コラム

公開日:2018年10月29日

/ 最終更新日:2019年12月21日

玄関ドアの内側に起こりうるトラブルと対策について


玄関ドアは外側のデザインだけでなく内側にも気を配る必要があります。内側はデザインよりも機能性を充実させることでより快適な生活を目指すことが出来ます。また従来の玄関ドアの内側に付いている設備には思わぬ落とし穴があり、場合によっては付いていない方が良いこともあります。今回はそんな玄関ドアの内側のあり方についてご紹介します。

玄関ドアは内側も大切

玄関ドアは住宅の顔とも呼ばれているので新築やリフォームの際に納得のいく製品をしっかりと吟味する必要があります。玄関ドアと言えば外から見えるデザインが重要視されます。ドア本体の材質・ドアノブの形状・窓ガラスの有無など考えるべきポイントはたくさんあります。しかし玄関ドアにおいて重要なのは外側のデザインだけではありません。内側に関してもしっかりと考える必要があります。

内側はデザインよりも設備を重視する

内側は人から見られることが少ないのでデザインはそこまで気にする必要はありません。しかし玄関ドアの内側はドアの機能を考えるうえでとても重要になります。玄関ドアの内側に効果的な機能を取り入れて無駄な設備を排除することでより快適な生活を送ることが出来ます。そこで今回は玄関ドアの内側の設備についてご紹介します。取り入れた方が良い設備や不要な物などをご紹介しますので、リフォームの際に役立てて下さい。

玄関ドアの内側にあって欲しい物

フック

玄関ドアにフックを取り付けることで何もなかったドアの内側に収納スペースが生まれます。玄関ドアに使えるフックはドアの上から引っかけるタイプやマグネットで取り付けるタイプなどがあります。

フックに鍵を取り付けることで鍵や腕時計を保管するスペースとして利用できます。鍵や腕時計は基本的に外出時に身に着けて帰宅したら使用しません。そのため玄関ドアに引っかけていても問題無いですし、置き場所を決めることで紛失を防ぐことが出来ます。また先端が箱になっているボックスタイプのフックならばそれ以外の小物も保管出来るので便利です。

補助錠

玄関ドアの内側に取り付ける補助錠はネット通販やホームセンターで購入できます。玄関ドアの防犯効果を大幅に上げることが出来ます。補助錠はドア本体やドア枠に取り付けて内側で操作します。そのため泥棒や空き巣が、もしサムターン回しやピッキングで鍵を開けても補助錠によって侵入を防ぐことが出来ます。

補助錠は鍵穴タイプ・ダイヤル式・サムターン式などがあります。備え付けのチェーンロックだけでは不十分なので(理由は後ほど説明)、セキュリティ対策を施したいならば補助錠の取り付けをお勧めします。

玄関の内側に起こるトラブル

トラブル①閉じる瞬間にぶつかる

日本の玄関ドアは基本的に外開きです。つまりドアを開ける際は開口部を外側へ露出させて、閉める際は元の位置に戻すという動作になります。普段私達が玄関ドアを閉める際はドアノブをしっかり握って安定させた状態で動かすので問題ありませんが、閉じるスピードが速いと体にぶつかってしまう恐れがあります。

トラブル②ドアクローザーの不具合が原因

正常な玄関ドアであれば人が怪我するほどの勢いで扉がしまうことはありません。何故ならば玄関ドアの内側の上部にあるドアクローザーによって動きを制御されているからです。ドアクローザーは玄関ドアの内側の上部についている細長いボックスのことです。ドアが閉まる際の動きを3段階に分けて制御しているので急にドアが閉まることはありません。

しかしこのドアクローザーが故障していたりネジが緩んでいたりすると動きの制御が効かなくなり、猛スピードで閉じてしまうかもしれません。特に強風が吹いている時に玄関ドアを取られると危険です。

トラブル③ドアチェーンによる鍵は甘い!?

ドアチェーンは玄関ドアの内側についています。ドア枠にチェーンがついておりドア本体のフックに引っかけることでドアを開かずに固定することが出来ます。ドアチェーンを使えば玄関ドアが少し開いた状態で固定出来るので玄関の換気や怪しい来訪者の対応時に使えます。ドアチェーンは鍵の様に完全に閉め切らずにドアの開放を防ぐのでとても便利ですがセキュリティ面では少し難があります。

ドアチェーンは外から外せる!

ドアチェーンはドアを開放出来ないように固定することが出来ますが、やろうと思えば外側からドアチェーンを外すことが出来てしまいます。やり方はネットで調べれば簡単に見つかってしまいます。そのため鍵を開けてドアチェーンを引っかけた状態にしているとセキュリティ面が甘く、不審者の侵入を許してしまうことになります。

要注意!内側ロックは外からでも外せる

トラブル④ポストはセキュリティと気密性を弱める

新聞や郵便を投入するためのポストが取り付けられている玄関ドアはたくさんあります。玄関ドアにポストが付いているとドアを開けずに投入物を取ることが出来るので便利です。しかし玄関ドアの内側にあるポストは便利である反面デメリットもたくさんあります。ポストのデメリットは物を入れられる穴であるということです。

ポストから鍵を開ける!?

玄関ドアにポストが付いているとそこから手を伸ばして鍵を開けてしまうことが出来ます。「そんなことが出来るわけない!」と思うかもしれませんが、手の細い方ならば玄関ドアのポストに手を突っ込んで内側を探ることは可能です。ポストから腕を突っ込んで手で触れる位置にサムターンが付いているとサムターン回しによって難なく鍵を開けることが出来てしまいます。

ポストの投入口がドア本体でなく子扉に取り付けられている場合はドアノブやサムターンの近くにあることが多いです。その場合、外側からでも簡単に鍵を開けて侵入できてしまいます。

ポストのせいで玄関が寒くなる

玄関ドアのポストは気密性を下げてしまいます。ポストが付いているということは玄関ドアに穴が取り付けられているということなので、そこから外の空気が入り込んでしまいます。強風によって隙間風が入ってしまうかもしれません。

最近の玄関ドアは断熱材や樹脂製の素材を使用した気密性が高い製品が流通しています。これらを使用すれば断熱効果が高まり玄関を冬でも暖かい空間にすることが出来ますが、ポストがついていると残念ながら逆効果です。そこから冷たい空気が入り込んでしまいます。

もし寒い地域に住んでいる方で玄関ドアに断熱対策を施したいと考えているならばポストがついていない玄関ドアにリフォームすることをお勧めします。

トラブル⑤ドアスコープもトラブルの素

玄関ドアのポストがセキュリティ面で問題があるように、ドアスコープも同じくトラブルの原因となってしまうことがあります。ドアスコープは基本的に中から外を覗いて来訪者の姿を玄関ドアを開けずに見ることが出来る道具です。

ドアスコープは「中から外を見る」という使い方が主流となっていますが、実は「外から中を見ること」も出来てしまいます。不審者が中の様子を探るためにドアスコープを覗くということも出来てしまうのでとても危険です。

ドアスコープは取り外せてしまう

またドアスコープは取り外しが可能です。取り外し方を知っている方ならば難しい道具を使わずに簡単に取れてしまいます。取り外した後にできた小さな穴から針金を差し込んで内側のドアの鍵を開けることも出来てしまいます。そのためドアスコープとは不審者の侵入を防ぐための道具であると同時に、不審者の侵入を許してしまう道具でもあります。

トラブル⑥サムターンによる侵入

不審者が玄関から侵入する際の手順はサムターン回しが多いです。ガラス破りやポストから手を突っ込むことで内側のサムターンを回して鍵を開ける方法で、少ない動作と短時間で外から鍵を開けることが出来てしまいます。

サムターンは外してしまう

このサムターン回しに対する最も効果的な対策はサムターンを取り外してしまうことです。現在販売されている玄関ドアは取り外し可能なサムターンが標準装備されていることが多いです。サムターンのつまみの部分を外すことで、掴む部分がないので回せなくなります。するとサムターン回しは一切できなくなるのでとても効果的です。

中村建硝取扱商品の内側について

中村建硝では断熱効果やセキュリティ対策に特化したリフォーム用玄関ドアを取り扱っています。中村建硝ではLIXILの「リシェント」とYKKAPの「かんたんドアリモ」を取り扱っていますが、どちらもポストとドアスコープが取り付けられていません。理由は上記で説明した通り断熱やセキュリティ面が弱まってしまうからです。そのため追加オプション等も対応していませんのでご了承ください。(ポストはごくわずかですが対応できる場合もあります)

リシェント・ドアリモの窓は優秀

窓ガラスに関してはリシェントもドアリモも搭載可能です。従来の窓ガラスは気密性が弱かったので断熱対策には不向きでしたが、両者ともに断熱対策に特化した複層ガラスを取り付けることが出来ます。ドア自体にも断熱材が使用されているので冬でも温かさを保つことが出来ます。

またリシェント・ドアリモの窓は採風・採光に優れています。細長いタイプの窓なので玄関の内側の隅々まで明かりを取り入れることが出来ますし、窓を開けて換気することも出来ます。そのため夏場の暑い時期でも玄関の内側に溜まった湿気や匂いを開放して快適な空間を作り出してくれるでしょう。

まとめ

玄関ドアの内側は有効的な設備を追加したり不要な設備を取り外すことでより快適な玄関ドアとして使用することが出来ます。今回ご紹介したポストやドアスコープが既に付いている場合は仕方ないですが、今後玄関ドアをリフォームする場合は取り付けない方がいいかもしれません。これからの生活のために是非検討してみて下さい。

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著者情報

マイスター社長 中村 貴

中村 貴

玄関ドアマイスター社長
二級建築士
株式会社中村建硝(昭和5年創立)の三代目
建具のプロとして、当店のスタッフの知識と技術はどこにも負けないという自負があります。お客様の暮らしを快適にし、お悩みを解決することで社会に貢献したいと思っています。

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