目次
玄関ドアに使われる鍵の種類によるロック方法の違い
玄関ドアの施解錠に使われる鍵は大きく分けて手動錠と電子錠があり、ロックの方法が異なります。手動錠は、鍵を鍵穴に差し込み回してロックする鍵、電子錠は電波でシリンダーを操作してロックする鍵です。
電子錠にはプラスアルファ的な防犯性の高さと、利便性がありますが、空き巣などの侵入窃盗は、物理的に鍵を不正開錠する犯罪です。その為、手動錠だけであっても、電子錠であっても基本的な防犯性の高さは手動錠の種類によって変わります。
玄関ドアを手動でロックする鍵の種類
手動錠にはおもに4種類の鍵があり、種類の違いが防犯性の高さに直結します
ディンプルキー
エクボのようなクボミがある形状のピッキングに強い鍵で、現在出回っている鍵の中で最も防犯性が高いことから、セキュリティキーとも呼ばれます。ただ、防犯性の高さには幅があり、高価なディンプルキーほど、より高い防犯性を備えています。
ピンシリンダー
シリンダーの内部に並んだピンの数が多いほど防犯性が高くなる鍵です。一方向からしか挿し込めないので、使いにくいと感じる人も少なくありません。複数のメーカーでピンシリンダーキーが開発、製造されていますが、ディンプルキーほどの防犯性の高さはありません。
ディスクシリンダーキー
昭和から平成にかけて新築された住宅の玄関ドアのほとんどに取り付けられている鍵で、非常に防犯性の低い鍵です。侵入窃盗をする犯罪者の間では、ディスクシリンダーキーをピッキングする方法が周知されています。その為、空き巣被害にあうリスクが高く、現在では製造中止になっているディスクシリンダーキーも数多くあります。
もしご自宅の築年数が10数年を超えている場合には、鍵のメーカーと型番号を調べ、該当する鍵であった場合はできるだけ早く交換する必要があります。
鍵の両側にギザギザがついている形状であればディスクシリンダーキーです。下記のサイトから廃止されたディスクシリンダーキーの型番を確認できます。
>>>美和ロック株式会社 サポート情報 廃止シリンダー/廃止製品一覧
ロータリーディスクシリンダー
シンプルな構造であった故に犯罪リスクが高かったディスクシリンダーを改良し、不正開錠をしにくくした鍵です。ディンプルキーほどの防犯性の高さはありませんが、価格が抑えられていることと合鍵を作れることから、使われることの多い鍵です。
手動の鍵と組み合わせてロックする電子錠の種類
電子錠で玄関をロックする為には、玄関ドアに手動錠を取り付ける必要があり、その上で、手動錠を使わずに電子錠から電波を送って玄関ドアのカギを施解錠します。従って、玄関ドアの防犯性の高さは手動錠の種類で決まりますが、使い勝手を変えるのは、玄関ドアの鍵に電波を送る電子錠の種類の違いです。
リモコンキー
バッグやポケットの中に入れておけば、取り出さなくても玄関ドアのハンドルのボタンを押すだけで施解錠できる電子錠です。3メートル以内なら車の鍵のように遠隔操作もできます。
カードキー
カードをドアハンドルにかざして施解錠する電子錠です。
タグキー
カードキーと同じようにドアハンドルにかざして施解錠する電子錠ですが、手動キーが内蔵されているので、電池切れや停電の際に締め出される心配がありません。
スマートキー
専用のアプリをインストールすると、スマホを玄関ドアの施解錠に使えます。
玄関ドアのロック方法による防犯性と利便性の違い
手動錠で鍵をロックする方法と、電子錠で鍵をロックする方法では、利便性と防犯性が変わります。電池切れや停電の際には非常用の手動キーを使うが、日常的には電子錠で玄関ドアをロックする使い方と、手動錠だけでロックする使い方の違いを確認しておきましょう。
電子錠は施解錠がしやすい
お子さまを抱いていたり、両手が荷物で塞がっていたりしても電子錠なら楽に施解錠できます。リモコンキー以外の電子錠はバッグやポケットから取り出す必要がありますが、鍵を差し込んで回すという操作がありません。
侵入窃盗の最も多い手口は無締りですが、無締りには施錠忘れと面倒だから施錠しないという2種類があります。ゴミ出しや回覧板を隣家に持っていくような際に、すぐ戻るからとロックせずに玄関から出てしまう行為は非常に危険ですが、面倒であることも事実です。
電子錠なら両手にゴミ袋を持っていても、手軽に施解錠できるので、面倒だからロックしないという無締りをなくせます。
また、手動錠の場合、暗くなってから帰宅した際に鍵穴が見つからないなどの不便さもありますが、電子錠にはありません。
電子錠には2つの閉め出しリスクがある
電子錠には電池切れやカードの破損などにより、玄関ドアの鍵に電波を届けられない状態になると、閉め出されてしまいます。そのリスクを回避する為に、非常用の手動キーが内蔵されているリモコンキーやタグキーを選ぶことが大切です。
もうひとつの閉め出しリスクは、オートロックによる締め出しです。外出時に自動的にロックされる設定にしてある玄関ドアから、鍵を持たずに出てしまうと、閉め出されてしまいます。
リフォーム用玄関ドアでは電気錠を付けると、オートロックに設定することができます。玄関ドアマイスターでは、初期設定はオートロックにしないという設定です。そのままにしておけば、閉め出しの心配はありません。
ただ、オートロックにする設定にしておくと、施錠忘れを防げ、無締りの状態でいるリスクを防げますので、これからの社会ではオートロックも検討してはいかがでしょうか。
鍵交換と玄関ドア交換の違い
防犯性を高める為には、手動錠のディンプルキーと電子錠の組み合わせが理想的です。後付け電子錠にする場合でも、ディンプルキーへの鍵交換と後付け電子錠の組み合わせでより防犯性を高められますが、鍵交換より玄関ドア交換の方が多くのメリットを得られます。玄関ドア交換のメリットを見ていきましょう。
玄関ドア全体で防犯性を高める
鍵交換の場合は、鍵の部分だけの防犯性が高まります。ただ、玄関ドアからの侵入手段はピッキングによる鍵の不正開錠だけではありません。
袖ガラスを破壊するガラス破り、破壊したガラスから腕を差し入れ玄関ドアの内側のつまみを回してロックを外すサムターン回し、無理やりドアを開けるこじ開けなどの複数の手口があります。
これらの手口全てへの対策が備わっているリクシルやYKK APのメーカー製リフォーム用玄関ドアに交換すれば、鍵だけ交換するよりもはるかに高い防犯性を備えた家にできます。
見栄えが良い
鍵交換の際、後付けの電子錠をつけると、電子錠が玄関ドアから浮き立つような見栄えになってしまいますが、電子錠が搭載されている玄関ドアならそのようなことがありません。電子錠のついていない玄関ドアと同じすっきりした見栄えです。
プラスアルファ効果が得られる
築年数の長い住宅で玄関ドアが断熱化されていない場合には、断熱玄関ドアに交換する事で、冬の寒さや夏の暑さが解決されます。
もし、玄関ドアが老朽化している場合、鍵交換だけでは十分に防犯性を高めることができません。また、鍵交換の際につける後付け電子錠には、耐久性や見栄えに問題がある製品が多いです。長い目で見て半永久的に高い防犯性を維持しつつ、電子錠も使いたいという場合には、玄関ドア交換がおすすめです。
玄関の防犯性が心配という方にも、玄関ドアをもっと楽に施解錠したいという方にも玄関ドア交換が役立ちます。交換を検討される際にはお気軽にご相談ください。
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