて便利です。
カードキー
カードをドアハンドルのボタンにかざすだけで玄関ドアの施解錠ができます。現在、カードキーが使える玄関ドアはリクシルだけです。YKK APの玄関ドアではカードキーが廃止されました。
タグキー
カードキーのようにドアハンドルのボタンにかざすだけで玄関ドアの施解錠ができます。カードキーとの違いは、磁気不良を起こさないことと電池切れが発生した際、内蔵されている手動キーで閉め出しを回避できることです。
スマホキー
無料のアプリをインストールするとスマホをスマートキーとして使えます。
スマートキーの使い勝手
最も利便性が高いスマートキーは取り出さなくても施解錠できるリモコンキーですが、カードキーやタグキーも、鍵を差し込んで回すという手間が省かれます。その為、お子さまを抱いていたり、両手がバッグや傘で塞がっていたりしても楽に施解錠できます。暗闇で鍵穴を探すという面倒さがありません。
スマートキーの防犯性はオートロックと見えない鍵穴
スマートキーにはオートロックという機能があり、施錠忘れを防げるので防犯性が向上します。また、シリンダーが内蔵されているタイプのドアハンドルなら、鍵穴が見えないので犯罪抑止効果が向上します。
YKK APのスマートキー付き玄関ドアのドアハンドルは全て鍵穴が見えないタイプです。リクシルは手動キーを併用する場合に備えて、鍵が内蔵されていないハンドルも用意されています。
リクシルやYKK APのスマートキー付きリフォーム用玄関ドアの特徴
どちらのメーカーにも共通して、標準仕様で防犯性の高い鍵が備えられているという特徴がありますが、異なる点もありますので、それぞれについて確認していきましょう。
メーカー別スマートキーの種類
玄関ドアにつけられるスマートキーには電池式と電気式がありますが、リフォーム用玄関ドアでは主に電池式が使われます。ここでは電気工事が必要なく、停電で閉め出しの恐れがない電池式スマートキーの種類をご紹介します。
リクシルのスマートキーはリモコンキー、カードキー、タグキー、スマホキーの4種類、YKK APはリモコンキー、タグキー、スマホキーの3種類です。どちらのメーカーも異なる種類のスマートキーを併用して使えます。
スマートキー付き玄関引き戸ならリクシル
リクシルのリフォーム用玄関引き戸には、スマートキー付き玄関引き戸があります。玄関引き戸の交換の際、スマートキー付きにしたい場合におすすめです。
玄関ドアにスマートキーをつけるデメリット
最も大きなデメリットは閉め出しのリスクです。閉め出しにはおもに2つの要因があります。
電池切れ
スマートキーは電池が切れると施解錠できなくなってしまいます。
オートロック
オートロックは施錠忘れを防ぐ便利な機能ですが、オートロックに設定し、キーを持たずに玄関から出てしまうと閉め出しされてしまいます。
閉め出しを防ぐには
外に出る際はリモコンキー・カードキー・スマートフォンだけでなく、必ず通常のカギ(金属キー)もお持ちください。電池切れ・停電・故障時などに解錠出来なくなる場合があります。
自動施錠をONにしている場合、リモコンキーやカードキーなど電動操作で解錠した後は自動で施錠されます。
帰宅時など、荷物と一緒にキーを室内に置いて、もう一度外に出ないようにしてください。予期せずドアが閉まり、閉め出されるおそれがあります。
閉め出しとシリンダー交換の葛藤
閉め出しを防ぐ為、メーカーでは手動キーを内蔵したリモコンやタグキーを用意しています。電池切れやオートロックによる締め出しになってしまった際、非常用の手動キーを使って鍵を開けられます。
ただ、手動キーを内蔵させることによって、スマートキーの良さが一つなくなってしまいました。紛失してもシリンダー交換をしなくても登録し直せば使い続けられるという良さです。
その為、もし手動キーが内蔵されているリモコンキーやタグキーを紛失してしまうと、シリンダーを交換し、リモコンキーやタグキーも再度購入しなくてはなりません。
特にシリンダーが内蔵されているドアハンドルだった場合には、10万円程度の費用がかかってしまうこともあります。
その結果、スマートキーを選ぶ際には閉め出しのリスクと、紛失した時のリスクのどっちを取るのかという葛藤になってしまいます。
カードキー、または手動キーが内蔵されていないタグキーやリモコンキーには、シリンダー交換のリスクがありません。紛失しても登録し直せば、安全に使い続けられますが、閉め出しのリスクがあります。
一方、手動キーが内蔵されているリモコンキーには電池切れやオートロックで閉め出される心配はありませんが、紛失するとシリンダー交換をしなくてはなりません。
ご家族全員で手動キーが内蔵されているスマートキーを持つ必要はありませんが、最低でも一人が持っていれば、家族全員が閉め出しに遭うリスクは避けられます。
その為、鍵を失くす心配がほとんどない大人は手動キーが内蔵されているスマートキーを使い、鍵を失くす恐れのあるお子さまにはカードキーや手動キーが内蔵されていないスマートキーを持たせるというような使い分けが大切です。
後付けスマートキーとスマートキー付き玄関ドアの違い
スマートキーの中には後付けできるタイプがあり、玄関ドアを交換しなくても玄関をスマートキー化できます。安価な製品も多いので手軽ではありますが、複数のデメリットがあるので注意が必要です。
後付けスマートキーのデメリット
後付けスマートキーには耐久性や防犯性、見た目などに問題がありますが、スマートキー付き玄関ドアにはありません。
耐久性と防犯性が低い
後付けタイプにはDIYで取り付けできる製品が多く、粘着テープで貼り付けるなど、耐久性に問題があります。もし脱落してしまえば、防犯性は著しく低下してしまいます。
また、後付けの場合スマートキーを後付けするだけですが、スマートキー付き玄関ドアにはスマートキー以外に、ピッキングやサムターン回し、こじ開けへの対策が施されています。
さらにガラス破り対策がされているデザインのドアも選べます。
取り付けに制限がある
業者に依頼して鍵ごと交換するスマートキーもありますが、現在の鍵のタイプや鍵穴の位置によっては、取り付けできない場合もあります。
スマートキー付き玄関ドアへの交換には条件が少なく、制限が出るようなケースであっても施工の工夫でほとんどの場合問題なく交換ができます。
閉め出しリスクへの対策がされていない
閉め出しリスクへの対策が施されているスマートキー付きの玄関とは違い、閉め出しのリスクに対する対策が施されていない製品が多いです。
スマートキー付き玄関ドアなら快適効果も得られる
スマートキー付き玄関ドアの中には、断熱や通風ができるタイプがあり、冬の寒さや湿度の高い季節のジメジメや嫌なニオイの解決に役立ちます。また、木目カラーでおしゃれなデザインの玄関ドアが多数取り揃えられているので、玄関周りの印象を一新できます。
スマートキーには後付けと、玄関ドア交換のどちらが良いのか迷われた時にはお気軽にご相談ください。スマートキー付きドアで便利で快適な玄関にするご提案をさせていただきます。
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玄関ドアマイスターは東京、茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木で玄関ドアの交換と併せて行う窓のリフォーム(内窓・窓交換)を承っています。玄関ドアや窓のことなら何でもご相談ください。ご自宅の環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
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玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
家族にとっては、必ず毎日通る場所です。
きれいで快適な玄関は、生活の質を格段に向上させます。
新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。